PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

エプソン
インクジェットプリンターメーカーの雄

特に写真が好きな人ではなくとも、日本のインクジェットプリンターメーカーとして知らない人はいないでしょう。まさに説明不要のメーカーです。「エプソン(EPSON)」というのはブランド名で、正式な会社名はセイコーエプソン株式会社。プリンターの他にもプロジェクターやパソコンといった情報関連機器、水晶振動子(クォーツ)、半導体などの電子デバイス部品の製造を行っています。ふた昔ぐらい前までは、インクジェットプリンターなんて年賀状の印刷がせいぜいで、鑑賞に耐える写真印刷ができるような代物ではなかったのですが、今では「それ以外に写真をまともに印刷する方法が思い当たらない」というレベルまで来ました。もちろん機械的な部分だけでなく、使用するインクの進歩も大きなファクター。「紙に印刷して残す」という、写真本来の使命を担うエプソンです。


  • PHOTO YODOBASHISC-PX1VL
  • PHOTO YODOBASHISC-PX1V

SC-PX1VL / SC-PX1V
究極の美しさを実現した最新鋭インクジェットプリンター2種

「プリンターのエプソン」から発売予定のプリンター2機種です(SC-PX1VLは8月上旬、SC-PX1Vは発売日未定:いずれも6月22日時点)。SC-PX1VLはA2ノビ対応、SC-PX1VはA3ノビ対応。エプソン製プリンターの中でも写真愛好家向けに位置付けられるプロセレクションシリーズのインクジェットプリンターですから、仕上がりに妥協はありません。新開発の「UltraChrome K3Xインク」は最小1.5ピコリットルの微小インクサイズでプリントすることで印刷表面を平滑化し、暗部領域をライトグレーインクでオーバーコートすることで、光沢紙における黒濃度が向上したとのこと。そしてもう一つ、新たに「ディープブルーインク」を搭載し、青の領域の表現力にさらに磨きがかかったとのこと。高性能プリンターが出るたびに思い出すのは、さる巨匠写真家がそれまでフィルム+印画紙プリントが最高と信じてやってきたけれど、デジタルカメラ+インクジェットプリンターの実力を目の当たりにして「もうこれでいいじゃねえか」と宗旨替えしたニュース。でもそれ、もうかなり前のことですよ。その時点でプロのお墨付きが出るレベルにあったのに、それでもまだ進化し続けているわけです。どこまで行っちゃうんでしょうか。

ポイント

まだまだ進化し続けるエプソンのインクジェットプリンター

まとめると

エプソンというのは写真に対して並々ならぬ情熱を傾けてきたメーカーです。プリンターやスキャナーはもちろんそうですが、金字塔としてR-D1を挙げることに、あまり異論はないでしょう。ライカがM8を出す2年も前に、Mマウント+レンジファインダー式のデジタルカメラを、しかもばっちり手抜きなしの性能で世に出したのです。あれにはみんな熱狂しましたね。インターフェースもカッコ良かった。いずれライカが出すであろうM型デジタル第一号の中身はこれになるらしいよ? なんて噂がまことしやかに流れたものです。あの時、エプソンのイメージが変わりました。話はプリンターに戻りますが、みなさん、写真飾ってます? 額装してプレゼントしたりしてます? 「電子データを、手に取れる形にする」って、とても興奮する出来事です。そもそも写真の楽しみ方って、そこでしたよね。表現の場や方法は多彩になりましたが、それは今でも変わらないと思うのです。大きな紙にバチっとプリントして、吟味して選んだ額に入れて(もちろんマット加工も忘れずに)、家のいちばん目立つところに飾るのです。従来モデルと比べて7割ぐらいの大きさになっているので、Wi-Fi接続と併せれば置き場所の問題はほぼ解決したのではないですか? そして嬉しいのが、カバーを閉めたままでも印刷状況が見られるよう、内部を照らす照明がついたこと。スピードアップが図られているとは言え、A2の大きさだと1枚のプリントに5分弱かかりますから(光沢写真用紙の場合)、その間の進捗状況が確認できるのはありがたいです。そして何より、自分の作品が少しずつ出来上がる様子を観察するのは純粋に楽しいのです。ウィスキーなど舐めながら眺めたくなります。

このページの先頭へ ▲

Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..
Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..