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PHOTO YODOBASHI ソニー特集
これからもずっと!僕らのソニー

このタイトルを見てニヤッとした人は「さよなら!僕らのソニー」という本をご存知の方ですね。しかしまあ、検索してみるとソニーを経営の視点から語った書籍の多いこと!つまり商品だけでなく、企業としての存在もそれだけユニークであるということなのでしょう。裏を返せば、そういうユニークな会社だからこそ生まれてきた商品がたくさんあるわけです。なにしろ、ソニーの前身である東京通信工業株式会社の設立趣意書(1946年)には「真面目ナル技術者ノ技能ヲ最高度ニ発揮セシムベキ、自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設」と書かれているほどで、会社のスタートからして、目指すところが他とはだいぶ違っていたわけです。みなさんご存知のように、「世界初」とか「世界最○」を謳ったソニーの商品は枚挙に暇がないばかりか、開発した当初はその価値がすぐには認められなかったのに、現代では当たり前になっている商品(一例を挙げればウォークマン=持ち歩ける音楽再生機器)だってたくさんあります。すべて「自由闊達にして愉快なる理想工場」が時代を先取りして生み出してきた商品なのです。

さて、我々PYとしてはやはりカメラの面から改めてソニーを見てみようと、ここで特集を組むことにしました。コニカミノルタの後を継いで「α100」を発売したのが2006年。デジタル一眼レフカメラのメーカーとしては思いっきり後発であるにも関わらず、たった10年で世界シェアのトップを争うほどになったソニー。しかし、ソニーのデジタルカメラづくりはそこから始まったわけではありません。サイバーショットという純然たる(そして高性能な)デジタルカメラを長年作り続けてきましたし、厳密には「デジタル」ではないものの、画像を電子データとして記録するカメラ(のちにデジタルマビカという名前で発売されるカメラの原型)を1981年の時点ですでに開発していたのがソニーでもあります。そんなソニーが今、どんなカメラを作っているのか。「そんなこと、もうみんな知ってるよ」と、思わず口をついて出てきそうではありますが、それを今改めておさらいしてみるのも、それなりに意味があることだと思うわけです。

さらに!玄光社より「完全レビューブック」という名前のレンズレビュー集をニコン版とキヤノン版、2冊同時刊行したのがちょうど2年前のこと。そして・・・じゃーん!お待たせしました!その第3弾、完全レビューブックのソニーEマウント版が5月17日に全国の書店で一斉に発売されます。Yodobashi.comでもすでに予約を開始していますので、ご興味のある方はどうぞ遠慮なさらず、気軽にポチしちゃって構いませんからね。

さて、前述の「さよなら!僕らのソニー」はソニーの行く末を、どちらかというとペシミスティックに論じた本でしたが(刊行は2011年)、みなさまご存知の通り、ソニーは今なお極めて元気なメーカーであり続けています。さよならなんて、誰がするもんですか。まだまだ、この先もずっと「僕らのソニー」であり続けてもらいたいと、切にそう願うのであります。



Vol.1
琵琶湖コハクチョウ物語 SWAN SONG(by TAK)
Vol.2
faces(by A. Inden)
Vol.3
絶唱 隠岐の島ブルース(by Z II)
Vol.4
ロシアより再び愛をこめて(by K)
Vol.1
SONY SAL135F18Z Sonnar T* 135mm F1.8 ZA
Vol.2
SONY SAL50F14Z Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM / SAL85F14Z Planar T* 85mm F1.4 ZA
Vol.1
SONY DSC-RX1 / SONY DSC-RX100M3
Vol.2
SONY α7S