PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

ケンコー・トキナーの動向
レンズとその周りすべて。カールツァイスと業務提携。

「なんで自分が欲しがるものはこの世にないものばかりなんだろう?」、、、なんて思っていたらケンコー・トキナーが出していた。そういう経験、ありませんか?ケンコー・トキナー社は、おなじみトキナーレンズやケンコーレンズ以外にも、SAMYANG、Lensbabyといった海外発の面白いレンズメーカーの代理店という顔も持っています。いや、実はレンズ以外にもフィルター、三脚、撮影装置、ライティング用品、額縁、天体望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡、ルーペ、医療用X線、はては美容、健康、介護用品に至るまで、、、言ってみれば目に見えるもの、見てみたいもの、そのすべてに寄り添ってきた会社なのだと思います。見ている世界が超広角レンズのように極めて広いので、どこに穴があり、どんなソリューションが必要とされているのかを見極める確かな目を持っているのです。と書いているところに、ビッグなニュースが。なんと、カールツァイス株式会社のコンシューマー&プロフェッショナルディビジョンが提供する製品の日本国内販売及び修理サービスについて業務提携し、2021年4月1日よりケンコー・トキナーが写真用交換レンズ、双眼鏡、スポッティングスコープ、その他アクセサリー類の日本国内販売及び修理サービスを引き継ぐとのことです。どのマウントでどのシリーズのレンズがどうなるのか。具体的なことは今はまだ分かりませんが、新年度になれば色々と明らかになっていくことでしょうから、楽しみに待ちたいと思います。


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atx-m 33mm F1.4、atx-m 23mm F1.4

何と言っても注目は2本のXマウントAF単焦点レンズでしょう。常用域でF1.4のハイスピード。Xマウントも純正以外でAFとなるとかなり貴重で、目の付け所が絶妙です。純正以外の選択肢が増えるのは、素直に嬉しいですよね。23mmは広角の入り口で35mm判換算35mm相当になります。伸びやかな表現も可能ですが、超広角ほど遠近感もつきません。適度な広さと標準レンズのような自然さを併せ持っているので、実は扱いやすいのです。一方、33mmは35mm判換算で50mm相当と「ザ・標準レンズ」です。フットワーク次第で広角のようにも望遠のようにも撮れる奥の深い焦点距離ですよね。経験を問わず学ぶことも多く、使いこなす楽しみがあります。描写傾向はどちらも開放では柔らかめで、ボケ味も重視しつつ、絞るほどに鮮鋭度を増していくような味付けとなっています。実はこれ、富士フイルムのフィルムシミュレーションの特性に合わせたセッティングであるとのことです。スナップはもちろんポートレイトでは絞りを開けて優しい雰囲気を纏わせる楽しみがありますね。しかも価格設定は純正よりリーズナブルだというのですから、文句の付けようがありません。直線主体のデザインもまた、Xシリーズのボディにマッチしてカッコいいですしね。Xシステムのユーザーは目の肥えた方が多く、同じ焦点域をお持ちでも、別の味を持った絵筆として重宝することはお分かりのはず。予算の額にかかわりなく、特に目的もなくボーッとヨドバシ.comを眺めてしまう時が(よく)あります。しかもそれが月末だったりすると、こういうレンズが一番アブナイ(笑)。いや、決めていただいて間違いございません。私共もレビューできる日を心待ちにしております。

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