PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

Canon EOS 5D Mark III, TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037, Photo by T.T

TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD Model A037

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

キヤノンEFマウント向けの超広角ズームレンズ「17-35mm F/2.8-4 Di OSD Model A037」がリリースされました。ニコン用は1ヶ月先行して発売され、フォトヨドバシでもレビューをお届けしたところです。一応、念のため、いや当然のごとく、今回キヤノンボディでの撮影を敢行してまいりました。レンズ名を一見して、開放値で欲を言えばF2.8通しだったら…な~んて思っちゃうわけですが。。。冷静になってF4通しの広角系ズームレンズと比べてみると、それよりも軽くコンパクトな造り(重量:460g、全長:92.5mm)となっているではありませんか。それに加えて、大胆な作画が楽しめるワイド端でF2.8が使えるのですからね。テレ端は35mm、街中でのスナップ撮影にも重宝することでしょう。そもそもボリューミーなフルサイズ一眼レフデジタルカメラボディですから、こういった軽量&コンパクトなレンズの存在がとても気になるわけです。もちろん、写りも良ければなお良しということで今回は、北陸方面へ旅気分なロケにくり出してもらいました。


Canon EOS 5D Mark III, TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037, Photo by T.T

森の艶に触れる

Canon EOS 5D Mark III, TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037, Photo by T.T

Canon EOS 5D Mark III, TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037, Photo by T.T

Canon EOS 5D Mark III, TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037, Photo by T.T

Canon EOS 5D Mark III, TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037, Photo by T.T

旅のレンズに一本というと何を選ぶでしょう。標準50mmの単焦点、ワイド35mmあたりの単焦点などと思い浮かべます。いやそれより、旅先での美しい空間を包み込むような超広角ズームで出掛けるというのも良いのではないでしょうか。今回は「TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD」一本で北陸路を旅しました。先ず訪れたのは、山代温泉にある宿「森の栖」。起伏がある広大な庭園は趣があり、ところどころで目にする白い滝の水しぶきに思わずレンズを向けてしまいます。雨上がりのしっとりとした庭園を散策していると時間も忘れ、時折路に迷ってしまうほど…。こういった広い空間を、光と影、また、水の写り込みなどを超ワイドレンズで切り撮って歩くのは中々楽しいスナップ散策となります。(T.T)


Canon EOS 5D Mark III, TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037, Photo by T.T

伸びやかに直線を切り撮る

Canon EOS 5D Mark III, TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037, Photo by T.T

Canon EOS 5D Mark III, TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037, Photo by T.T

Canon EOS 5D Mark III, TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037, Photo by T.T

Canon EOS 5D Mark III, TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD Model A037, Photo by T.T

古都・金沢に訪れました。この日も雲は低く暗い日でした。「金沢行くなら傘忘れるな」という言葉があるほど、金沢は雨のイメージです。快晴の金沢を散策するって言うのは特別な運の持ち主なんだろうと思いますが、しっとりしているからこその旅情も感じます。町家の家並みが美しい「ひがし茶屋街」です。夕暮れのこの時間は行灯の明かりと空の色が絶妙です。こういった空間を撮り込めるのも超広角ズームならではの出来る技です。F2.8-F4という大口径ズームではない分コンパクトな当レンズは機動力もあり、街撮りでもさり気なく撮影する事が出来ます。17mmから20mmあたりまではやや樽型に歪曲するものの、うまく切り撮ればまったく問題ありません。色収差もなく想像以上に優秀なレンズではないでしょうか。また最短撮影距離も全域で28mmと短く、テーブルショットにも力を発揮できます。一眼レフボディにコンパクトなワイドズーム一本で、楽しい旅撮影が満喫できました。(T.T)


  • PHOTO YODOBASHIワイド端、正面からの撮影ですが、僅かに歪曲が見えますが許容範囲ではないでしょうか。少し角度を付けたりすれば気にならないレベルです。
  • PHOTO YODOBASHIスポットの光源にコントラストの強いディテールですが、色収差もなく非常に好印象です。質感表現もいいですね。
  • PHOTO YODOBASHI超広角を生かしてのダイナミックな表現がこのレンズの魅力ですね。暗いシーンですが、手振れ補正もよく効いています。
  • PHOTO YODOBASHIテレ端で被写体に寄ってみました。ピント面はキリッとシャープで、なんと言ってもボケの柔らかさがタムロンならではですね。

PHOTO YODOBASHI

お手軽スナップ気分で、広い視野を振りまわそう。

広角系らしい大胆な構図はインプレッシブで痛快そのもの。しかも最短撮影距離はズーム全域で28cmとこれまた大胆に寄ることができるので、ボケを添えた画までもゲットできてしまう…カメラマンもさぞ楽しんだご様子。絞り開放から高い解像力を発揮しながらボケ味はいたって柔らか。硬柔バランスよく描きわけているという印象です。いわゆる被写体の質感や艶感が手に取るように伝わってくる。その場の空気感までをも巧く捉えているあたり好感がもてます。ご覧いただいたようにクラウディな日本海側の空ということもあり、太陽を入れての撮影は叶いませんでしたので、こちらのニコンマウント用のレビューでご確認ください。タムロンBBARコーティングで、ゴーストやフレアの発生も良好に抑制されています。ま、兎にも角にも軽量&コンパクトを武器に、スナップ的にブンブン振りまわして広角撮影ができる素晴しさ。そしてコストパフォーマンスのよさに、ただただ感心するばかりです。やるじゃんタムロン!と思わず心の中で呟いてしまった一本。次は、あなたが実感する番です。

( 2018.10.02 )

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F2.8-F4ながら、軽量&コンパクトに仕立てられた超広角ズームレンズ。高画素化を見据えた隙の無い描写力は頼もしいばかり。タムロンの本気を感じるならこの1本から。

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風景撮影には必須ともいえる円偏光フィルター。余計な光の反射を取り除き、青空が冴えわたります。

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