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こう撮った!
Vol.1 ダイヤモンド富士

「この写真どうやって撮ったんだろう」「撮り方が知りたい」と思われることはありませんか。
新しいコラム「こう撮った!」がスタートします。このコラムは撮りたい被写体を見つけ自分のイメージ通りの写真に仕上げていく様子を紹介いたします。撮影前に仕上がりを考えしっかり準備して向かいますが、そこは自然相手、想定外のことも起こるでしょう。上手くいかずボヤキ節が出てしまうこともあるかもしれませんが、寛容な心でご覧いただければ幸いです。あくまで個人の脳内なので写真撮影の常識とかけ離れているかもしれませんが、そこはどうかご容赦を。前置きはこのぐらいにしまして第一回は「ダイヤモンド富士」。新しいツールを準備して臨みました。

( Photography & Text : A.Inden )


事前準備:iOSアプリ サン・サーベイヤー

事前準備

外での撮影で事前に確認しておきたいのは太陽の位置。せっかく訪ねていっても逆光で綺麗に撮れないなんて撮影あるあるですね。太陽の位置は撮影場所の東西南北が分かればある程度は想像がつきます。ただダイヤモンド富士のように正確な太陽の軌跡が知りたい時は、便利なアプリを活用しましょう。今回は日頃利用しているiOS アプリ「サン・サーベイヤー」を使いました。(使い方はこちらを参考に

4月10日のダイヤモンド富士になる時間は17:48頃だとわかります。

更なる便利ツール:iOSアプリ スーパー地形

更なる便利ツール

今回は山頂の真ん中に太陽がピタッと重なる瞬間を撮りたいので、太陽の高度、富士山の正確な形がわかるiOS アプリ「スーパー地形」を使ってみました。撮影場所と日時を入力すると太陽の位置が入ったパノラマの展望図が表示されます。そして右下の時間表示をクリックすると太陽の位置が1分刻みで動くので、撮影のタイミングを図で確認することができます。たった1分でかなり位置が変わるので、思ったより撮影時間が短いですね。

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撮影本番

準備は万端、あとは撮影に望むだけです。チャンスは1分ぐらいと短い時間ですが、ズーム比5倍のレンズでズームアップした冒頭の写真と、ズームアウトしたこちらの写真を撮りました。撮影で注意したことは、露出をオートにするとフレーミングによって露出が変わる可能性があることです。そのため撮影前に液晶で露出を確認しマニュアルで撮影しています。当初狙っていた写真は富士山のアップですが、海に太陽の道ができた引きの写真も捨て難いなと感じました。それぞれ色調が違うのは、アップの写真はRAWデータをダイヤモンドの白い輝きをイメージした色調に変えて現像したからです。撮影後に色調などのイメージを変えたい時はRAW+JPEGで撮影すると便利です。


う~む、宿題が残りました。

備えあれば憂いなし、ピタリと山頂に収まるダイヤモンド富士が撮れました。大成功!と言いたいところですが、ダイヤモンド?いやいやパール富士ではないですか(笑)。夕方霞がかかった状態で撮ったので仕方ないとは思いますが理想からはちょっと遠いです。イメージしていたダイヤモンド富士は、抜けるような青空の中、山頂にキラッと光るダイヤモンドのように派手な光の線を放っているところ。そのためには・・・夏の日中に撮れば上手くいくのではと考えています。今度また再トライしてイメージ通りに撮れたら、ご報告させていただきます。

撮影場所

撮影場所

神奈川県中郡大磯町大磯 照ヶ崎海岸

照ヶ崎海岸でのダイヤモンド富士は4月と9月に見ることができます。また「アオバト集団飛来地」としても知られており、5〜10月頃まで飛来し、ピークは7~8月、日の出から10時頃までが良く見れる時間帯です。

撮影機材

撮影機材

Nikon Z 50

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Nikon NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

» 実写レビューはこちら

( 2022.04.21 )

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ボディとレンズ2本合わせても990gという身軽なキット。2本あれば35mm判換算24〜375mmをカバーするので楽勝でしょう。

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たったプラス50gするだけ、安心感がアップるのでぜひ。

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