PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

Panasonic LUMIX S1H, Photo by K

Panasonic LUMIX S1H / SHOOTING REPORT

巷ではS1Hの「H」は変態のHだと“賞賛の声”が上がる Panasonic LUMIX S1H。なんと35mmフルサイズで6Kの映像収録が可能なのですから凄い時代がやってきました。形こそいわゆるミラーレスカメラなのですが、もはやシネカメラ。それをこのサイズで実現しているのですから、ツボな皆さんはこんなレポートを見るまでもなく、とっととカートボタンをクリックされていることでしょう。ざっくりその凄さをまとめると、6K/24p、5.9K/30p、4K/60pでの撮影が可能なカメラです。特にフルサイズのミラーレス機ではじめて4K/60pを可能としたところ。6Kまでカバーすることもあって、映像制作で大いに活用できるカメラに仕上がっています。フォトヨドバシ編集部はスチル撮影がメインであり、正直なところ映像用のレポートは荷が重いのですが、早速フィールドに持ち出してみました。

( Photography : K & ZII / Text : K )

6K 映像体験、ともかく「凄い」

PanasonicのホームページでS1Hの映像フォーマットについて調べると目眩がするほどに多種多様な記録形式に対応しています。とりあえず最も上の記録形式で撮影を行ってみました。3:2 6K/24pでの収録です。ビットレートもかなりなもので、大丈夫かな?と手持ちの128GBのSDカードを本体に差し込み、エントリークラスの外部マイク、DJI Ronin-Sというスタビライザーへカメラを載せて手持ち撮影です。編集は、Blackmagic Design社のDaVinci Resolve 16というソフトを使用しました。上の映像がカラーグレーディングを行ったもので、下が撮ったそのままのものとなります。

撮ったそのままの映像は、スチルで言うところのRAWみたいなものです。映像編集ソフトで色彩を好みに調整するわけですが、さすがに35mmフルサイズ。日頃から見ているスチルの画が、秒間24フレームでそのままのクオリティで動き出すといった印象でともかく圧巻です。地面から伸びる草、質感描写、、平たく言うと「なんだこりゃ」といったところ。RAWみたいなものと記しましたが、まさにそのとおりで、編集ソフト上でスチルのようになかなかな処理が行えます。ここで深く説明できるほど使いこなせていませんが、スチル的に表現するとホワイトバランスから階調のコントロール、まさに日頃行っている画像処理のようなものです。これはなかなか面白いです。


DCI 4K / 24p で撮影。

様々な記録形式で撮影を行ってみる

ここでは紹介しきれないほどの記録形式に対応しているため、ここではほんの少しだけご紹介。60pでの撮影をし忘れたのですが(申し訳ございません。。)4K / 60pで撮影できるのは滑らかな映像表現には大きなメリットでしょう。また6Kでの撮影が可能となると、4Kで書き出すのにも、ちょっと画が傾いていた・・・なんて時のトリムによるフレームの自由度が上がります。これまで超高額かつ本格的なシネマカメラでしか実現できなかったことが、ミラーレスカメラのサイズでそこそこのコストで実現できるのですから、待ち望んでいた皆さんにとって、まさに「コレ!」という1台でしょう。

6K / 24p で撮影。

FHD / 120p で撮影。


Panasonic LUMIX S1H, Photo by K

ミラーレスカメラ、しかし、シネカメラ。

冒頭に記した通り、待ち望んでいた人には決定的なカメラだと思います。中身はまるっきりシネカメラで、35mmフルサイズセンサーで映像を回し続け撮るための冷却構造や、周辺機器の接続の際にコード類と干渉しないように一旦ゲタを履かせて液晶画面のバリアングルを実現しているあたり、本当によく考え抜かれていると感じました。私には猫に小判なスペックの機材ですが、浅い被写界深度、14ストップ程度のふくよかな階調再現、撮影が終わって映像を眺めると「おおお〜」と思わず声が漏れました。撮影の手間暇はスチルと段違いで、勝手も違います。しかしこの画を見ると「ちょっとトライしてみようかなあ・・」と思わずにはいられませんでした。プロフェッショナルユースの機材の価格帯を思えば、ある種バーゲンプライス。映像の世界にこれから踏み込もうと思う皆さんにも、間違いのない1台ではないでしょうか。

( 2019.12.19 )

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シネマクオリティの映像制作を可能にしたパナソニックのLUMIX S1H。6K/24p(横縦比3:2)、10bit Cinema 4K / 4K 60p/50p動画記録に対応しただけでなく、時間無制限の動画撮影も実現しています。

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ズーム全域でF2.8の大口径標準ズームレンズ。ライカの厳しい品質基準もクリアした高い性能、美しいボケ味、これまでにない質感描写力を持つLUMIX Sシリーズのフラッグシップレンズです。

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Sシリーズに使用できるバッテリーグリップです。バッテリーをひとつ追加できることに加え、縦位置での撮影も安定して行えます。AFスティック、ファンクションボタンも装備しており三脚への取り付けも可能です。

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ムービーの撮影は無制限、美しいEVF、背面液晶、さらに手ブレ補正も搭載するS1Hには予備の電池の携行は必須でしょう。バッテリーグリップをお持ちであれば、さらにもうひとつ購入してもまったく問題ありません。

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ACアダプター DMW-AC10とこのDCカプラー DMW-DCC16を併用することで、S1HをAC電源に接続して撮影をすることが可能になります。スタジオや、家庭用(100V)電源が取れる状況での撮影に重宝します。

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高速データ転送が可能な外付けのSSDは、4K動画、高解像度画像など大きな容量のデータ転送、バックアップが劇的に速くなりますから、動画撮影をメインとするユーザーには心強いアイテムです。

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1/4ネジ、M2.5ネジでカメラを固定。安定性を高めるS1H専用のケージです。専用設計であるため、カメラボディの各種ボタン、ダイヤル、端子などに干渉することはありません。外部マイク、モニター他の装着も可能です。

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外付けのSSDをカメラに取り付けることができるホルダーは、SAMSUNG T5シリーズをはじめ、さまざまなSSDに対応しています。ホルダーはホットシューに装着できるほか、1/4ネジでリグなどへも固定できるようになっています。

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ビデオマイクシリーズ史上もっとも小さく軽いマイクです。カメラに装着する音カメラマイクのエントリーモデルで、Rycote製Lyreショックマウントを搭載。プラグインパワー駆動のため電池も不要です。

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一眼レフ、ミラーレスカメラ向けに設計された片手持ちのカメラジンバルDJI Ronin-Sは、ブレのない映像が得られるだけでなく、片手で操作が可能なため、さまざまな動きのある映像を録ることを可能にしてくれます。

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