PHOTO YODOBASHI

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SORI - 新宿光學總合研究所

4群2枚目  レンズ設計のその果てに
第1回 フード首脳会談

第1回 フード首脳会談開催!

1号

はい、そういうわけでこれより本編です。本日は新宿光学綜合研究所のメンバーに加え、ゲストのみなさんにお集まりいただきまして、フードをテーマにお話を伺いたいと思います。

2号

参加者の紹介をします。えーと、まずはいつもの3人。

馬橋所長

こらこら。

2号

失礼いたしました。馬橋所長、原田研究員、町田研究員。そして株式会社ニコンから商品企画の堺(さかい)さん、メカ設計の今榮(いまえい)さん。このお二人は以前にお話をお聞きしたことがありますね。そして今回が初登場となります、デザイン部門の今水(いまみず)さんにもお越しいただいております。みなさん、よろしくお願いいたします。

1号2号3号4号

よろしくお願いします!

1号

これから私がみなさんに質問をしますから、「そうだな」と思われる方は挙手をお願いいたします。で、「どうしてだい?」と聞きますので、続けてなにか言ってください。

3号

何やら大喜利みたいな始まりでござるな。

1号

ハイ、第1問。
「私は、プライベートでも写真を撮る」

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2号

おお〜、全員。

4号

良かった。ちゃんとみなさん撮るのですね。

1号

ここはいいですね。では第2問。
「撮影する時、必ずフードをつけている」

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3号

おっとぉ!

馬橋所長

え?! 私だけ?

1号

6名のうち、必ずフードをつけているのは馬橋所長だけ。所長、どうしてですか?

馬橋所長

だって、必要なものだと思って。

1号

ですよね。じゃあ手を挙げなかった方にお聞きしましょう。町田さん?

んーやっぱり、かさばるんですよね。しまうときに逆付けしておくという手もありますけど、使うとき面倒になるし。

町田

そう、効果うんぬんより「かさばる」っていうのがまずいちばんにある。

メカ設計・今榮

作っている側だから言えることなんですけどね、フードが画質に与える影響って、昔に比べれば限定的です。それは、そうなるように努力してきたので当然なんですが。

商品企画・堺
4号

いきなり根本的なところですねえ。写りの話になると、もはや要らないじゃないかと。

2号

わー身も蓋もない。

有害なものをなんでもかんでも遮ってしまうのではなく、あえてその毒を入れてみて、その描写を楽しむのもレンズの味わい方だと思うんですよね。個人的にはそういう写りも大好きですし。

原田
1号

そういうお考えの方って、世の中には多いんですかね?

多かったら、私らレンズの設計をこんなに頑張らないでも済むんですけどね。

原田
1号

ですよね。じゃあ第3問。
「だからといって、フードをなくすことはできない」

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2号

所長はもともと必要だと思っていたから挙手していないだけですね。

3号

ということは、みなさん必要だとは思っているのでござるな。