PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
- 本稿は、写真用フィルターについてより深い理解が得られるよう、その原理や構造を出来る限り易しい言葉で解説することを目的としています。
- 本稿は、マルミ光機株式会社による取材協力・監修のもと、すべてフォトヨドバシ編集部が考案したフィクションです。実在の人物が実名で登場しますが、本人と酷似する言動があったとしても、偶然の一致に過ぎません。
- 「新宿光学綜合研究所 長野分室」は、実在しない架空の団体です。
第2話
デジタル時代のフィルター
光学フィルターの危機か?好機か?
着任早々、フィルターの基礎から勉強を始めた4人。その最中にふと湧き上がった素朴なギモン。フィルターで作られる効果の多くは、今となっては画像処理ソフトで同じことができるのではないか? これ、この先も研究を進めるにあたってすごく大事なことです。そこで今回は、デジタルになってフィルターに何が起こっているのかを根掘り葉掘り。
わりとタメになる導入部
恒例の長野県トリビアのお時間がやってまいりました。 |
恒例って、まだ二回目でござるが。 |
はい、ではさっそく行きますよお。問題です。ニッポンで一番長い川は、、、 |
信濃川! |
で・す・が |
どこかのクイズ番組みたいだな。 |
ここ長野県内を流れる、信濃川より長い川は何川でしょう? |
ん? 日本一長いのが信濃川なんだから、それより長い川なんてある筈がないでしょう。しかも長野県内を流れている・・・これ、もしかしてトンチ問題? |
そうであるような、そうではないような。 |
早くも白旗。 |
答えは「千曲川」でえす! |
千曲川? 日本一の信濃川より千曲川の方が長いってどういうこと? |
信濃川は長野と新潟を縦断して日本海に注ぐ一級河川で、全長は367kmに及びます。これは日本一の長さです。 |
だから最初からそう言っているでござる。 |
では、この話に千曲川がどう関わってくるのか? 実はですね、信濃川と千曲川って同じ川なんですよ。 |
え、そうなの? |
途中で名前が変わるんです。長野県内を流れている部分213.5kmが「千曲川」で、新潟県内を流れている部分153.5kmが「信濃川」。それを足した長さが367km。 |
だから「信濃川より長い千曲川」なのね。でもそうだとしたら、「信濃川=日本一長い川」は嘘になっちゃうじゃない。ホントは153kmしかないんだから。 |
河川法で「千曲川を含めた信濃川水系の本流が信濃川」と規定されているんだ。 |
そういうことかあ。「信濃川」が意味するところは二つあるのね。でも、なんか腑に落ちませんね。半分以上は千曲川なのに、信濃川を名乗らされているなんて。 |
そこなんです。全長のおよそ6割は長野県内の千曲川。長さ日本一に貢献しているのは千曲川なんです! 長野県としては、是非ともその点についてハッキリお伝えしておきたいのです! |
なんだか長野県の広報課のヒトみたい。 |
信州愛と言っていただきたい。 |
さて、そろそろ本題に入りますよ。 |