PHOTO YODOBASHI

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OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by TA

OLYMPUS OM-D E-M1X / SHOOTING REPORT

いよいよオリンパスから、プロフェッショナルモデルとなる「OM-D E-M1X」が登場しました。センサーサイズはもちろんマイクロフォーサーズ。同社のハイエンドモデル「OM-D E-M1 Mark II」に使用され定評のあるセンサーを搭載しながら、なんと最新の画像処理エンジンを2基搭載し、処理能力の大幅な高速化が図られているとのこと。とりわけAFの高精度・高速化、連写性能に好影響がもたらされることが期待されます。また、縦位置でもレリーズしやすいバッテリーグリップが一体型化されており、スポーツシーンにも果敢に攻め込んでいけそうな出で立ちは、プロの道具としての雰囲気がムンムン。手ぶれ補正はカメラ単体でもなんと最高約7段分。超高解像度の画像が得られる「ハイレゾショット」は三脚使用の必須条件が取り払われ、手持ち撮影でも可能というのですから大変気になるところ。プロフェッショナルのニーズに対応する、その実力や使い勝手などお伝えしていきましょう。


OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by TA

静なる動、動なる静

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by TA

コンティニュアンスAFで追従する被写体を「選ばない」に設定。「顔」や「右の瞳」「左の瞳」といった顔認識の選択も可能です。動きの速い被写体でも、AFはくらいついたら離さないといった印象。ブレやフォーカシングをカメラに任せ、撮影者はフレーミングに集中できるのがありがたいですね。

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by TA

AFを(C-AF+TRMF)に設定し、追従するターゲットをモータースポーツに。手ぶれ補正は横位置での流し撮りに最適なS-IS2を使用。自転車であろうが車であろうが、バンバン止まります。しかも背景はアメのように溶け、被写体が印象的に浮かび上がる。こんなにも簡単に流し撮りが決まると気分はもう最高です。

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by TA

では静物のカットもご覧いただきましょう。この質感描写さすがです。よく写るだけでなく、その場の空気感さえもしかりと捉えているように感じます。

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by TA

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by TA

手持ちハイレゾショットでの撮影。もうこうなってくると、ディスプレイ側に不足感を感じてしまいますね。細い枝先まで解像しており、背筋がゾクッとました。このリアルさは圧巻です。

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by TA

こちらも手持ちハイレゾショットでの撮影(画像のクリックで原寸画像をご覧になれます)。説明は不要ですね(笑)。

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by TA

ベストバランス。ベストチョイスなカメラ。

センサーサイズや画素数を欲張らずに、あえて抑えることにも様々な利点があります。それらの利点を最大限に生かした「OM-D E-M1X」は、あらゆる条件を勘案しながらベストなバランスでまとめ上げた一台だと感じました。個人的には、機能はどちらかと言えば、「必要最低限の機能だけあれば良い。」なんて思っていたクチですが。これだけたくさんの機能が、非常に高い次元で盛り込まれた一台はあまり多くはないのではないでしょうか。各機能が信頼して実用できるレベルであり、また非常に使いでのある楽しいカメラであるとも感じた次第です。

また、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」との組み合わせによる7.5段分の手ぶれ補正には、とにかくもう驚くばかり。面白いように止まります。例えば、海にかかる橋や桟橋をスローシャッターでという撮影シーンさえも、きっと手持ちでいけてしまいそうな印象です。海面はアメのように溶け、幻想的に浮かび上がる桟橋…なんて頭の中でイメージしつつ、現実的にはなかなか手持ちでは厳しかったそんなシーンにだって「OM-D E-M1X」ならアプローチできるでしょう。手ぶれ補正はシーンに応じ4つのモード(S-IS AUTO、S-IS1、S-IS2、S-IS3)が選択出来るのもいいですね。カメラ側が強力にサポートしてくれるので、撮れ高アップは確実。さすが「プロフェッショナル」を謳うだけあると実感しました。思いどおりの画がすんなりと手に入ってしまうので、本機に慣れてしまうと他のカメラではもう上手く撮れなくなるのでは?!なんて心配も(笑)。見方を変えれば、それほどまでにチューニングにチューニングを重ねて最適解を導き出した、まさに成熟されたカメラと言って良いでしょう。 (TA)


OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by Z II

季節が変わる時

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by Z II

手持ちハイレゾショットでの撮影。絞り開放ながら、このもの凄い精細な写りに圧倒されました。 (ひとつ上の画像をクリックすると原寸画像をご覧になれます)

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by Z II

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by Z II

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by Z II

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by Z II

OLYMPUS OM-D E-M1X, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, Photo by Z II

素晴らしく洗練されたプロ仕様のコンパクト一眼

本機のトピックスの一つである「手持ちハイレゾショット」を試すべく、埼玉県・秩父にてこの時期にしか見ることのできない氷柱を撮影してきました。昼過ぎ頃の到着でしたが、北東向きの斜面はすでに日陰。川面を走る冷たい風で、まさに凍りつくような寒さ。そんな状況とも知らずに素手で臨んだ30分程の撮影でしたが、手はしもやけのように赤くなりジンジンする始末。Exifデータを確認するとマイナス2度でした(笑)。そんな環境下でも「OM-D E-M1X」の動作には全く影響なし(本機の耐低温性能はマイナス10℃ですからね。気合が足りずスミマセン!)。冷たい風が吹きぬける中、手ぶれ補正にも全く影響はなく、切れ味抜群の描写で氷柱を切り取ることができました。

ところで、冒頭のハイレゾショットの画はいかがでしたでしょうか?自然にできた氷柱は透明度が高いのですが、それを見事に再現してくれたと思います。この写り、フルサイズ機に肩を並べるようなクオリティだと言っていいでしょう。普段は通常モードで撮り、画質を高めたい時だけハイレゾショットに切り替えることで、膨れ上がる撮影データ量を抑えられるところも強みですね。切り替え操作もとても簡単なのでこれはかなり便利です。

また、ボディ自体はマイクロフォーサーズ規格ですからコンパクト。そこに縦位置用バッテリーグリップが付いたという程度ですから個人的にはさほど大きくは感じませんでした。グリップの形も今まで見たことがない複雑な形状で、握り手に吸いつくように馴染みます。これはバッテリーを縦並びに収納することで、グリップの形状デザインが自由になったとのこと。本当にいい具合なサイズ感とグリップ感。それに操作性の良さ、そして写りだってフルサイズ機に十分対抗できるハイレゾ撮影機能を備えた「OM-D E-M1X」。まさにオリンパスのプライドをかけた仕上がりになっています。(Z II)


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サイズ感としては、「OM-D E-M1 Mark II」にバッテリーグリップを装着した感じですね(幅144.4mm×高さ146.8mm)。コンパクトなマイクロフォーサーズボディながら存在感がぐっと増します。まさにプロフェッショナルな風格。

  • PHOTO YODOBASHIバッテリー「BLH-1」は、カートリッジに(2つまたは1つ)取り付けてからの挿入。USB-Cケーブル(USB-PD規格)での充電も可能で、「BLH-1」2個を最速約2時間で充電できるとのこと。
  • PHOTO YODOBASHIメディアはSDカード。ダブルスロット仕様となっており、高速連写性能を支えています。

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至れり尽くせり。マイクロフォーサーズ、ここに極まる。

原寸画像も織り交ぜながらご覧頂きましたが、かなり高精細な画を紡ぎだすことがお分かりいただけたのではないでしょうか。手ぶれに強く、動きものにも強いとあって、ありとあらゆるシーンや被写体に鋭く切り込んでいける頼もしさに感心しきりです。誤解を恐れずに言えば、プロフェッショナルな道具とは、様々なシチュエーションにおいてハイレベルな撮影を、何不自由なく可能にしてくれる側面をもっていると思います。欲しい一瞬を、確実に切り取ることにコミットしてくれる。そのために各メーカーが有する肝いりの最新の機能・性能を盛り込むわけですから、必然的にシステムは肥大化傾向です。とはいえ「OM-D E-M1X」はコンパクトさが利点のマイクロフォーサーズ規格です。バッテリーグリップが一体化されているとはいえ、フルサイズ一眼レフのシステムに比べれば可愛いものです(笑)。つまり持ち前のライトウエイトや機動力はスポイルされてはいません。もちろん、ダイヤルやボタンなどの操作系はそれなりに数が多く、さすがに初心者では少々戸惑うかもしれませんが、一眼ボディを使い込んできた人ならすぐに慣れることでしょう。そして使い込むうちに、至れり尽くせりと感じるほどに本機は便利にできていることは確かです。オリンパスがマイクロフォーサーズマウントを世に送り出してから10年。ミラーレス一眼の先駆けであるマイクロフォーサーズの極みをここに見たという印象です。もし現在、フルサイズやAPS-C機を使用していて、システムのコンパクト化を図りたいと考えているハイアマチュアの方やプロユースの方にも有力な選択肢となるはずです。あなたのきびしい目で、ぜひ一度実際に確かめてみてください。

( 2019.02.15 )

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E-M1Xボディにはバッテリー2個が同梱されていますが、そこはやはり念には念を入れましょう。備えあれば憂い無し。

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夜景や星景撮影での必須アイテム。三脚使用時などにも便利なケーブル長は80cm。カメラバッグに入れておきましょう。

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