PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SORI - 新宿光學總合研究所

  • 本稿は、写真用レンズについてより深い理解が得られるよう、その原理や構造を出来る限り易しい言葉で解説することを目的としています。
  • 本稿の内容は、株式会社ニコン、および株式会社ニコンイメージングジャパンによる取材協力・監修のもと、すべてフォトヨドバシ編集部が考案したフィクションです。実在の人物が実名で登場しますが、ここでの言動は創作であり、実際の本人と酷似する点があったとしても、偶然の一致に過ぎません。
  • 「新宿光学綜合研究所」は、実在しない架空の団体です。

3群3枚目  そもそもは航空用語だったらしいです
ズーム再考(最高)

意外でござる。

2号

何が意外なの?

3号

このアンケート結果でござる。

2号

どれどれ。えーと、「あなたは単焦点レンズ派? それともズームレンズ派?」というアンケートね。で、その結果は・・・およそ7割の人が単焦点レンズ派であると。ほほお〜。

NICO STOP 『写真家が伝えたい単焦点レンズのススメ! ボケ表現や距離感をつかむと、写真がもっと楽しくなる』

NICO STOP
『写真家が伝えたい単焦点レンズのススメ! ボケ表現や距離感をつかむと、写真がもっと楽しくなる』
https://nicostop.nikon-image.com/entry/technic/singlefocuslens/2023/03/30/1
(参照2023-03-30)
3号

ほれ、意外でござろう?

2号

そもそもアンケートって、対象者や回答の母数によって結果が大きく左右されるものだけど、これに関しては、私は別に意外とは思わないなあ。

3号

そうでござるか? しかし、ズームレンズの方がはるかに便利なのは明白でござろう。単焦点レンズ何本ぶんもの仕事をこれ1本でしてくれるし、そのぶんお金もかからぬ。いちいちレンズを付け替える手間だって省ける。だいたい、カメラとレンズを組み合わせて売られているものだって、たいていはズームレンズがセットされているではござらぬか。

2号

まあ、確かにそうなんだけどさ、それは「写真の入り口」としてはズームレンズが便利だからでしょう、まさに今3号が言ったような理由で。でもね、残念ながらズームレンズは写りが良くないのよ、単焦点レンズに較べると。

3号

ナヌ? そうなんでござるか! それは何ゆえでござるか?

2号

そんなの、少し考えれば分かるでしょう。人に例えると、単焦点レンズは一つの仕事だけに打ち込んでいる人。言うなれば「その道のオーソリティ」。

3号

ふむふむ。

2号

それに対してズームレンズは、何をやらせてもソツなくこなせるマルチプレーヤー。そういう人が力を発揮する場面はもちろん沢山あるけど、肝心の写りに関して言えば、オーソリティにはかなわないのよ、どう逆立ちしたって。だから写真のことがだんだん分かってくると、みんな単焦点レンズに興味が移って行くのね。

3号

なるほど〜、至極納得でござる。

ちょっと。ちょっとちょっと。

原田
3号

幽体離脱〜

2号

懐かしいわね。最近はゲーム実況の方でご活躍らしいけど。

ちょっと3号さん、なーに納得しちゃってるんですか。

原田
3号

いや、だって、とても説得力のある説明を・・・

それはいったいいつの話ですか? ってハナシですよ。

原田

やはりズームレンズは過小評価されているんですかねえ、今でも。

町田
馬橋所長

ズームを侮るなかれ! 原田さん解説お願いね。

確かに大昔は、ズームレンズは写りがちょっと・・・という面がないわけではなかった。

原田
3号

今はそんなことはない・・・でござるか?

もちろんです!(キッパリ)

原田
2号

でも、ズームレンズの写りが単焦点レンズと変わらないとしたら、単焦点レンズの存在意義が・・・

まあまあ、そう先を急ぐでない。ゆっくり説明しますから。

町田