PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

SAMYANG AF 24mm F2.8 FE

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

圧倒的なコストパフォーマンスで快進撃中のサムヤン。そのサムヤンから今年の7月に出たフルサイズEマウント用「AF 24mm F2.8 FE」をレビューいたします。なんとそのお値段、42,800円(税込・2018年10月22日時点のヨドバシカメラ価格)。安いけど性能が高い。だから「コストパフォーマンス」。ただ安いだけだったらこの言葉は使えません。その「性能」の部分については、これからご覧いただく作例でお確かめください。っていうか、我慢できないので結論だけ先に言ってしまいますが、これ、めちゃめちゃよく写るレンズです。


SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@七里ガ浜(神奈川県鎌倉市)

傷心の○○海岸

SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@一色海岸(神奈川県三浦郡)

SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@三ヶ下海岸(神奈川県三浦郡)

SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@荒崎海岸(神奈川県横須賀市)

SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@江ノ島海岸(神奈川県藤沢市)

SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@江ノ島海岸(神奈川県藤沢市)

さて今回はどこで何を撮影しようかと考えあぐねていたところ、「傷心の○○海岸」を撮ってくるべし〜、という神のお告げ?が上の方からありました(笑)。べつにハートブレイクはしてはないけど、ふむふむそんな設定もありかなと導かれるままに、海岸沿いでロケをスタート。すると撮り手のダウナーな気分が乗り移ったかのように、画面周辺が落ちるではありませんか!?フルサイズセンサー向けの広角レンズながら、全長37mmというコンパクトサイズにまとめられているので周辺落ちは想定内のこと。作画をするうえではノスタルジックな趣のある効果をもたらしてくれます。ところで、「周辺落ち」というワードが出てくると、レンズの欠点のとしてあげつらわれがちですが、それってホントなのでしょうか。レンズメーカーの開発者が、周辺まで均等に写ることを目指して日夜努力していることは重々承知の上でこんなこと言ってしまうのもナンですが…周辺が落ちない広角レンズは、使っていて面白くない!興奮しない!と。すみません、少々力が入ってしまいました(笑)。それはさておき、絞り開放からしっかりとシャープな像を結ぶ本レンズ。迷うことなく開放オンリーでの撮影となりました。シャドーエリアの表現も秀逸です。諧調に関してはカメラ側の力に負うところも大きいですが、そもそもレンズが光の情報をセンサーへしっかりと伝えないことには始まりませんからね。コンパクトなレンズながら実によく写るものだと感心しました。ちなみにトップのカットは神奈川県横須賀市の荒崎海岸。(KIMURAX)


SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@浅草仲見世商店街(東京都台東区)

色めく○○街

SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@浅草西参道商店街(東京都台東区)

SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@かっぱ橋道具街(東京都台東区)

SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@かっぱ橋道具街(東京都台東区)

SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@渋谷センター街(東京都渋谷区)

SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

@渋谷センター街(東京都渋谷区)

さあ、アンダーな気分の写真の後はガラッと雰囲気を変えて、カラフル、元気、楽しげなシーン。財布とPASSMOだけをポケットに突っ込み、ストラップ斜め掛けで「街」と名の付くロケーションを撮り歩いてきました。本レンズをα7ボディへ装着した際のコンパクトネスは軽快そのもの。日頃から手にしやすいカメラなら、思いがけないシャッターチャンスだってものにできてしまいますからね。もちろんそれには即座に反応してくれるAFも欠かせません。さすがに100発100中とはいきませんでしたが、かなりの確度で素早く被写体を捉えてくれるではありませんか。もう気分はスナップシューター。面白いようにシャッターボタンが進んでしまいました。写りがシャープなことはすでにお伝えしましたが、傾向として硬いか柔らかいかといえば、芯を感じる硬めの描写。色乗りはご覧のようにこってり濃厚ですから、開放時の周辺落ちとのマッチングも上々だと思います。広角系レンズでF値も控えめですが、フルサイズセンサーによりそれなりに背景もボケてくれますし、主要被写体をさりげなく引き立ててくれるのですから文句なしです。(KIMURAX)


SONY α7S, SAMYANG AF 24mm F2.8 FE, Photo by KIMURAX

シャープな描写に、上質な周辺落ち。そのバランスが最高。

「いいレンズの定義」って何でしょう。レンズが表現のための道具である限り、それは表現する人によって違います。したがって「高いレンズ=いいレンズ」で解決するほど簡単な話でもありません(逆にこれでしか解決できない人もいますが)。いいレンズか否かは、使う人が決めるのです。

周辺の光量落ちって、普通に考えれば「悪」なんです。昔から。しかしレンズの設計手法が大きな変革を遂げた結果、特に広角レンズの歴史に常について回ったこの問題は過去のものになりつつあります。でもこの周辺落ちが大好物という人、きっと多いはず。私もそうです。どうしてでしょうね。このぐらいの広角レンズって、写りが平面的になりがちです。この「平面的」というのは、画面の中での立体感の乏しさという意味もありますし、広い範囲が写るがゆえに構図が大味になりがち、という意味もあります。そういうのっぺりした画にぴりっと薬味のように効くのが、実は周辺の光量落ちではないかと思うのです。

そしてこの周辺落ちは、写真を鑑賞する人の「心」の部分にも大きく作用するように思います。昔、この光景をどこかで見たような気がする。見ているとだんだん切なくなる。胸が締め付けられる。そんな感覚。もちろん、周辺が落ちればいいというものではありません。筒の中を覗いたようなものは、ちょっといただけません。ちょうどいい塩梅の周辺落ちというのがあります。いわば上質な、美しい周辺落ち。このレンズにはそれがあるのです。そして最後にこのレンズ、写りが極めてシャープ。「硬い」と言ってもいいぐらい。そのシャープさとふわっとした周辺落ちのバランスが、もう最高なんであります。

( 2018.10.30 )

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コストパフォーマンスに優れた、隠れた名品。そう呼んでもいいと思います。

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そんなに高いものじゃないですし、とりあえずつけておきましょうね。

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