PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

コシナの動向
走らず、止まらず、淡々と。

2020年度の、いわゆるセカンドハーフにフォクトレンダー銘で発売されるレンズは全部で6本。月に1本の新製品がある計算です。半年前に同じ特集をした時にも同じペースでした。まったくブレないコシナ。散歩の達人は最初から最後まで、ずっと同じペースで歩きます。高速道路でも、上手なドライバーは周囲の状況変化に常に気を遣りつつも同じペースで走ります。何物にも惑わされず、淡々と我が道をゆく。これってまさにコシナのことです。1950〜1970年代、フォクトレンダーというメーカーはボディにしろ、レンズにしろ、革新的な技術とアイディアによってユニークとも言える製品をたくさん作ってきました。今、そのブランドを引き継いだコシナもまた、伝統と革新性を上手に融合させながら、実に「らしい」製品を世に送り出し続けています。脇目をふらず、世相に押し流されることもなく、自分たちが「フォクトレンダーかくあるべし」と考える製品作りのゴールだけを見据えて、淡々と歩き続ける。まったく頭が下がります。


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NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II VM

製品全長はわずか36.9mm(マウント面より)でレンジファインダー使用時のフレームのケラレが少なく、ハンドリングも良好。また両面非球面レンズを採用し、絞り開放から優れた光学性能を発揮します。絞り羽根は12枚で真円に近く、F1.5(F1.4じゃないところがヴィンテージレンズっぽい!)の大口径を活用した画作りが楽しめます。仕上げはシルバー、ブラックに加え、ニッケル+ブラックペイントの3種類。この「ニッケル+ブラックペイント」がまたシブい。それぞれにシングルコートとマルチコートが用意され、全部で6種類。当然、それぞれで用意するパーツと製造工程、それに売れる数も違うわけで、生産計画を立てるのも大変だろうなーなんて、変なところに感心してしまいます。体力があるメーカーじゃないとできない芸当です。

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SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical Micro Four Thirds

マイクロフォーサーズ専用に設計された超大口径レンズ。フルサイズ換算58mm相当はF0.8という驚異のレンズスピードを生かすには最適とも言える画角でしょう。ちなみにこのF0.8、現在発売されている写真用交換レンズとしては最も明るいそうです。まぁそうでしょうねぇ。光学系には独自開発のGA(研削非球面)レンズを採用。ガラスモールド非球面では使用できる硝材の制約がありますが、研削非球面ではその制約が無く、光学本位の設計が可能。超大口径でありながら絞り開放から高画質が得られるとともに、取り回しのしやすいコンパクトなサイズ感と重量を実現しています。

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APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM

「究極の性能という技術者の夢は時として独善に陥り、レンズのサイズや重量が増えることで撮影者の喜びとつながらない場合もあります。APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VMの目指した究極の光学性能とコンパクトさの両立は、撮影者の喜びにつながるレンズ理想形の一つです。」
これを読んだだけでもう、このレンズが崇高な理念と、自らの仕事に対する冷静な評価の下に作られているかが分かりますね。もちろんこのレンズだけではなく、コシナが作るレンズ全てにこれが当てはまることも、ちょっと引いて見てみれば簡単に分かるというもの。絞り羽根は12枚。開放だけでなくF2.8とF5.6でも真円になる特殊形状を採用しています。点光源などの"玉ボケ"を活かした画作りで真価を発揮しそうですね。

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ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM

まず、フォクトレンダーのどのレンズもそうですが、これも「わかってるなー」と思わせるデザイン。そして、開放絞り値をあえて実用的なレベルに抑えることで、コンパクトさと性能の高さを両立しているあたりが、再び「わかってるなー」。非球面レンズを採用して開放から安心して使える光学性能を確保しながらも、製品全長28.1mm。「レンジファインダー機の持ち味であるスナップシューターとしての機動性と、美しい外観デザインによる所有する悦びをあわせ持つレンズ」というあたりで、三たび「わかってるなー」。そしてトドメが別売りのフードLH-4NとLH-12。もういやんなるくらい、わかっていらっしゃる。

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APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical VM

レンズの名前は、光の3原色を構成するRGBの軸上色収差を限りなくゼロに近づけるアポクロマート設計が語源。各種の収差を徹底的に排除するとともに解像力やコントラスト再現性に関しても究極の性能を追求しています。9群11枚構成のレンズには異常部分分散ガラス5枚、両面非球面レンズ2枚を投入し、フローティング機構も搭載。コシナ自身が「フォクトレンダー史上最高性能の準広角レンズ」「35mmF2という、慣れ親しんだ準広角レンズの価値観を一変させる性能」と言い切っているレンズですから、これはもうタダゴトではありません。「どうしようかなあ」なんて腕組みしている場合じゃないですよ。

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APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical E-mount

APO-LANTHAR 35mm F2 Asphericalの、こちらはEマウント版。ただし、デザインはこれまでに出てきたAPO-LANTHER同様、3色のワンポイント入りのものになっています。もちろん見た目だけではなく、光学系もフルサイズEマウントに最適化させるファインチューニングがされている筈ですが、この外観はおしゃれですよね。この3色の意匠、実は本家というか、旧というか、とにかく昔のフォクトレンダーが1950年代に大判用レンズとしてAPO LANTHERを最初に出した時からすでに使われていました。写りには関係ない部分の話ですが、そういう伝統を今でもきちんと踏襲するあたり、コシナがこの偉大なブランドを背負って立つ覚悟が、そこに見え隠れしているように思えるのです。

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