PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

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風景写真の撮影場所、どうやって探してる?
Vol.5 - Text by TA

まだ見ぬ景色との出会いを期待して、ひたすらに彷徨う

いつもの道、いつもの公園、いつもの街。この「いつもの」を変えてみることを良くします。どういうことかと申しますと、近くに大きな公園があったとします。その公園内で行くスポットというと、意外といつも同じような場所だったりしませんか。また、とある場所まで向かうのに、同じルートで向かうことって多くありませんか。それを意識的に変えたりしています。なんだそんなこと?と思われるかもしれませんが、意外と新鮮な発見が、身近なそこここに散らばっているように思うのです。

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上の写真は家から歩いて行ける比較的大きな公園で撮影したカットです。見慣れたはずの公園で、でもいつもとは違う場所に行ってみようと。その時に出会った光景です。こんな立派な柳の木があったのかと思いつつシャッターを落としました。スケールの大きな風景ではないかもしれませんが、小さな風景との出会いは、実はそこここに転がっているような気がします。時間もお金もかかりません。意識的に「いつもの」を変えてみるだけです。あとはひたすら足を使って歩くといったところです。

最近のことですが、外に出るのは数日に一度、買い物に出る時くらい、という日々が続きました。ある日ライカM8をぶら下げて、なるべく人通りの少ない道を選びながら、自身の「嗅覚」や「第六感」のようなものをたよりに大回りして買い物へと出かけました。運動不足の解消に繋がって良かったのですが、ガーデニングショップでは立派に茂ったモッコウバラが咲き始め、初めて訪れた小さな公園は、桜の花弁が落ち、一面がまるで花弁の絨毯のようになっていました。時に西日が新葉を優しく照らしていたりと、それはそれは美しく、季節の移ろいをひしひしと感じたのです。たまに外出するものだから、いつも以上にいろんなことが新鮮に感じられたのかもしれません。身近なところで十二分に春の訪れを感じられるものだと改めて感じました。


ではもう少しスケールを大きくしてみます。大きな風景を求めれば、行って帰ってくるだけで丸一日、いや数日仕事になることもあるので効率は無視できません。小さな風景を探す時のような探し方では途方にくれてしまうでしょう。ですから先ずは撮影イメージを固めて、そこから逆算した風景探しとなります。固まったイメージをなるべく具体的なワードになるまで因数分解し、具体的なワードになったところでGoogleやInstagram等の検索を活用します。例えば、寒い季節であれば、より寒く、より厳しさを感じる場所をイメージしたとします。これを具体的な言葉に置き換えて検索を活用し、探していきます。

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(上の写真は、「川霧」や「霧氷」、「放射霧」というワード検索で見つけた場所です。)

そうやって見つけた場所の中から最終目的地を決定し、画のバリエーションを増やすため道中立ち寄れそうなスポットも同じようにして探していきます。ピックアップした各ポイントから最終目的地までのルートは当日の出たとこ勝負。なるべく人の気配がしないルートを自身の嗅覚とグーグルマップをたよりにといった具合です。頭の中で作成済みの大雑把なタイムスケジュールを遂行して行くのですが、時間に余裕があれば、まだ見ぬ景色を求め、ひたすら車を走らせたり、ひたすら歩いたりと彷徨っていることも少なくないです。(この部分は、小さな風景探しでいつもやっていることと同じです。)彷徨っている時、特別な景色ではないけれど、何故か心惹かれる光景に出会うことがしばしばあります。実は私自身、それを一番期待しているのです。

撮影するしないに関わらず、常に風景を探している気がします。
私にとって風景を探すとは、「何か」との出会いを期待してカメラのファインダーをのぞくことと同じことなのかもしれません。

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最後に。風景探しにおいて気象天体系のツール(iOSアプリ)を日頃からよく活用します。皆さんご存知のものも多いかと思われますが、以下にご紹介したいと思います。

  • 日の出日の入り時刻と太陽の動きがわかる(サン・サーベイヤー):
    太陽の位置を鑑みた上で目的地を設定することももちろんあります。都市風景でもこのアプリは欠かせません。例えば、都市部の碁盤の目のように整然と立ち並ぶビルの間から、西日や朝日が一直線に射し込むスポットやその時間帯を知りたいなんていう時にも便利です。
  • 月の出月の入りと月の満ち欠けがわかる(Ephoemeris):
    構図内に月を入れたい時などに。天の川の情報も得られます。
  • リアルタイムに雲の動きを知れる(MeteoEarth):
    特におすすめ。太陽の動きがわかっても、雲の動きで刻々と光は変わります。雲の動きを把握しておきたい時に。
  • 他アメッシュやアメフリなど、天気系アプリ:
    雨の日なら雨、雪の日なら雪、それらがいつどこで降るかを知る目安にしたい時に。干潮・満潮情報なども得られます。

( 2020.06.30 )

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風景を撮るなら望遠ズームレンズ派です。テレ端400mmは欲しいところ。こちらはキヤノンの100-400mm望遠ズームレンズです。

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風景撮影において必須の一本。時々このレンズにテレコンをプラスして撮影していました。

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内臓の1.4倍のテレコンバーター利用で、超望遠560mmまで焦点距離を拡げることができるニコンの超望遠ズームレンズ。欲しい。。。。

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ソニーの70-300mm望遠ズームレンズ。Gレンズです。

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ソニーの100-400mm望遠ズームレンズ。GMレンズです。

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シグマのLマウント用100-400mmズームレンズ。別売りのテレコンバーターの利用で、システムのコンパクトさを最大限に活かしつつ最長800mmもの超望遠の焦点距離が手に入るとのこと。良いですねえ。。。。

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タムロンのニコンFマウント用100-400mm望遠ズームレンズ。

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タムロンのキヤノンEFマウント用100-400mm望遠ズームレンズ。

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ペンタックスの150-400mm望遠ズームレンズ。

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オリンパスの40-150mm(フルサイズ換算で24mmから300mm相当)望遠ズームレンズ。良いレンズです。

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