PHOTO YODOBASHI

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FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

GF80mmF1.7 R WR は富士フイルムGマウント用の大口径単焦点レンズ。開放F1.7という明るさは中判ミラーレスカメラ用のAFレンズとしては発売時点で世界最高の明るさであり、ラージフォーマットの表現力を求める方に見逃せない1本です。35mm判換算63mm相当という画角ですから中望遠の入り口にかかった標準レンズという立ち位置で、日常的なスナップ、ポートレート、風景の切り取り等、幅広いシーンで活躍できるはず。また、この明るさであれば光量の少ないシーン、例えば屋内や夕景、夜景も楽しめることでしょう。今回は軽量コンパクトなGFX 50Rとの組み合わせで本レンズを味わっていきたいと思います。

( Photography : A.Inden / Text : Serow )

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden

まずは開放、近距離で1枚。さすが中判デジタル+大口径F1.7というボケ味です。ピントピークから自然に溶けていくボケが実にスムースで、被写体が輪郭を残しながら形を失っていきます。淡い光の中でしたが色再現もクリアで良い具合ですね。向日葵の花びらが透けて見えるようです。

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden

何ということのないカットなのですが、ピント位置を拡大してみてその緻密な描写に言葉を失いました。すばらしい解像力で生い茂る草葉を捉えています。単純にシャープというと少し違うような気がするのですが、いわゆるカリッとした線ではなく実に繊細な線で被写体を描いてくれるのですよね。梅雨から夏のはじまりにかけての湿気を含んだ少し重い空気感まで伝わってくるようです。

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden

露出をシャドーに合わせ、背景をかなりハイキーに飛ばして撮影しています。ヌケの良い描写はもちろんのこと、これから熟成していく段階の梅の微妙な色合いを見事に写し取ってくれました。明暗だけでなく色彩の観点でも懐の深いレンズだと思います。背景の緑の美しさはまさに「記憶色」です。

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden

近距離でもう1枚。ハイライトが飛ばないギリギリで撮影したのですが、結果として露出はかなりアンダーになりました。それでもシャドーは潰れることなく、それぞれの金属の色をきちんと描き分けていますね。金属による質感の違いを表現するのは意外に難しいのですが、それを当たり前のように表現してしまう本レンズとGFX。その実力に舌を巻くしかありません。

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden


FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden

富士フイルムらしい青空とグリーンが素直に気持ちいいですね。拡大して眺めていると、白いパンツの素材がコーデュロイであることがわかりました。白いパンツから黒いシャツまで、シワはもちろん材質まで判別できる豊かなトーンがあります。順光でここまで再現されるのであれば、もはや凝ったライティングは必要ないかもしれません。

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden

屋内からガラス越しに外を眺めるシーン、かなり輝度差があるのですが余裕の描写です。ピント位置から距離のあるビル群は、その姿を崩すことなく柔らかにボケていくためか見ていて違和感がありません。

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden

ついつい近距離〜中距離でボケを見たくなりますが、遠景を狙っても極めて優秀。まっすぐ緻密に描かれる線が心地よく、建物の形を忠実に描いてくれます。都市光景から自然風景、ポートレートに至るまで、オールラウンドに使っていけるレンズだと思います。

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden


FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden

日が落ちて光量が少なくなってきた時間帯こそ本レンズが活躍する場面。F1.7という明るさのおかげでスナップ撮影に不安はありません。夕暮れの線路を撮影したこちらの写真、実は網越しの撮影だったのですが、遠方にピントを合わせることで近距離の網が存在しないかのように写すことができました。

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden

開放では周辺に行くにつれて口径食が感じられます。しかしこんなシチュエーションでも手持ちで撮影できてしまうのだから驚きですよね。GFX100 / GFX100Sと組み合わせればボディ内手ぶれ補正機構も利用でき、一層気兼ねなく夜のスナップができるはず。朝から晩まで活躍できるラージフォーマットって、いいですよね。

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR, Photo by A.Inden


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毎日をシャッターチャンスに

繊細でシャープな線に、濃密なトーン、クリーミーなボケ。世界最高の明るさを誇って登場した GF80mmF1.7 R WR は、中判デジタルカメラの世界を堪能するにはうってつけの一本です。撮影した写真を拡大して眺めて圧倒的な解像力に震えたり、大きなセンサーゆえのリッチなボケを楽しんだり、シンプルにシャッターを切るだけで新鮮な感動が得られることでしょう。とは言っても簡単なレンズということはありません。開放でのピント面は薄く、やはりフォーカスには神経を注ぎたいところ。また距離や背景によってガラリと画が変わりますから、どのように被写体と向き合うのか、考えて実践してみることも求められます。いずれにしても使い甲斐のある本レンズ、バランスの良い大きさと重さでAFも速やかに合焦しますから、どんどんフィールドに連れ出して沢山の写真を撮ってみてください。昼夜問わず、天候問わず、ラージフォーマットで世界をキャプチャーできるというのは、現代人である私たちだから得られる恩恵なのですから。

( 2021.07.29 )

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GFXをお持ちならこのレンズに手を出さないわけには行きません。80mm F1.7でどんな画が撮れるのか、お試しください。

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安心のためには純正プロテクターを是非。

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