PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン



Finder:ひと工夫して撮ってみました (15)
ライトで光を描く

みなさん、シャッタースピードの設定にある「B」って使ったことあります? 天体撮影をする方ならお馴染みだと思いますが、これは「バルブ」といって、普段1/50秒とか1/500秒とか、速いのになると1/8000秒といった高速で開け閉めするシャッターを、任意の時間ずっと開けっぱなしにするモードです。今回はこの「B」を使って、懐中電灯で遊んでみました。光を当てる時間を変えるとどうなるか、シャッターを開けている時間を変えるとどうなるか、いろいろ試してみてください。意外と簡単ですよ。注意点は、不審者と間違われないようにすること。(2021.04.28)

Finder:ひと工夫して撮ってみました (14)
グラニュー糖で雪原を作る

今回はミニチュアの雪景色を再現するという、まぁいわゆる「ジオラマ」ですね。きらきら光る雪を再現するにはこれが一番。ポイントは固まりを丁寧に潰してサラサラにすることと、逆光気味に当てるライト。ただし普通のスケールモデルのジオラマと違って、この状態で保存することはかなり難がありますのでお勧めしません。あくまでも写真撮影用の瞬間芸です。準備は簡単ですが、後片付けが超面倒くさい。「で、この砂糖、どうすんの?」と家族に言われること必至。がんばってください。(2021.03.18)

Finder:ひと工夫して撮ってみました (13)
色が変えられるLEDで影に色をつける

影が黒いなんて誰が決めた?!・・というわけで、影の色を変えてみました。とは言え、実際には影に色をつけているわけではなく、普通の光に色のついた光をブレンドして、そう錯覚させているだけ。たった2灯のシンプルな照明ですが効果は絶大。それにしても世の中には便利な道具があるものです。本来はお部屋の雰囲気を変えるための電球ですが、こんなふうに撮影に使える小道具が、まだまだいっぱいあるはず!(2021.03.11)

Finder:ひと工夫して撮ってみました (12)
マウントアダプターでピンホールカメラ

ピンホールカメラ。聞いたことはあるかもしれませんが、あまり馴染みのないカメラでしょう。ガラスのレンズを使わず、そこにあるのは小さな穴だけ。原理は割愛しますが、ごくごく小さな穴というのは、実はレンズの働きをするのです。ここでは約0.3mmの穴を開けましたが、F値に換算すると200オーバー。当然、長時間露光が必要になりますが、現代の高感度特性に優れたデジタルカメラなら、これが手持ちで撮れちゃいます。使い方は被写体に向けてシャッターを切るだけですが、センサークリーニングはしっかりと。何しろF200オーバーですから、センサーについたゴミが見事に写り込みます。このレンズで田所美恵子さんのような傑作を、どうぞ撮っちゃってください!(2021.03.05)

Finder:ひと工夫して撮ってみました (11)
注射器で最高の泡を立てる

「ジュワー」と細かな泡が立ったビールは見てるだけでも美味しそうでたまりません。普段から綺麗な泡を立てようと、温度に気を使ったり、グラスの形にこだわったりしていますが安定して細かな泡を立てるのはなかなか難しいもの。フード撮影の世界では泡を立てる業師がいるそうですから。でも安心してください。ひと工夫すれば誰でも簡単に「早く飲みたい」と思える泡を立てることができます。泡の命は一瞬、その瞬間を捉えるために動画から切り出す手法を使ってみました。最後に「DaVinci Resolve Studio」を使って写真を切り出す方法も紹介しています。(2021.02.26)

Finder:ひと工夫して撮ってみました (10)
ダンボールでミニカーを流し撮り風に

「流し撮り」は被写体の動きに合わせてカメラを振りながら撮影する方法。背景が流れた写真はスピード感に溢れてかっこいいですが、実際には被写体をピタッと止めるのは至難の業。一朝一夕で身につく技術ではありません。でもミニカーなら、ちょっとした図画工作で風景をビュンビュン流して撮ることができます。なんちゃって流し撮りですが、実際にはありえないアングルだって撮れちゃいますから、いろいろ試してみてください。(2021.02.18)

Finder:ひと工夫して撮ってみました (9)
ラップとハンドクリームでソフトフォーカス

フワッとしたソフトな雰囲気の写真を撮りたい。そんなのフィルターをつければ簡単ですよね。でも実際は、レンズによってフィルターの大きさが違うし、ソフト効果も何種類かあって思っているより敷居が高い。そんな時、毎日使ってるアレとアレを使えばとっても簡単、どんなレンズにもつくマルチサイズフィルターの出来上がり。更に、手作りだから、ソフト効果を調整したり部分的にソフトにしたりと自由自在。自分だけのフィルターを作ることができます。 (2021.02.12)

Finder:ひと工夫して撮ってみました (8)
黒い背景でブラックペイントのカメラを撮る

黒い背景で黒い被写体を撮る。闇夜のカラスじゃありませんが「なんか見えなさそう」と思ってしまいます。でも家の中にある銀色に光るものを探してくれば、ホラ簡単!たった1:02の短い動画、ポイントを見逃さないようにしてください。ここでカメラを置く台にしたのは、家にあった写真集です。こんなふうにツルツルしたものだと、カメラが写り込んできれいです。 (2021.02.03)

Finder:ひと工夫して撮ってみました (7)
透明アクリルケースで水をフィルターに

海やプールで、水の底がユラユラと揺れる光景をご覧になったことがあるでしょう。アレをテーブルの上で再現して、写真の背景に使ってみたら、とっても不思議な、夏っぽい写真が出来上がりました。大切な機材を水で濡らさないように気をつけてくださいね! (2021.01.29)

Finder:ひと工夫して撮ってみました (6)
ザルを使った簡単なスポットライト

バイクのイベントでステージに飾られたショーカーのように、かっこいいライティングでお気に入りのミニチュアバイクを撮りたい。でもそんな機材は持ってないし、いちいち買うのも気が引ける。でもどうしても今日撮りたい。ハイ出来ます! どこのご家庭でもキッチンに必ずある「アレ」を使えばアラ簡単! 天井から吊るされた無数のスポットライトを演出できます。特に今回使ったのはパンチングメタルで作られたもの。これがいちばん効果的なのですが、撮影機材としてだけではなく、本来の用途でもゴミが挟まる心配がなくて本当におすすめです! (2021.01.21)

ひと工夫して撮ってみました (5)
スケッチブックを持って植物撮影

身近にある植物を綺麗だなと思うことがありませんか? でもその場で撮影してみると、背景がうるさくて思っていたイメージ通りに撮れないものです。そんな時、一枚の紙を使うだけでアラ不思議!? まるでスケッチブックに書かれたデザイン画のように綺麗に撮ることが。方法は簡単! 白い紙を背景にするだけ。もちろん三脚なんて必要ありません。右手にカメラ、左手に紙のスタイルで軽やかにスナップしてください。 (2021.01.14)

ひと工夫して撮ってみました (4)
タブレット端末で背景を作る

狭いテーブルの上が無限の宇宙に!・・・と言うとおおげさですが、工夫次第で広がりと奥行き感のある、被写体に合った背景を作ることができます。使ったのは表面が滑らかな白い板とタブレット端末。今回はクリスマスをテーマに作ってみましたが、この方法ならいろいろと応用が利きそうです。時間とお金はもちろん、手間すらかけずにいい写真を撮る方法、まだまだいっぱいあります! (2021.01.06)

ひと工夫して撮ってみました (3)
宅配ダンボールで黒レフ

被写体に光を当てて明るくする「レフ板」。ふつうは白やシルバーなど、光が反射しやすい色で出来ていますが、「黒レフ」があるのをご存知でしょうか? これは逆に光を吸収して「暗さ」を作り出すためのレフ板。反射率の低い黒っぽい板ならなんでも使えますが、ここでは段ボールを黒く塗ったものを使ってみました。被写体を浮き立たせるために背景を暗くしたいことはよくありますが、そうすると被写体まで暗くなってしまいますよね? でも大丈夫。それを解決させる小道具が、おそらくどのご家庭にもあります。 (2020.12.25)

ひと工夫して撮ってみました (2)
葉っぱで木陰を演出

「木漏れ日の下」というのはなかなか魅力的な撮影シチュエーションです。でも、木漏れ日なんてどこにでもあるわけじゃないですし、そこまでカメラや被写体を持って行くのも骨が折れる。だったら、木漏れ日を作ってしまえばいいんです。どうやって作るかって? たぶん、これをご覧になったら「なあんだ」と言われると思います。そのぐらい簡単! (2020.12.25)

ひと工夫して撮ってみました (1)
枯れ葉を使ったテーブルフォト

自然光を使った室内での撮影風景です。照明機材を使わなくても、太陽の光と、身近にあるものを少し工夫するだけでじゅうぶんにいい写真が撮れます。実際に撮影しているところ、ファインダーからの映像を見ながら、写真が変わっていく様子をご覧ください。フォトヨドバシで使う写真も、いつもこんな風にひと工夫しながら撮っています。 (2020.12.25)