PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

キヤノン
EFからRFへと、レンズの未来を見据え変化させたマウント

キヤノンの一眼レフシステムで採用されているEFマウント。1987年に始まり、多数のレンズをラインアップしてきました。その中で現在購入可能なフルサイズ対応レンズは、14〜800mmまでの単焦点が29本、8〜400mmをカバーするズームレンズが20本と、たいへん豪華なラインナップを誇っています。そのEFレンズが誕生した当時と比べ、現在ではデジタル技術の飛躍的な進歩しました。フォーカスや絞り、手ブレ補正、諸収差補正などのレンズ情報等によるボディとレンズ間の通信量は増大し、連携度もより深まっています。新たに生まれたRFマウントでは、更なる未来を見据え、EFマウントより高速・大容量な通信が可能になっています。また光学的には、ミラーレス化によるショートバックフォーカスを採用し、設計の自由度を高め、肥大化させることなく光学性能を高めることを可能にしました。

そのRFマウントで採用された、ショートバックフォーカスや電子接点の増加は、新しく生まれた技術や将来の技術をいち早く採用するための準備と考えると、これまで重要な場面においてマウントを変更し、カメラ業界における最新技術をいち早く実用化したキヤノンにとっては、英断ではなく必然だったような気がします。2018年にスタートした「EOS Rシステム」用のRFマウントは、開発中の1本を含めて12本というラインアップ。EFレンズの充実度にはまだ及びませんが、今後最新の技術を活かしどのようなレンズが生まれてくるのか楽しみです。

そう、忘れてはいけないことが...。RFマウントにおけるショートバックフォーカスの採用は、過去の個性的なキヤノン製レンズが最新のボディで使うことが可能になるということでもあります。最新の技術の採用で、EFマウントだけでなく、マニュアルフォーカス時代のFLマウントやFDマウントのレンズ遺産がまた脚光を浴びる。古くからのキヤノンユーザーにとって、これはとても嬉しいことですね。


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RF 100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
テレ端を500mmまで伸ばした高倍率望遠ズーム

2020年9月下旬の発売が予定されているRFマウントの「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」。超望遠ズムレンズでは100-400mmが一般的な焦点域ですが、そこをもう一息テレ端側を伸ばし500mmとしています。同時にエクステンダーRF1.4x、RF2xを開発しており、これを装着するとテレ端が一気に1000mmまで伸び、まさにこれ一本で超望遠の世界はすべてカバーできてしまいそうです。UDレンズ・スーパーUDレンズを採用しLレンズらしい高画質を維持しながら、ズーム倍率の増加とコンパクト化・軽量化を同時に達成してしまったキャノンの意欲作。F値もテレ端でF7.1とF8を切っているところにマウント径を大きくしたRFシステムの恩恵を感じさせます。

ポイント

「あとちょっと寄りたい」を叶えたとてもコンパクトな超望遠ズームレンズ

まとめると

日中の太陽が当たっているところの露出は、ISO 100で1/125秒・F11。このレンズのスペックから考えるとちょっと絞ってF8で使ったとしても1/250秒のシャッタースピードを切ることができます。手ブレしないシャッタースピードは1/焦点距離 秒と言われているので、手ブレ補正機能の有無を考えなくてもISO 200を使えればブレない理屈になってきます。わかりきったことを書いてしまいましたが、単焦点の超望遠レンズに比べ、本レンズのF値はおとなしめに感じてしまいますが、改めて考えてみると、500mmの超望遠でF7.1がいかに凄いかということです。確かに手ブレ補正が進化し高感度特性も良くなったとはいえ、超望遠の世界の一絞りの価値は大きいです。このコンパクトなレンズと、コンパクトなEOS Rシステムを手に入れれば、運動会やスタジアムでの観戦、舞台発表会の撮影など、もう大きなカメラバッグは必要ありませんね。


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RF24-105mm F4-7.1 IS STM
小型・軽量・高性能。しかも遊べる標準ズーム。

24-105mmという使いでのある標準ズームとして、「RF24-104mm F4-7.1 IS STM」が新たに加わりました。既に発売されているF4通しのLレンズ「RF24-105mm F4 L IS USM」と比べ、全長は88.8mmと約2cmのコンパクト化、重量も395gと305gも軽量になるなど、EOS RPのような小さなボディにマウントしてもバランスのよいレンズに仕上がっています。しかもこのレンズ、テレ側のF値を抑えてコンパクトかつリーズナブルになっているだけではありません。最短撮影距離は0.2m。さらにMFに切り替えることで0.13m!(ともに24mm時) これはレンズ先端からおよそ2.5cmまで被写体へ迫れるという「Center Focus Macro」機能を備えるなど、標準ズームレンズとして新たな遣い勝手を提案してくれています。

ポイント

充実したRFマウント標準ズームのダークホース。既に他の標準ズームをお持ちの方にも追加していただきたい1本です。

まとめると

RFマウントの標準域をカバーするズームレンズとして、これまでにRF28-70mm F2 L USM、RF24-70mm F2.8 L IS USM、 RF24-105mm F4 L IS USM、RF24-240mm F4-6.3 IS USMと4本の製品が登場していますが、そこへ新たに追加された5本目が本レンズ。そのどれもがしっかりとした個性を持っており、特に本レンズは他のレンズをお持ちの方にも「もう1本」としておすすめしたいキャラクターを持ち合わせているのではないでしょうか。コンパクトさも特長のひとつであるミラーレスシステムですから、レンズもコンパクトなものを組み合わせたくなりますよね。もちろん、最初の1本としてもオススメです!


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RF85mm F2 マクロ IS STM
ハーフサイズ中望遠マクロ

EOS Rシステムのスタートから1年半。精力的な製品開発により、RFレンズのラインアップも充実してきたと言えるほどになってきたのではないでしょうか。こちらでご紹介するのは、中望遠レンズの「RF85mm F2 マクロ IS STM」。85mmの単焦点レンズは先に発売されましたRF85mm F1.2 L USMに続いて2本目となります。F1.2がクラストップの大口径を売りとするならば、こちらの一本は、扱いやすいサイズと価格、加えて"寄れる"という使い勝手重視の実用性に富んだ1本に仕上がっています。

ポイント

強力な手ブレ補正はレンズ単独で5段、EOS R5でのボディ協調補正で最大8段!

まとめると

最大撮影倍率は0.5倍のハーフマクロで開放F2というスペックは、マクロ撮影だけでなく、例えばポートレート撮影のようにボケ量が欲しい場面でもしっかり期待に応えてくれるでしょう。本レンズと同時発表となりましたEOS R5との組み合わせでは、ボディ側の手ブレ補正と協調補正が行われ、その補正量は最大8段分に相当するなど、キヤノンの高い技術力を感じさせるものとなっています(※レンズ単独では最大5段相当)。全長90.5mmで500gと中望遠レンズとしてコンパクトにまとめられており、撮影シーンを問わない万能レンズとして大活躍が期待できそうです。発売は10月下旬ともう少しお待ちいただくことになりますが、既に予約が始まっていますので、ご注文をどうぞお忘れなく!


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RF600mm F11 IS STM / RF800mm F11 IS STM
手軽に超望遠を楽しもう

面白い1本、いや2本が登場しました。F11というF値固定の超望遠レンズです。昔、手軽に使える超望遠レンズとして人気を博したミラーレンズを連想させるスペックではありますが、今回ご紹介する「RF600mm F11 IS STM」と「RF800mm F11 IS STM」は一般的な光学系を採用しています。といっても、両レンズには「DOレンズ」と呼ばれる積層型回折光学素子を贅沢に採用し、良好な色収差補正に加えレンズ枚数の削減にも貢献し、超望遠レンズとして驚きのコンパクトさを実現しました。写真は非使用時のもので、使用時は鏡胴をにょきっと引き出しすようになっています。絞りはF11固定と従来の単焦点の超望遠レンズに比べれば明るさは抑えられていますが、そのぶん軽量・リーズナブル。それでも5段分に相当する光学手ブレ補正(IS)を備えるなど、超望遠レンズの入口として相応しいものに仕上がっています。

ポイント

超望遠レンズだからといって気合いは不要。手軽だからこそ生まれる使い方があるのです。

まとめると

これまで超望遠レンズといえば、kg単位の重量に三桁のプライスと手にするには様々な気合いが求められましたが、このレンズはそういったものを不要にしてくれています。気軽に持ち出せるものだからこそ、撮れる世界があるでしょうし、これまで超望遠レンズがないからと諦めていたシーンも手にすることができるようになります。また同時に発表になりました1.4倍と2倍のテレコンも使用でき、最大1600mm・F22という超望遠レンズとして使うこともできます。しかもAF・手ブレ補正つき。ちょっと試してみたくなりますよね。


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新しく発売されたRFレンズ
充実してきたRFレンズラインアップ

2018年にスタートした「EOS Rシステム」用のRFレンズのラインアップも充実してきました。2019年10月発売の「RF70-200mm F2.8 L IS USM」でF2.8通しの大三元ズームレンズがコンプリート。同じタイミングで発売された「RF85mm F1.2 L USM DS」は既にある大口径中望遠レンズ「RF85mm F1.2 L USM」に加え、キヤノン独自の「DS(Defocus Smoothing)コーティング」を採用することで柔らかなボケを表現可能にし、同じ焦点距離で新たな描写性能を見せつけてくてました。少しでもユーザーの希望に応えるためにラインアップを増やしてきたRFレンズは、新たに発売となる「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」を加えた8本のズームレンズで、実に15mmから500mmまでをカバー。単焦点ではポートレートにその性能を発揮しそうなLレンズ3本を含む7本となっており、発売からわずか2年でこれだけの充実をみせています。

ポイント

15mmから800mmまでカバーするコンパクトで高性能なRFレンズラインアップの充実

まとめると

撮影機材は小さく軽く、当然性能もよくないと。そんなわがままをキヤノンユーザーに許してくれそうな予感を、2018年「EOS Rシステム」の発表で感じました。EFレンズとの大きな違いは、ショートバックフォーカスの採用とマウント接続部の電子接点が4つ増えて12点となったことです。ショートバックフォーカスは、ミラーという制約がなくなり光学設計の自由度が飛躍的に拡大し、レンズを大きくすることなく光学性能を高めることが可能になりました。実際手に取るとその軽さとコンパクトさに驚かされます。また光学性能を追求した単焦点レンズ、ズームレンズの大口径化も魅力的です。一眼レフなら大きくて重くなっただろうと想像されるレンズが、筋トレなしで自在に使うことができるのですからね(笑)。ボディも充実してきたEOS Rシステム、これからも想像すらしていなかった新しいスペックのレンズが、ラインアップに登場することがとても楽しみです。

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