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Canon EOS KISS X70, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II, 1/500, F5.6, ISO 100, Photo by T.Nakanishi

Canon EOS Kiss X70 / SHOOTING REPORT

一眼レフカメラをリーズナブルに始めてみたいという方には有力候補として挙げられるEOS KISS X70。先代となるX50の有効画素数約1220万画素に対して、1800万画素と高画素化が進みました。液晶モニターも2.7型(約23万ドット)から3.0型(約46万ドット)へとスペックアップ。デザイン的には梨地塗装が施され、グリップ部にラバーが装着されたことで高級感も付与され、内外共に着実な進化を遂げています。APS-Cセンサーを搭載する一眼レフの本機は、手軽にそのメリットを享受できるモデルとしての存在感がさらに増したという印象です。エントリーモデルのラインナップの中でもボトムアップをしつつ、裾野を広げていく1台となることでしょう。一眼レフ撮影の楽しみはまずX70から。それでは早速、その実力の程を作例カットにて見ていきましょう。

( Photography : T.Nakanishi / Text : KIMURAX )

Canon EOS KISS X70, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II, 1/800, F5, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

画素数のアップにより高精細なキャプチャが可能になったのは勿論ですが、特にフォーカスエリアにおいて、ラインのエッジがすっと立っているなと感じたり、階調表現がより豊かになったと感じるのです。適度な緻密さをもったメリハリがある画とでも申しましょうか。画全体の厚みが増したという印象。他メーカーも含めてAPS-Cフォーマットの一眼レフを見渡すと、2000万画素オーバーもざらという様相を呈してきましたが、キヤノンのエントリーモデルにおいてはここ数年、1800万画素を広く採用し続けています。高画素化はデジタルカメラでのトピックスになりやすいファクターですが、あえて1800万画素にとどめているあたり、もしかするとキヤノンのAPS-Cセンサーにはちょうど良い画素数なのかもしれません。解像度や階調表現、そして高感度耐性などトータル的に考えて。いかがですか、この写り。かなりいいと思います。

Canon EOS KISS X70, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II, 1/200, F5.6, ISO 100, Photo by T.Nakanishi

太陽が真上に差し掛かる頃の強い日差し。その強烈さを出すべく、石の表面が飛び気味になるところまで露出をプラスしています。本機は最エントリーモデルながら、露出補正は±5段まで可能。撮影表現の幅が広いというのはありがたいことです。

Canon EOS KISS X70, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II, 1/400, F5.6, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

フルサイズほどの大きなボケとはいきませんが、十分に情感のあるボケ味を楽しむことができますね。

Canon EOS KISS X70, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II, 1/500, F5.6, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

毛1本1本をキリッと描き出す、しっかりとした解像感です。液晶モニターに表示される画像は、約1.5倍から10倍まで拡大表示が可能。ピントのチェック、撮影画像のディテールまでしっかりチェックすることができます。

Canon EOS KISS X70, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II, 1/160, F11, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

近景から遠景まで安定した描き込みです。青空の階調表現は実に滑らかで、空気感がよく出ていると思います。

Canon EOS KISS X70, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II, 1/400, F5.6, ISO 100, Photo by T.Nakanishi

高コントラストなシーンですが、明暗共にバランスよく再現しており、木目の表情をしっかりと捉えているのがわかりますね。

Canon EOS KISS X70, EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II, 1/2500, F8, ISO 200, Photo by T.Nakanishi


高画素化だけではない、各機能もさらに充実。

足早に作例カットを見てまいりましたが、APS-Cセンサーの懐の深さでしょうか。最エントリーモデルながら、奥行きを感じさせる仕上がりで楽しませてくれました。機能面では、アスペクト比は先代の[3:2]固定だったのに対し、[3:2][4:3][16:9][1:1]の4種類から選択が可能に。また、撮影画像をイメージ通りのフィルター効果がつけられる、「クリエイティブフィルター」も搭載。ラフモノクロ・ソフトフォーカス・魚眼風・トイカメラ風・ジオラマ風の5種類が用意されており、撮影後の楽しみがプラスされました。動画撮影機能では、フルハイビジョン動画撮影が可能になり、特にファミリーユースには嬉しいスペックアップではないでしょうか。このようにX50から比べても様々な機能が盛り込まれており、エントリーモデルとはいえなかなか使いでのある1台という仕上がり。一眼レフできれいな写真をリーズナブルに楽しむならこのX70から。さあ、安心して飛び込んできてください。

( 2014.09.09 )

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キヤノンのエントリー一眼レフのEOS KISSシリーズも様々なニーズに合わせて多彩なラインナップ。その中でもX70は"最初の一台"に相応しい、必要な機能だけをぎゅっと詰め込んだ、シンプルなカメラに仕上がっています。どうぞデジタル一眼レフの世界へ踏み込んでみてください。

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最初の一台にちょうどいい、標準ズームレンズ付きのセットです。写りはご覧の通り。写真の世界をお楽しみください。

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