PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SORI2 - 新宿光學總合研究所

第7話
EXUS Lens Protect
シンク・アバウト・マルミのフィルター(その1)

プロテクトフィルターについて、少しおさらい

さて、今回から4回にわたって、マルミが誇る4つのフィルターについて個別に研究していきたいと思います。

藤原室長
1号

お、いよいよそういう段階に入ったのですね。

2号

で、その第1回はどのフィルターを?

栄えある第1回は・・・(ドラムロール)・・・プロテクトフィルターの「EXUS レンズプロテクト」でぇす!

藤原室長
3号

まあ、なんだかんだ言っても、いちばん売れているのがプロテクトフィルターでござるからな。

4号

新しいレンズを買う時に、一緒に買ってしまうアクセサリーの筆頭。

1号

同じ径でもいちいち付け替えたりせずに、レンズごとに用意しちゃったりするし。

2号

プロテクトフィルターはいざという時の保険。常につけていないと意味がないから、自ずとそうなりがち。

3号

多くの人にとっていちばん身近なフィルターでござろう、プロテクトフィルターは。

4号

でもプロテクトフィルターってさ、以前に比べたら高くなった気がしない?

3号

あー、それは拙者も感じていたでござる。たかがプロテクトフィルターにこの値段? と。

2号

お、いい直球が来た。

たかがプロテクター。されどプロテクター、ですよ。価格的には「お求めやすい路線」と、「高級路線」の二極化が鮮明になってきましたね。

カイハツ北村
4号

ぶっちゃけ、ホントに売れてるんですか? こんなに高くて。

2号

はい、ど真ん中来たあ。

ご心配いただきありがとうございます。おかげさまでご好評いただいております。高いのにはれっきとした理由があり、それをご理解いただいているからこそ、あえて高額なプロテクトフィルターをお選びいただいていると自負しております。ありがたいことです。

カイハツ北村
1号

プロテクトフィルターについては今までも何度となく触れてきたけど、もう一度話を聞きましょう。

ではここから先は、前回に引き続き髙橋さんにお願いします。

カイハツ北村

まず、レンズの設計については、みなさんシーズン1でお勉強されてきましたよね? レンズの設計者が、どんな苦労を重ねてレンズを作っているか。

カイハツ髙橋
1号

はい、それはもう。

レンズというのは「光の通り道」ですが、気の遠くなるような検証を重ね、入り口から出口まで「これ以外にない!」という絶妙なコントロールで光を導き、ボディに送っています。

カイハツ髙橋
2号

価格や種類に関わらず、すべてのレンズはそうやって作られていました。

なので、そのレンズに対してガラス板を、たった1枚とは言え追加してしまうなんて、レンズの設計者にしたらトンデモナイことなんですよ。それがレンズの前だろうが後だろうが。

カイハツ髙橋
1号

光学的には、光の通り道にある不純物でしかないですからね、プロテクトフィルターって。

3号

せっかく完璧な設計をしたのに、いったい何してくれんだよお〜、って感じでござろう。

そう。だから「レンズ本来の性能や味わいに極力影響を与えないガラス板」が必要になるわけです。そして、この問題が一気にクローズアップされたのが、カメラのデジタル化です。

カイハツ髙橋
4号

そのあたりの話は第3話のこのへんでしましたね。もう一度目を通してみるといいかも。