PHOTO YODOBASHI

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こう撮った!
Vol.2 ソメイヨシノ

桜を撮るのが楽しみで、毎年ああしようこうしようと考えて臨むのですが、なかなか思うように撮れないものです。でも桜が咲きだすと懲りずにうずうずしてきます。撮りたい被写体を見つけ自分のイメージ通りの写真に仕上げていく様子を紹介するコラム「こう撮った!」。第二回目は公園での桜撮影です。もう今年の桜のシーズンは終わりましたが、今年試したことを忘れないようにまとめてみました。

( Photography & Text : A.Inden )


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事前準備

実際の撮影場所の写真です。木々全体に花がびっしりと咲いていますね。今年の関東の桜はよかったです。一気に満開になってそれが持続するという最高の条件でした。よし青空に映える桜を撮るぞと気合を入れていたのですが、残念なことが一つ、それは空が白いことでした。確かに晴れてはいるのですが空は一枚レースがかかったような調子で、青空に映える満開の桜とはならなかったのです。そこで空を入れないで満開の桜を画面いっぱいに撮ろうと考えました。事前準備というほどのものではありませんが、まずは満開のタイミングを知ること、そして天気予報で薄曇りの日を選ぶこと。なぜなら晴天だと花に影ができてしまうからです。

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撮影本番

左がカメラ内の設定を変えて撮影したトップの写真、右はカメラ任せで撮影した写真。どちらも撮って出しJPEGです。最近のカメラは設定の幅が増えて、パソコンを使って後処理をしなくてもイメージ通りに仕上げることができます。初めてでもカメラの液晶で効果を確認できるので、撮りたいイメージになるまで色々と試すことができるので安心。今回、具体的に調整した設定は(1)トーン調整でシャドーを明るくしてハイライトを暗くし、全体をフラットな雰囲気に。(2)薄曇りでコントラストを低い設定にすると色が薄く感じられるので、ホワイトバランスをデイライトにして色を調整するパラメータで、マゼンタを少し強めに。


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近年で稀に見る出来。

柔らかな春の日差しのなか可憐に咲く桜をイメージ通りの写真にすることができました。上のカットは同じ設定のままテレ端で撮影したものです。どのように桜の花が再現されているのかよくわかりますね。自然相手の撮影は思うようにならないことが多いです。そんな時「条件が思った通りではない」と諦めないで思いっきりカメラを利用して撮ってみてはいかがでしょうか。カメラの分厚い説明書なんか読まなくても写真を撮ることはできます。でもじっくり説明書を読んでみたら思わぬ発見があるかも知れませんよ。ぜひ設定を変えて撮影を楽しんでみてください。

撮影場所

撮影場所

東京都世田谷区砧公園・大蔵一丁目

芝生と木々で構成された自然の地形を活かしたファミリーパーク。ソメイヨシノ、ヤマザクラ、オオシマザクラ、シダレザクラ、カンザンなどの桜がみられます。

撮影機材

撮影機材

FUJIFILM X-S10

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焦点域が広いとなんでも撮れるのでガンガン撮りたくなりますね。予備バッテリーは忘れずに。

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