PHOTO YODOBASHI

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こう撮った!
Vol.3 植物を白バックで

花は一年を通じて撮れる身近な被写体です。ただ自然の中で咲く花を写真に収めようと思っても、背景が整理されていないと綺麗に撮るのは難しいものです。そんな時、ちょっとした工夫で自然に咲いている花を素敵に撮ることができます。撮りたい被写体を見つけ自分のイメージ通りの写真に仕上げていく様子を紹介するコラム「こう撮った!」。第三回目は白バックで花を撮ってみました。

( Photography & Text : A.Inden )


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事前準備

準備するものはカメラとA3ぐらいのホワイトボード。撮影方法は、右手にカメラ、左手にホワイトボードを持ってその間に花を挟むだけです(図1参照)。至って簡単です。しかし事前準備を怠ると、思うようにうまく撮れないことがあります。そんなことがないように機材と小道具の注意点をまとめてみます。

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注意点

  • カメラ:片手で操作がしやすくできるだけ軽いものなら、一眼レフでもミラーレスでもOK。手ぶれ補正機能がついていると安心です。
  • レンズ:図1のように撮影距離がかなり短くなるので、カメラを持って伸ばした腕の長さよりも短い最短撮影距離のレンズを使います。
  • ボード:大きさは扱いやすいA3ぐらいのサイズ。コピー用紙でも可能ですが、風があると曲がってしまうので厚みがあるもの。テカリがあると写り込みができるので艶消しのマット。
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撮影本番

左が白いボードを使って撮影した写真、右はボードなしです。背景がシンプルになり、花の繊細な形がよくわかりますね。効果は一目瞭然です。撮影当日は曇りだったので、影を気にせずに撮ることができましたが、晴れていればボードに影が落ちることがあります。そんな時には影が入らないようにボードの角度を変えるか、あるいは影を活かしても面白い写真が撮れます。もう一つ大事なのがボードの位置。A3のボードというサイズを活かし植栽の中にも入れやすいので、写る花の量と形をコントロールしやすくなりますが、傷つけないようにくれぐれも気を付けてください。


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近くにも面白いものがいっぱい

自然を観察しながらゆっくりと歩いていると、花だけでなく全ての植物が気になってきました。普段何気なく眺めている植物もクローズアップして見ると、さまざまな表情があって面白い被写体になります。約1時間の散歩で気になった植物を白いスケッチブックに描くように撮影できました。スタジオ撮影のように白バックで被写体の位置を考えながら撮るのは、構図の勉強にもなります。でもそんなことを考えて撮っていたら楽しくないかもしれませんね。いいなと思ったら迷わずシャッターを押しましょう。これから紅葉シーズン。紅葉の名所を訪ねて写真に収めるのもいいと思いますが、ちょっと視点を変えて、家の近所で紅葉した葉の景色を写真に収めてみてはいかがでしょうか。

撮影場所

撮影場所

長久保公園 都市緑化植物園

神奈川県藤沢市辻堂太平台2-13-35

春から夏にかけてサクラやフジ、バラなど季節の花が楽しめます。公園中央にある池には藤沢市の鳥“カワセミ”がしばしば飛来します。

撮影機材

撮影機材

Canon EOS Kiss M2

片手でも楽に撮影することを考え、設定ボタンやダイヤルが右側に配置された小型軽量のカメラ。

Canon EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

光学式手ブレ補正機能(約3.5段)搭載の35mm判換算で24-72mmをカバーするコンパクトなズームレンズ。最短撮影距離は0.25m。

( 2022.10.07 )

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35mm判換算で24-320mmをカバーするキットズーム。セットの合計質量が約778gと軽量。

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片手で持っても平面を保てる少し厚めがおすすめです。

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