SONY SAL18250 DT 18-250mm F3.5-6.3

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

フルサイズ換算で広角27mmから望遠375mm相当の画角となる、約14倍近くの焦点域をカバーする高倍率ズームレンズ。サードパーティからも同様のAPS-C専用高倍率が乱立状態となっており、ニーズの高さが窺われます。その中にあって、純正ということを差し引いても本レンズは1歩抜きん出ているという印象です。その分だけプライスは気持ち高めですが、高倍率ながら絞り込めば十分なシャープさが得られ、色乗りも良好。風景、スナップ、ポートレート撮影など、そつなくこなしてくれます。といろいろ考えてみると、コストパフォーマンスのよさからいって、高倍率ズームを検討する際には有力な候補となる一本です。

( Photography : Y.Moriki / Text : KIMURAX )

触ると水が出る遊具。中間域での撮影ですが、霧状に散っている飛沫と濡れた指先がよく描写されています。

カラフルなタイルの色を奪うハイライトを際立たせたせようと露出をアンダーに。アンダー部の色乗りもよく、目地のラインも奥の方にかけてよく出ています。

テレ端、開放。夕暮れ時の光の弱い中という悪条件の割によく写っています。手入れのされていない毛並。ちょっと不機嫌そうな表情には、こんなボケ味がハマったりします。

刻々と紫色が広がっていく空と、シャドーに馴染んでいく街並みをワイド端にて。ズームならこの程度の歪曲は許容範囲でしょう。総じて高倍率ズームとしてはよく写るという印象ですね。