PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SONY DSC-HX99, Photo by T.T

SONY DSC-HX99 & DSC-WX800 / SHOOTING REPORT

ソニーから新たに登場しましたコンパクトデジタルカメラ2モデルの実写レビューをお届けします。今回ご紹介するのは、SONY Cyber-shotの「DSC-HX99」と「DSC-WX800」。大ヒットモデルRX100シリーズにも似たシンプルでスタイリッシュなデザインに、同一のセンサー、レンズ、エンジンを搭載した兄弟モデルとなり、スタンダードモデルとなるDSC-WX800をベースに有機ELのポップアップ式電子ビューファインダーとRAW撮影機能とタッチパッド機能を付加したものが上位モデルの「DSC-HX99」となります。なお今回実写レビューはありませんが、DSC-WX800からタッチパネルを省略したより廉価なモデル「DSC-WX700」も一緒に登場しています。

各モデル共通となる特徴についてご説明しましょう。コンパクトデジタルカメラ向けとしては一般的な1/2.3型センサーには、有効画素数1820万画素の裏面照射型「Exmor R CMOSセンサー」を採用。映像エンジンはαシリーズのミラーレスカメラでも採用されている「BIONZ X」、自慢の30倍ズームレンズはフルサイズ換算で24-720mm相当となる超ワイドレンジの「ZEISS バリオ・ゾナー T* レンズ」をそれぞれ搭載しています。加えてAF速度は0.09秒、ISO 80〜3200(拡張時 6400)、最高10コマ/秒の高速連写が行えるなど動きものにも強いカメラとなっており、全画素読み出しとなる4K/30P・フルHD/60Pの動画の撮影に加え、フルHDで120fpsのハイスピード撮影も行えるなど、写真撮影用としてだけではなく動画撮影用としても頼りになるカメラに仕上がっています。

今回のレビューでは、その「DSC-HX99」と「DSC-WX800」をご紹介しますが、ファインダーの有無による撮影感覚や使い心地の違いなどにも注目してお届けしたいと思います。


SONY DSC-HX99, Photo by T.T

DSC-HX99:光を求めて

SONY DSC-HX99, Photo by T.T

SONY DSC-HX99, Photo by T.T

SONY DSC-HX99, Photo by T.T

SONY DSC-HX99, Photo by T.T

SONY DSC-HX99, Photo by T.T

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DSC-HX99:本気にさせるファインダー

陽が傾いている時間帯ほど世の中は美しいものです。さらにその陽が登る前、薄暗い頃からその時間は始まります。かすかに浮かび上がる山並み。DSC-HX99の高倍率を生かしグッと引き寄せてみます。冠雪したばかりの白山は静かに浮かび上がってきました。テレ端では35mm判換算720mm相当にもなる超望遠は、やはりファインダーを覗きしっかりと構えたいものです。ファインダーをポップアップして覗き込みます。決して大きいとは言えないファインダーですが、コントラストも高く有機ELの見えは非常にいいいですね。さらに強い光を受ける時間帯ともなれば、背面の液晶モニターでは構図を追い込むのが難しくなります。やはりファインダーがあればしっかりとフレーミング出来ます。何よりファインダーを覗いて構えれば『写真を撮るぞ』と言う気持ちが格段に上がってきますね。撮影にグイグイのめり込んでいけます。(T.T)


SONY DSC-WX800, Photo by T.T

DSC-WX800:日常が一番フォトジェニック

SONY DSC-WX800, Photo by T.T

SONY DSC-WX800, Photo by T.T

SONY DSC-WX800, Photo by T.T

SONY DSC-WX800, Photo by T.T

SONY DSC-WX800, Photo by T.T

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DSC-WX800:いつも持ち歩きたいのはスマートフォンよりも、カメラ。

肌身離さずと言えばスマートフォン。カメラの性能も上がり今ではスマートフォンで撮影するのが当たり前になってきています。そんな中にありDSC-WX800はスマートフォンにプラスして持って歩いても決してかさばらず、バックに入れてもさり気なく収まります。『写真はやっぱりカメラで撮りたいよね』という気持ちにさせてくれる機能性と手軽さを併せ持っています。ファインダーを覗いての撮影やRAW撮影などは出来ませんが、上位機のDSC-HX99と同様の高倍率ズームに、直感的に操作できるタッチパネル。写真を撮るということにおいてはやはりスマートフォンにはない様々な被写体への対応力の高さと何より格段の写りの良さがあります。ススッと人差し指でズーミングしながらシャッターを切る。日々の何気ないシーンも素敵な作品に変えられるのはカメラならではですね。(T.T)


  • PHOTO YODOBASHI渓流の流れを止めようとシャッタースピード優先で捉えました。30倍ズームレンズ搭載では世界最小のコンパクトボディながらマニュアル機能も充実していて、表現力の幅が広がります。そしてこの水しぶき、なんとも見事な描写です。(DSC-HX99)
  • PHOTO YODOBASHI日ノ出間もない頃です。正面からの光にはフレアが出たりしますが、やや角度を付ければ、まったく問題なく抜けのいい画が撮れます。ZEISS T*コーティングの良さですね。(DSC-HX99)
  • PHOTO YODOBASHI石膏の像にぐっと寄ってみました。これまた見事な質感表現です。(DSC-WX800)
  • PHOTO YODOBASHIやや暗いライトアップも画質が崩れることもなく美しく捉えることが出来ました。光源の感じもいいですね。(DSC-WX800)

PHOTO YODOBASHI

小さいながらもカメラのよさ、そしてレンズの力を感じます。

いかがでしたでしょうか。ZEISSのアイデンティティを感じる色乗りのよさ、自然なボケ味、そして画に力を与える切れのある描写。スマートフォンにはない画の厚みを感じさせてくれました。

スマートフォンのカメラも高性能化が進み、『カメラはいらないかも』なんて思ってしまうことも時々あります。今回ご紹介しました「DSC-HX99」や「DSC-WX800」に搭載されている1/2.3型というサイズのセンサーは、実は高いカメラ性能を謳うスマートフォンでも採用されているセンサーサイズとなります。でもそういったスペックだけでは語れないのが写真の難しいところ。例え同じサイズのセンサーを採用していても、パッケージングの制約から極小レンズしか搭載が難しいスマートフォンと贅沢な設計のレンズを搭載したカメラでは当然出てくる写真に違いが生まれるのです。どうですか、このリッチな描写。スマートフォンの内蔵カメラで撮れますでしょうか。

「DSC-WX800」のいつでもバッグやポケットに忍ばしておきたいコンパクトでスタイリッシュなボディは、どんな場へも持ち出せる佇まい。ご覧の通り「おぉ!」と思わせてくれる写りですから、パーティーや旅先での記念写真、そしてSNSへの投稿でもひと味違うシーンを演出してくれるでしょう。カメラとスマートフォンとはBluetoothによる常時接続により、以前よりスムーズにWi-Fiでの転送が行えるようになり、『カメラで撮るとその後が面倒』ということもなくなりました。そしてより撮影に拘りたい方には、RX1やRX100シリーズなどハイエンドのコンパクトカメラにも搭載されている電子ビューファインダー搭載の「DSC-HX99」を。有機ELの高コントラストでキレのある表示により、小さいながらも視認性は高く、レンズ基部のコントロールリングも相まってより撮影に没入できることでしょう。RAW撮影にも対応していますから、撮影後にはより撮影意図に近づけた現像を行うこともできます。ホワイトバランスの調整も後からでOK。この便利さをご存知であろうハイアマチュアの方にもサブ機としておすすめしたい1台です。

( 2018.11.27 )

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ソニーのコンパクトデジカメ向けセンサーを搭載したカメラでは最上位となります。ポップアップ式有機EL電子ビューファインダーを内蔵し、RAW撮影にも対応。携行性を持ちながらも、撮影をしっかりと楽しみたい方へ。

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DSC-HX99からEVFとRAW撮影、タッチパッド機能だけを省略したモデルとなります。センサー・レンズ・エンジンは同一ですから、拘りの写りに違いはありません。

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今回のレビューでは作例紹介はありませんでしたが、DSC-800からタッチパネル機能のみを省略したリーズナブルなモデルです。

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ミニ三脚にもなるグリップ。動シャッター、録画開始・停止、ズームの各ボタンを装備し動画撮影に最適な扱いやすいグリップです。RX1000やRX0でもお使いいただけます。

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縦吊りスタイルのレザーケース。黒のほか、ブラウンの2色展開です。

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造りに拘った速写タイプのケース。こちらの焦げ茶のほか、黒とブラウンの3色展開です。

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たいへんコンパクトに仕上がったカメラですが、バッテリーも少々コンパクト。残容量を気にするくらいなら、スペアバッテリーを持っていた方が安心ですね。

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こちらはバッテリーとチャージャーのお得なセット。動画撮影などバリバリ使う方はチャージャーもあると安心ですね。

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9Hの硬度を誇る、傷が付きにくいプロテクトフィルム。大きな傷がつきにくいだけでなく、表面が極小の傷で痛みにくいため、長い間汚ずにお使いいただけます。

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こちらはスタンダードタイプのプロテクトフィルム。しっかりと保護しましょう。

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