PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

OLYMPUS OM-D E-M1 MARK II, M.ZUIKO DIGTAL ED 45mm F1.2 PRO, 1/400, F1.2, ISO 200, Photo by EYTZ.T

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

オリンパスからマイクロフォーサーズ用に、ボケの質と高い解像力の両立を徹底的にこだわった開放F1.2の大口径中望遠レンズ、「M.ZUIKO DIGTAL ED 45mm F1.2 PRO」が登場しました。“ボケを極める” F1.2大口径単焦点シリーズとして現在ラインアップされているM.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROの流れを汲む、ポートレートに最適なフルサイズ換算90mm相当を担うF1.2大口径単焦点レンズとなります。オリンパス・マイクロフォーサーズシステムを支える大きな要素としてレンズ能力の高さが挙げられることはご存知の通りですが、「PRO」と銘打つレンズ群は80年に及ぶZUIKO技術に、最先端のレンズテクノロジーを惜しむことなくつぎ込まれたM.ZUIKO最高峰レンズとしての位置づけになります。マイクロフォーサーズ用「M.ZUIKOレンズ」だけでも、ほぼ必要とされるレンズ群をラインアップしてきたオリンパスですが、今回「PRO」のなかでも開放F1.2の大口径中望遠レンズが加わり、さらに充実したレンズラインアップとなりました。その焦点距離からポートレート撮影においても最適な本レンズの魅力に2人のレビューワと共に迫ってまいりましょう。


OLYMPUS OM-D E-M1 MARK II, M.ZUIKO DIGTAL ED 45mm F1.2 PRO, 1/100, F1.2, ISO 320, Photo by EYTZ.T

手業に魅了される。

OLYMPUS OM-D E-M1 MARK II, M.ZUIKO DIGTAL ED 45mm F1.2 PRO, 1/1000, F1.2, ISO 200, Photo by EYTZ.T

OLYMPUS OM-D E-M1 MARK II, M.ZUIKO DIGTAL ED 45mm F1.2 PRO, 1/125, F1.2, ISO 200, Photo by EYTZ.T

OLYMPUS OM-D E-M1 MARK II, M.ZUIKO DIGTAL ED 45mm F1.2 PRO, 1/100, F1.2, ISO 640, Photo by EYTZ.T

OLYMPUS OM-D E-M1 MARK II, M.ZUIKO DIGTAL ED 45mm F1.2 PRO, 1/500, F1.2, ISO 200, Photo by EYTZ.T

人を浮き立たせるF1.2の瞳

画角は35mm版換算で90mm相当。開放値はF1.2という大口径はまさにポートレートのために生まれたレンズと言ってもいいかも知れません。この焦点距離は、決して被写体に近づくこともなく、かといって離れすぎず会話も出来る程よい距離感が良いところです。一口にポートレートと言っても、スタジオできっちりとライティングしたものから屋外でグラビアっぽく撮影したものなど様々です。しかし、一番多く人物を撮る機会と言えば、日常身近にいる家族であったり、友人などの何気ない表情ではないでしょうか。今回はこういったなるべく自然体の人物ポートレートで攻めてみました。

一人目はギターブランドSingularのデザイナーであり製作者・北出斎太郎さん。Singularの三次元曲線で構成された有機的なフォルムをハンドメイドで仕上げていきます。光の角度によって微妙に変わるディテールに磨きをかけるその様子はまさに職人です。


 そして九谷焼作家、田村星都さん。女性の陶芸作家は全国的にもめずらしく、その作風は伝統的な九谷焼の絵柄を用いながら、やさしく柔らかい色彩に繊細な絵柄が目をひきます。


いずれの写真にも感じるのが、ピント面のシャープな像とともに、とにかくボケ味の良さです。僅かに滲むような柔らかいボケが人物をスッと浮き上がらせてくれています。これが二線ボケだったりするとこういった凛とした画にはなりません。さらに外光による白からのなだらかグラデーションや、像が溶け込んでいく様子も特筆すべき美しさです。

三人目は金沢駅前でコーヒースタンドBLUE MONDAYを営む国枝友則さん。金沢に着いて本格的なエスプレッソを飲みたくなったらここに来るしかありません。こちらもF1.2開放でのカットですがエスプレッソマシーンの金属的な質感も非常に良く、さらに光源のボケ玉の輪郭も柔らか。手前の人物をグッと引き立たせてくれています。

総じて立体感の素晴らしさに感じ入るところがあります。滲みのある柔らかいボケがシャープなピント面を引き立たせているのでしょう。まさに人物を浮き上がらせてくれるレンズですね。(EYTZ.T)


OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO, 1/320, F2, ISO 400, Photo by Naz

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO, 1/4000, F1.2, ISO 200, Photo by Naz

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO, 1/640, F1.2, ISO 200, Photo by Naz

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO, 1/8000, F2.8, ISO 400, Photo by Naz

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO, 1/60, F1.2, ISO 200, Photo by Naz

優等生の“その上の”レンズ。

本レンズを手にして最初に感じたのは、「文句なしによく写る」ということ。線1本1本のコントラストが高く、隅々まで実にクリア。しかもカリカリするような硬さもありません。より大きなフォーマット向けのレンズに比べれば背景を溶かしきってしまうほどのボケの絶対量こそありませんが、そこは“F1.2”という被写界深度もあり、使ってみると「結構大きくボケるな」といった印象。前後の雰囲気をうまく残しながら被写体を浮かび上がらせるには十分なボケ量があると感じます。

ボケ味は「ポートレートレンズ」と例えられる焦点域のレンズとして相応しい、前後どちらにも癖を感じさせないところは「さすがPROレンズ」と言ったところ。こう書いてしまうと、よくある“優等生レンズ”と同じかと思われるでしょうが、実際に使ってみると“優等生のその上のレンズ”と思わせる実力を感じます。そのあたり言葉で説明するのが難しいところなので、作例写真から汲み取っていただきつつ、ぜひご自身でも確かめていただければと思います。

歴史上にあるF1.4超の大口径レンズに比べると、本レンズには扱いの難しい危うさのようなものはなく、どんな場面でも信頼を置ける実用性が極めて高い1本だと思いました。システムサイズは実にコンパクト。ボディと組み合わせた重量バランスもよく、お馴染みの防塵防滴構造ですから、フィールドを選ばず持ち出せる1本となるでしょう。(Naz)


  • PHOTO YODOBASHI北出さんの作業場を引き気味でもう一枚。M3/4というセンサーサイズでありながら十分な奥行き感が感じられます。単にF1.2という大口径だからと言うわけではありません。やはりこれもピント面の切れとアウトフォーカスでのボケの良さですね。コントラストの高い難しい情景ながら暗部の階調もしっかり感じとれます。(EYTZ.T)
  • PHOTO YODOBASHIもうひとつポイントとしてあげられるのは最短撮影距離です。中望遠レンズでありながら50cmまで寄れる当レンズは小さなワンちゃんの瞳にグイグイ寄っていけます。またその寄ったときのピント面もシャープで、キラキラ輝く瞳と柔らかい毛並みのボケ味がなんとも気持ちの良い描写となっています。(EYTZ.T)
  • PHOTO YODOBASHI銀杏並木沿いにあるテラス席に落ちた葉。ピントを置きたい葉のすぐ下にテーブルがありますから、AFだと少し難しい条件です。こんな時は鏡胴のピントリングでさっとMFに切り替えて、ファインダーでピントを追い込みます。ピントの分離がよいレンズということもあるでしょうが、OM-D E-M1 Mark IIの電子式ファインダーなら、ピントを拡大しなくてもF1.2の薄いピントをしっかり視認して撮影ができました。(Naz)
  • PHOTO YODOBASHI大口径レンズの開放付近となると、NDフィルターなしには日中使いにくいものでした。しかし電子式の静音シャッターにより、OM-D E-M1 Mark IIでは1/32000秒まで使えますから、場面を問わず開放を使えるようになりました。状況に応じてISO感度を自在に上げらますから、単純に「明るさ」だけなら大口径レンズはもう必要ない時代かもしれませんが、大口径レンズにしかない浅いピントやボケ量を表現の方法としていつでも引き出せる便利な時代にもなりました。(Naz)

(サムネイル画像のクリックで大きな画像をご覧いただけます)


PHOTO YODOBASHI

F1.2PROシリーズ待望の大口径中望遠参上

徹底的に描写性能に拘ったM.ZUIKO最高峰大口径中望遠レンズの世界をご堪能いただけましたでしょうか。F1.2PROシリーズの従来ラインアップに加え大口径中望遠の登場はマイクロフォーサーズユーザーの皆様が待ち望んでおられたことだろうと思われます。まず焦点距離90mm相当(35mm判換算)の大口径と聞くと真っ先に”ポートレート”を思い浮かべてしまいがちですが、本レンズはポートレートにはもちろんのこと、実はストリートスナップでも実に良い塩梅な、そして面白い焦点距離でもあるのです。切れ味と美しく滲むボケを両立させた描写、取り回しやすいサイズに高い機動性といった本レンズの魅力に、撮影を担当したNazさんも「これは欲しい」と感想を漏らしていました。

画質・スピード・バランスと、プロフェッショナルユースに応えるシステムとして従来当たり前とされてきたものを「格段にコンパクト化」し見事にまとめ上げられたボディーに、M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PROを掛け合わせれば、どんな撮り手の心も一定掴む事は想像に難くありません。

( 2017.11.22 )

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