PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

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エリア510
Volume 9

運動人生

皆さんお変わりありませんか?運動イノチの僕には身動きがままならない辛い日々ですが、しばらくは我慢と辛抱です。長年記録している歩数データは、今年になってご覧のような激変をたどっています。

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3年間の歩数データ。社員時代の左2枚はコンスタントで、土日を差っ引くと1日約1万歩。退社後は右のように減少激減ののち、ようやく「要」「急」な用事で復活の兆し。

大好きなスカッシュのジム通いを我慢し、せいぜいダンベルを持ってスクワットするしかない運動不足の数か月です。蒐集(収集)しているものとしてはレコードなどもあるのですが、今回は僕らしい運動人生をからめて、ご紹介することにします。

中学校時代まで、保健体育・運動会は不得意、いや大嫌いでした。徒競走はいつもゴトウ、洒落ではなく「五等」で、なおさら長距離走では体重の重いヤツにしか勝てなかったのです。走り方を工夫し、歯を食いしばって頑張っても…ダメ…本当に悔しく、自分に情けなくなる毎日でした。

高校生になった時、こんな体力ではイカンと一念発起し、一番楽に見えた卓球部に入りました。ところがそのトレーニングたるや野球部や陸上部を超えたキツさ、またしても足が動かず、全身に力が出ず、皆に置いて行かれるのです。しかし一年生の冬、風邪の診療がきっ掛けで「大貧血」であることが分かりました。朝礼で立ち眩みなどしたことはありませんので実感がなかったのですが、赤血球の数値を見て仰天です。ドクターの指示通りに、薬やら食事療法、さらに激しい運動も控えました。

1年後、晴れてすべてが正常値になって走ってみた途端、あら不思議、体がものすごく軽いのです。「治ったら活力が変わるよ」と励まされた通り、息も上がらず、足も軽く、楽なのです。カラダが人並みになったら、それまで結果に出せずじまいだった「工夫」と「根性」が活かせるようになりました。そうなったらもうこちらのもの、一転して楽しい運動人生が始まり、運動イノチの現在に至ります。その気があるのに(なくても)どうしても足が動かない人、息が切れる人、念のためにぜひ循環器系を検査し見てください。