PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SONY α6100, Photo by TA

SONY α6100 / SHOOTING REPORT

ソニーのAPS-Cミラーレス機、α6000系のスタンダードモデルがα6000からα6100にアップデートされ、新登場です。本機は最新の画像処理エンジンBIONZ X、フロントエンドLSIも搭載し、データの処理速度や解像感が向上。常用感度も前モデルの25600から32000へ向上しています。AFポイントが増加しているだけでなく、高速化も実現。AIを活用したリアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AFも可能になり、犬や猫など動物の瞳も検出が可能になっています。さらに、電子シャッターでの撮影もできるようになったため、無音のサイレント撮影が可能です。秒間11コマの高速連写も搭載されるなど、向かうところ敵なしといった様相です。これだけの機能を持ちつつも、重量はたった396g! 軽やかに撮影を楽しめそうですね。さっそく撮影に持ち出してみましたので、作例をご覧ください。

( Photography : TA / Text : Rica )

SONY α6100, Photo by TA

リアルタイム瞳AFに新たに動物にも対応したアルゴリズムが追加されたので試してみました。冒頭のカットは部屋の暖かい場所でスヤスヤと眠っていた猫が、突如体勢を変えて伸びをしはじめたシーン。とっさにレンズを向けたのですが、しっかりと猫の瞳を捉えているのがわかります。カメラの設定はリアルタイムAFを「動物」にスイッチしておくだけといった簡単なものです。日常はもとより、レジャーやスポーツシーン等においてもリアルタイムトラッキングが活躍します。被写体を指定しシャッターボタンを半押しすれば、2カット目の子どものように予測のできない動きをする被写体も捉え続けてくれますから、あとはシャッターボタンを押すだけ。かけがえのない一瞬を逃すことなく残していくことができます。

SONY α6100, Photo by TA

撮像エリアのほとんどをカバーする位相差AFセンサーに加え、コントラストAF枠もα6000の25点から425点に多分割化されたことにより、検出精度が大幅に向上しています。本機に最適化された新たな映像エンジンによる高速処理がそれを後押ししてくれ、目の前を高速で過ぎ去っていく被写体が水飛沫で隠れてしまうといった難しいシーンでも、被写体を瞬時に捉えて追従し続けてくれます。

高速で移動する被写体をフレームの中に収めていれさえすれば、カメラが捉え続けてくれるので、あとはシャッターボタンを押し込んでいるだけでOK。マシンガンのようにダダダダダダダと、決定的な瞬間が刻まれていきます。


SONY α6100, Photo by TA

SONY α6100, Photo by TA

描写のほうも見ていきましょう。AFや書き出しのスピード、EVFの見えなど各所に十分な性能を持ちつつ、描写もとても良いのです。精細で、かつ隅々まで解像します。これは映像エンジンのアップデートの賜物でしょう。これってスタンダードモデルだよね? と自問自答を繰り返してしまうほどでした。

SONY α6100, Photo by TA

昨今のデジテルカメラ全体に言えることかもしれませんが、高感度性能が大幅にアップしています。このカットはISO 6400での撮影ですが、若干ノイズが乗ってくるかなあといった程度で、高感度とは思えぬ写りです。

SONY α6100, Photo by TA

また解像力ばかりでもなく階調表現が良いのも本機の特徴。むしろ光が乏しい条件でどこまで表現出来るかが気になるポイントでしょう。シャドーのなかでもトーンが豊かで黒の描写が良いのが印象的です。

SONY α6100, Photo by TA

いかがですかこの描写。キットレンズのSELP1650 E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSでの撮影です。α6100のボディにマウントさせるとコンパクトカメラのよう。しかしまあよく写るなあという驚きの連続でした。

SONY α6100, Photo by TA

SONY α6100, Photo by TA

SONY α6100, Photo by TA


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実力は“スタンダード”機以上。コストパフォーマンスに優れる一台

連続撮影、瞳AF、リアルタイムトラッキングに高感度性能も上がり、もはやスタンダードモデルというにはオーバースペックなのでは……? とさえ感じる高性能。本機はα6400の基本性能を踏襲しており、前モデルα6100から5年が経過していることを考えると、実は正当な進化なのかもしれません。手にしやすい価格帯でありながらも、APS-Cミラーレスカメラとしては最高ともいえる基本性能がエントリーユーザーの撮影もしっかりとサポートしてくれ、幅広いユーザーが満足できるコストパフォーマンスの高い一台となっています。撮り手をしっかり支える基本性能の大幅な底上げは歓迎すべきポイント。フルサイズ機のサブとしても、なかなか良い仕事をしてくれそうですよ。

( 2019.10.27 )

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手軽に本格的な撮影を楽しめるスタンダードモデルです。フルサイズミラーレス一眼カメラの開発で培った画像処理技術やリアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AFをはじめとした最先端のAF性能を兼ね備えています。

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こちらはより軽快な雰囲気のホワイトモデル。

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SELP1650 E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSとボディがセットになった、パワーズームキットです。Eマウントをこのボディでスタートする方にオススメ。

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もちろんパワーズームキットにもホワイトボディがあります。

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SELP1650 E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSとSEL55210 E 55-210mm F4.5-6.3 OSSの2本のレンズがボディとセットになったダブルズームレンズキットです。広角から超望遠まで、さまざまな被写体を捉えることができます。

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レンズは共用となりますので、ボディカラーはお好みでチョイスしてください。

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