PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

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FUJIFILM X-Pro3 誕生
「FUJIFEST GLOCAL 2019 東京」ファーストタッチレポート

X-Pro2の発売より3年半を経て、いよいよX-Pro3が登場しました。予想の斜め上を行くアップデート内容に驚かれた方も多いはず。なんとこのカメラ、背面液晶を閉じてしまったというのです。「こんなカメラを作ってしまって大丈夫なのか」という余計な心配はさておき、さっそく実機に触ってまいりましたのでイベントの模様と共にお伝えいたします。


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FUJIFEST GLOCAL 2019 東京

イベントが開催されたのは東京国立博物館内にある表慶館。爽やかな秋晴れの中、イベント会場には新しいカメラの登場に沸き立つ沢山のファンが朝から詰めかけていました。入り口となる黒門からはじまって、どこを見てもフォトジェニックなロケーションが写真好きの気持ちを高揚させます。みなさん首に富士フイルムのカメラをぶら下げて、思い思いにシャッターを切りながらイベントを楽しんでいる。この会場セッティングからして富士フイルムがユーザーに何を提供しようとしているかが伺えるというものです。

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写真家さんと一緒に撮り歩くフォトウォーク。セッティングやコツを教えてもらいながら、思い思いにシャッターを切ります。

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目玉はもちろんX-Pro3のタッチ&トライ。大盛況の行列でしたが、たっぷり台数が用意されていたのでスムーズに案内してもらえました。

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クイックメンテナンスサービスで愛機をチェック。整備すればカメラは長く使える道具です。

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二階ではX-Pro3を使った写真家さんの作例を展示。大きく伸ばすことで分かるその表現力に唸ります。


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さあX-Pro3、実機です。本当に背面液晶が閉じている。しかし単にのっぺりしているのではなく、小さなモニターでフィルムシミュレーションに応じた設定を表示してくれます。往年の写真好きにはニヤリとさせる演出ですね。かつてカメラには「入れたフィルムが何だったか忘れないように」フィルムの箱をカットして入れておくスペースがあったものですが、まさにそんな見せ方。しかしこれ「今何のモードで撮影しているか」が直感的に分かるのがいいですよ。

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新しくフィルムシミュレーションに加わった「クラシック・ネガ」。

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ベルビア6400なんていう表示にニンマリしてしまいますね。

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背面液晶はこのように開きます。やはり基本的な設定は液晶が便利ですし、撮影した写真の確認はもちろんできる。ウエストレベルの撮影にはこの状態がいい。ただし基本的には液晶を閉じて使うというところに、このカメラの目指すものがあります。

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特筆するべきもう一点がチタンの外装です。マットで品の良い輝きを放ち、手触りひとつで何ともいえない充足感があります。傷のつきにくいデュラテクトという表面加工はシチズンの時計に利用されているもの。デジタルカメラの素材にチタンを使うというのは相当難しいとお聞きしていますが、これにチャレンジしてしまうのが富士フイルムというメーカーです。


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写真を撮るという行為の原点へ

さてX-Pro3を持って写真を撮るのは、どういう経験になるのでしょう。

撮影スタイルは「ファインダーを覗いて、写真を撮る」という形に立ち返ることになります。撮影結果を確認するのに一手間かかることで「撮ったそばから仕上がりを確認する」ことも減るはずです。目の前に広がる光景を見て、ファインダーを覗き、フレーミングして、シャッターを切る。このカメラの機構が自然と撮影への集中を促し、ひとつひとつのシャッターに没頭していくことになる。おそらく、撮影のテンポも上がるのではないでしょうか。

背面液晶の代わりに搭載されたモニターは「今、フィルムシミュレーションで何を選択しているか」を強く意識させます。目の前の光景をどのように写しておくのが気持ちいいのか。自分自身の「記憶色」を再現してくれるフィルムはどれか、撮影者は色々と試していくことになるでしょう。RAWで撮影しておいて後で仕上げる、というよりは、撮影時のセッティングで思い描いた結果を得られるように経験を積み重ねていくことになりそうです。

きっとこの体験こそが、富士フイルムの提案。フィルムカメラの時代から多くの撮影者が重ねてきた経験をデジタルの時代に再びもたらそうというのです。そしてそのプロセスが撮影者の成長を促し、写真を撮る楽しみを再発見させてくれるのだと。X-Pro3はそうした「撮影体験」を与えてくれる稀有なカメラになると思います。


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富士フイルムのレンズ本も出ます

さて実はフォトヨドバシのレンズ本、第4弾を制作中です。XシステムとGシステムの純正現行レンズすべての作例を掲載するほか、それぞれのシステムで撮り下ろしたギャラリーやメーカーインタビューなど、富士フイルムの目指す世界をたっぷり紹介。X-Pro3の発売を前にお届けできる予定ですので、ぜひ新たなレンズ選びにご活用ください。発売まで編集後記と共に内容をお知らせして参りますので、どうぞお楽しみに!


( 2019.11.01 )

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X-Pro3のアイコンとなるのはこのシルバー。既に人気沸騰中ですので、ご予約必須です。

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デュラテクト加工のブラックは鈍い色合いが魅力。こちらも捨てがたいですね。両方行ってしまうというブルジョアな暴挙も。

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デュラテクトでないブラックももちろん良い選択。こちらのボディが先に市場に出ますから、早く使いたいならこれを選ぶしかありません。

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このレンズを持たずにXを語ることはできません。Xシステムを手にするならまずはこの1本から。

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ちょっと広めの画角は、街を彷徨うスナップシューターに最適。この2本があればとりあえずは・・・。

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いや、このレンズがあります。美しいボケを堪能するなら外せない1本。ぜひご一緒にどうぞ。

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