PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SORI2 - 新宿光學總合研究所

第7話
EXUS Lens Protect
シンク・アバウト・マルミのフィルター(その1)

メンテナンス性(撥水・防汚、帯電防止)

メンテナンスのしやすさも大事。プロテクトフィルターは常につけているものだからこそ、いろんな環境に晒されます。雨の中で撮ることもあるし、泥や油の汚れがつくことだってある。そんな環境でも撮影結果に極力影響しないように、そして拭き取る時も一瞬で拭き取れるようにする。それが撥水・防汚性能です。

カイハツ髙橋
1号

いつも万全の体制で撮影できるわけじゃないですからね。

2号

最悪の撮影環境と、最高のシャッターチャンスって、たいてい同時にやって来るのよ。

3号

帯電防止というのは何でござるか。

撥水・防汚コートの最表面がフッ素系のコーティングになっていて、これが帯電しやすい性質を持っているんです。帯電というのは、つまり静電気。静電気が発生すると、埃などの小さなゴミを引き寄せてしまい、当然、撮影結果に影響し得る。実はDHG Superではそうでした。

カイハツ髙橋
4号

その問題がEXUSでは解決されているんですね。

ガラスを電気的に導通させる仕掛けがあって、常にフィルター枠を通じてレンズやボディへ、あるいは直接大気中へ放電することで、帯電しにくくしてあるんです。

カイハツ髙橋

PHOTO YODOBASHI

これは発泡スチロールの粉末で比較実験しているところですね。

カイハツ髙橋
2号

手にくっついてイライラするやつ。

3号

静電気の発生が抑えられていることが、一目瞭然でござるな。

4号

しかし、ホントに細かいところまで気を使って対策してあるんだなあ。

外観(より使いやすく、より高級感を)

外観にもこだわっています。

カイハツ髙橋
2号

見た目も大事。

先にも話した通り、枠の構造を一新したので、デザインにも変更を加えました。まず、耐久性が高くて精悍なイメージがある黒アルマイトの仕上げはそのままに、指がかりのローレット加工のデザインを変更しています。

カイハツ髙橋
1号

すごい細かい変更ですね。

確かに小さな変更ですが、直接触れて操作する部分は、見た目以上に変更の効果が大きいんです。操作フィーリングががらっと変わります。もっと細かいことを言うと、フィルター枠側面にある製品名の印刷色も変えて、DHGより高級感を出しています。

カイハツ髙橋
2号

それは言われないと気づかないですね。

まだありますよ。ガラスの外周に沿って溝加工を入れ、余計な反射光がガラス方面に行かないようにしています。これは交換レンズでは当たり前に見られる加工ですが、それをフィルターにも導入しました。

カイハツ髙橋
2号

とにかく、できることはぜんぶやった、というのがEXUSなんですね。