PHOTO YODOBASHI

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OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

オリンパスから新たな大口径単焦点レンズ「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」が登場しました。35mm判換算で約34mmという焦点距離は、それより短いレンズを広角レンズと呼び、それより長いレンズは標準レンズと呼ばれる、いわば境界のレンズです。引けば広角風に、寄れば標準レンズに近くなるというのは便利というべきかどっちつかずというべきか使い方に迷ってしまうかもしれませんけども、寄って撮っても50mmのパースのつき方とは明らかに違いますし、28mmともやはり違います。34mmらしさはちゃんとあります。撮り方は人それぞれですが、よくある使い方では、主になる被写体とその景色を含めた世界を一枚の絵にしていくという使い方なのですが、本レンズはただの換算34mmでは無いのです。というのは一番の特徴であるぼけ味の美しさで、これは見ていただくしか無いのですが背景の雰囲気や世界観をちゃんと残して感じさせながらも自然に滑らかにぼけています。そこからキレッキレのピント面で主の被写体が浮き上がって存在感を演出できる写りにもはや無言になる事でしょう。しかもかなり寄れるというので最短付近での絞り解放のボケ方も興味がそそられます。レンズ構成は11群15枚の贅沢な設計な上にコーティング技術「Z Coating Nano」を効果的に使用することで、逆光などの撮影でも、ゴーストやフレアを大幅に軽減します。まさにオリンパス渾身のF1.2シリーズの第三弾といってよいと思います。

今回は京都在住の編集部員TAKに「Kyoto, I hate you because I love you.」つまり熱い京都愛をテーマにF1.2でしか撮れない世界を撮りおろしてもらいました。編集部きっての情熱派が見る京都をどうぞお楽しみください。


OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO

都の貌

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO

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OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO

どこも笑ってない、洗練を極めた「PRO」の道具。

オリンパスが技術の粋を結集して出してくる「PRO」レンズ。34mm相当でF1.2? 最短20cm?ウソでしょ?って(笑)。やっぱりすごかったですよ。どこも笑ってないといいますか、もはや完璧。開放F1.2がもたらす豊かで甘美なボケ。メーカーが謳う通り、美しく滲んでいくボケ味で、「このボケの海に身を任せたい」と思いました。闇雲にボカしているのとは別次元で、手間暇がかかっているボケといいますか、絵画的ですらあります。「F1.2と言われてもマイクロフォーサーズで広角なんだからそんなにボケないのでは?」と思われるかもしれませんが、ボケの量も想像以上ですよ。

解像力もご覧の通り。ピントピークは開放からカリッとシャープに。しかも距離を問わず、です。この辺りは他のM.ZUIKO DIGITALのハイスピードレンズと同じ傾向ですね。ヌケもずば抜けて良いのですが、ただ単にコントラストを上げてそれっぽく演出するのではなく、光学性能をひたすら磨き上げることによって全体の次元が上がっていると感じます。眼前の被写体はもちろん空気そのものまで綿密に拾い上げ、ひとつひとつのピクセルに確実に伝えていくことで、結果として肉眼で見ているようなクリアさが実現されている、そんな印象です。ガラス越しとか狙いたくなりますね。透明なモノの「透明度」でさえそのまま写るのですから。

動作の俊敏さ、操作性、信頼性なども文句ナシ。音もなくスパッと正確に合焦し、マニュアルフォーカスクラッチも相変わらず重宝します。フォーカスリング左後方に配置された「L-Fn」ボタンもとっても便利ですよ。ボディと同等の高い防塵防滴対低温性能のおかげで、雪の中でもへっちゃら。マイクロフォーサーズ用の広角レンズとしてはそれなりのサイズですが、フルサイズの同カテゴリでは実現不可能なコンパクトさですし、ボディとのバランスもバッチリでした。これは本気で撮る人、本気になりたい人が何も言わずに手にする一本ですね。(TAK)


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    口径食などを考えると、ボケ味的に一番おいしくなるのはF2あたりでしょうか。逆光のケアも絶妙で、「Z Coating Nano」が奏功しているのがよくお分かりかと思います。
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    クリックで原寸をご覧いただき、解像力をお確かめください。これ以上は必要ないレベルで、樹木の質感をこれでもかとばかりにリアルに伝えてくれています。
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    F5.6での近接。光そのものを、実に美しく描いてくれるレンズですよね。
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    京都発祥のラーメンを。絞りは開放、ネギにピントを合わせ、スープを少しぼかしてこってり感を演出してみました。学生時代は深夜でも食べてましたが、さすがに今は…(苦笑)。

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手のひらサイズのプロフェッショナル。

本レンズに採用されているフォーカシングユニットのMSC(Movie and Still Compatible)機構はAFの静音性や高速性が非常に高く、さらに今回の撮影に使用したOM-D E-M1 Mark II に搭載されている像面位相差AFや、瞳優先や顔優先AFと組み合わせる事によって広範囲で高精度でピントを合わせることができて、一瞬のチャンスを逃せないシビアな撮影にも大きな威力を発揮します。そして11群15枚で構成する各種レンズ群は広角レンズで課題となるコマ収差、歪曲収差、色収差などを効果的に補正していますので、プロの方の撮影を想定した高い精度の作りで、描写に至ってはもう本当に磨き尽くされたというべき写りです。一昔前は大きく重たい機材こそプロの機材という時代でしたが、もはやプロの機材は手のひらサイズなのだと、あらためてマイクロフォーサーズでも十分に表現できると確信に至りました。

作りも写りも全てにおいてPROの名に恥じぬ出来栄えでオリンパスの技術の高さ、匠の技を見せつけられた一本でした。


オリンパス “F1.2 PRO” レンズの世界

( 2018.01.26 )

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