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FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/1800, F5.6 ISO 200, Photo by Z II

FUJIFILM X-T20 / SHOOTING REPORT

お待たせしました、フジフイルム「Xシリーズ」のミドルクラスに位置するX-T10の後継機となるX-T20の実写レビューです。センサー(APS-Cサイズ)は有効画素数1630万画素から2430万画素へと一気にアップした新開発のX-Trans CMOS IIIを採用し、画像処理エンジンには最新のX-Processor Proを搭載したX-T20。手っ取り早く言ってしまうと、先行してモデルチェンジとなったフラッグシップ機X-T2の軽量コンパクト化モデルです(X-T20:約333g、X-T2:約457g)。というのも、デジタルカメラの核心部ともいえる、センサーと画像処理エンジンがX-T2と同様。紡ぎだす画質に関してはシリーズ最高峰のものが担保され、さらには機動性にも優れるという魅力あるモデルなのです。軽快さに加え、連写性能は電子シャッター使用で約14コマ/秒(メカニカルシャッター:約8コマ/秒)をマーク。防塵防滴機能は備えていないので、切り込んでいけるシーンまでもがフラッグシップ機と同じとは言えませんが、旅行先や街角スナップを撮る日常的なシーンでの仕上がりは何ら遜色ないことでしょう。というわけで今回は、キットでも販売されている手ブレ補正付きの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」を組み合わせ、使用感を確かめながらじっくりと撮り歩いてきました。どうぞご覧ください。

( Photography by Z II, Text by KIMURAX )

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/1100, F4, ISO 200, Photo by Z II

印象的な色合いをそのままに。リッチなトーンで描ききる。

赤い被写体はデジタルカメラの進化を示してくれるところがありますが、赤にだって色々あります。ただ単に、鮮やかな赤が乗っていればいいというわけではありませんよね。実際に見たときの色がどうだったのか? それを的確に写し込めているのか? それが大事なわけです。いかがでしょうか。何気ないカットではありますが、マットな質感の花びらのハイライトからシャドーまで、リアリティある描き込みがなされているではありませんか。その印象的な色合いは、記憶していた色合いを見事に再現してくれていました。画素数を積み増したセンサーと、最新の画像処理エンジンがもたらす色調、解像感がリアリティに直結しています。ところで、APS-Cのセンサーサイズはキープで画素数が約1.5倍(1670→2430)にアップしたことで、画素ピッチは先代モデルよりも狭くなりました。これによる階調表現への影響が気になるところでしたが、画像処理エンジンがしっかりカバーしているのでしょう。この他のカットを見渡してみても、情報を失うような場面は見受けられずしっかりと丁寧に描写していることからも、画素ピッチ云々の影響はなさそうです。むしろ解像感のアップによる緻密さや画の厚みがさらに増したことは喜ばしいことです。

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/1100, F8, ISO 200, Photo by Z II

派手すぎず地味にもならず、絶妙な色再現です。と言い切れるのは、その場で撮影したカットを104万画素へと高精細になった背面液晶で表示しながら、被写体とを見比べてみたからです。本当にそっくりそのまま。やるな~、の一言に尽きます。持ち帰ってからパソコンで拡大して見ると、一枚一枚の淡いピンクのグラデーションを、これでもかと言わんばかりに描写しているではありませんか。その積み上げがあってこそ、そっくりそのままを凝縮できるのですね。

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/350, F3.6, ISO 200, Photo by Z II

肌の表現に定評があるFUJIFILMですがどうでしょうか。木陰のベンチに座ったママに抱っこされているところ。FUJIFILMならではのフィルムシミュレーションモードの「ASTIA/ソフト」での撮影になります。肌色の柔らかさが巧く表現されていますね。モード名称にある“ソフト”という言葉からは、“(全体を)柔らかく仕上げる”というイメージを受ける方もいるかも知れませんがそうではありません。ピント面で捉えた目元のまつ毛はキリッと解像。画面左下の白い綿の布は、毛羽立つ縦糸と横糸を克明にキャプチャしているのが拡大して見るとよくわかります。それでいてピントのきている肌のエリアは、どことなく柔らかさを感じる…。この適度な柔らかさと微妙な硬さの共存、バランスが絶妙なのであります。「ASTIA」とはフジクロームアスティアというリバーサルフィルムのブランド名が由来というのはご存知の方も多いことでしょう。銀塩カメラであれば、撮影途中で即フィルムチェンジなんてことは無理でしたが、デジタルになったことで可能になりました。フィルムメーカーとして培ってきた資産が活かされているフィルムシミュレーションモード。どのモードをチョイスするか? 大いに楽しみましょう。

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/150, F3.6, ISO 200, Photo by Z II

シャキッとしたグリーンをかたどるエッジライン。解像力、申し分なしです。やみくもに解像すればいいというわけではなく、やはり諧調再現性が伴わなければどことなく違和感が出てくるものですが、コントラストのつき方がよいのでしょう。リアルそのもの、という仕上がりだと思います。

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/210, F5.6, ISO 200, Photo by Z II

ハイライトからディープシャドーまで丁寧に描き込んでいます。ガラスのフォルムや厚み、歪んだ背景から映り込みまで忠実に再現していますね。ヌケのよい描写からも、キットレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」の性能はなかなかのものだと推察できます。

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/850, F8, ISO 200, Photo by Z II

先代モデルに比べ、画素ピッチが狭くなったことは先ほど触れましたが、こういった線の入り組んだ被写体では影響が出やすくなります。線のエッジががさついてきてもおかしくないのですが、実にスッキリと解像。ローパスフィルターレスのセンサーの威力を感じられるシーンですね。

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/680, F11, ISO 200, Photo by Z II

絞りはF11。パンフォーカス状態ですが、たっぷりと奥行きを感じさせます。いわゆる画に厚みがあるわけです。

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/4000, F3.2, ISO 200, Photo by Z II

約236万ドットの電子ビューファインダーはとても扱いやすく、腹ばいになって撮影できる場所でしたが、折角のチルト式液晶モニターを使わない手はありません。しかも静電式タッチパネルディスプレイになったことで「タッチフォーカス」、「フォーカスエリア選択」、「タッチショット」など直感的に撮影操作ができるところもいいですね。

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/140, F4.5, ISO 200, Photo by Z II

測距点は49点から91点に増え、AFのレスポンスもサクサク。街角スナップもテンポよく撮影が進みます。

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/40, F6.4, ISO 200, Photo by Z II

JPEG撮って出しでこのカラーバランス。目を見張る解像力と階調再現性の共存。フラッグシップ機となんら遜色のない描写力であることは確かです。

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/60, F4, ISO 200, Photo by Z II

アドバンストフィルター:トイカメラを選択

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/60, F3.6, ISO 800, Photo by Z II

フィルムシュミレーション:ACROSを選択

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/60, F3.6, ISO 400, Photo by Z II

フィルムシュミレーション:Velvia/ビビットを選択

FUJIFILM X-T20, FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 1/420, F5.6, ISO 200, Photo by Z II

FUJIFILMミラーレス機の最高レベルの描写力を携え、出かけてみませんか?


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気軽に、行こう。

X-T20は、FUJIFILMラインナップの中でミドルクラスのモデルですから、このページをご覧になっているは初級・中級者の方が多いことでしょう。画質に関して少々難しい話も書いてしまいましたが、すべては本機による画の仕上がりの素晴らしさを伝えたかったからです。どうぞご容赦ください。サブ機にとお考えの上級者の方は、作例カットの仕上がりをざっと見ただけで、実力の程はお解りいただけたのではないかと思います。写りに関してはハイエンドモデルと変わりないのですから。FUJIFILM、太っ腹です(笑)。AFのレスポンスも向上し、背面のチルト液晶は高精細化(104万画素)した上にタッチパネルが採用されたことで、さらに扱いやすさにも磨きがかかりました。上の製品写真で向かって左端にあるのが露出補正ダイヤルですが、そこにC (カスタム)という位置が新設され、補正範囲を+5~-5までの設定が可能に。もちろん先代同様、細かい設定不要のフルオートモードも備えているので、ミラーレス機は初めてという方も安心して使えます。もし、旅先などでご家族の誰かが使ってみたいと言い出しても大丈夫。フルオートモードにしてハイっと渡せば、小学校高学年ぐらいのお子さんなら撮影が楽しめるかも知れませんね。もしかして、タッチパネルを使ったスマホ感覚の撮影スタイルでスイスイと使いこなしちゃうのでしょうか?そんなシーンまでもが思い浮かべることができる間口の広いX-T20。しかも、とことん使い込んでいって腕が上達してからも、あえて上級機種に手を出さずとも納得する画が得られるという素晴らしさ。キットレンズの先には、個性豊かなレンズ群が豊富に揃っていますから、もう迷うことはありません。どうぞ安心して、X-T20を手にしてください。

( 2017.09.12 )

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前モデルX-T10から、画素数をアップ。2430万画素のAPS-Cサイズ「X-TransTM CMOS III」センサーと高速画像処理エンジン「X-Processor Pro」を搭載したX-T20は、富士フイルムの色再現性もフラッグシップ機と遜色なく、より気軽に使える一台です。

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こちらはブラックモデル。より引き締まった精悍な印象です。最新のイメージセンサーと高速画像処理エンジン、そして、速く、精度の高いAFが、動く被写体も確実に捉えてくれますから、さまざまなシーンで決定的な瞬間を逃さずキャッチできます。

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今回の撮影に使用した標準ズームXF18-55mmF2.8-4 R LM OISが同梱されたレンズキット、シルバーモデルです。35mm版換算で27mmから84mmまでをカバー。常用レンズとして最適なこの一本があれば安心して撮影をスタートできます。

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こちらもXF18-55mmF2.8-4 R LM OISを同梱したレンズキット。ブラックモデルです。リニアモーター駆動による素早いAF、さらに、4段分の補正効果を有する手ブレ補正機能も搭載した軽量コンパクトな標準ズームは持っていて損のない一本です。

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さまざまな機能を持つX-T20は、カメラの駆動のためにバッテリーの消費についてご心配される方も少なくないと思います。長時間の撮影や、旅行などにカメラを持参する際には、予備バッテリーがあると安心感が高まります。

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予備のバッテリーを充電する際に重宝するバッテリーチャージャーです。本体を購入された際にはひとつ同梱されていますが、予備として、また出先での充電、複数のバッテリーを同時に充電する際などに持っているととても便利です。

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ボディのコンパクトさを損なわず、グリップ力を効果的に高めるアシストグリップです。装着した状態で、バッテリーやメモリーカードの交換ができるうえ、底部にはクイックシュー対応のレールも搭載しており、対応の雲台にそのまま装着できます。

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これだけの描写力を持つモデルですから、三脚に据えてじっくりと風景撮影を楽しむという方も多いかと思います。そんなときに重宝するのがリモートレリーズ。夜景の撮影や望遠レンズ使用時など、意外と出番は多いものです。

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