SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

フルサイズセンサーのカメラに装着出来るズームレンズとして、ワイド端12mmというのはとても魅力的です。パースペクティブが十分効いている20mm前後の広角域からズーミングするだけで、肉眼では捉えられない超広角の世界に踏み込むことができるのですから。だからこそ、発想を柔軟にして思いきったアングルで様々なシーンを切り取るといいでしょう。そこを意識して使っていくと、本レンズの真価が発揮されるはずです。もちろん、最新設計のレンズな訳ですから画質に関しては問題ありません。周辺の流れなどもこのクラスにしては充分納得出来るレベルだと言えます。

( Photography : S.Zets / Text : T.Nakanishi )

リアリティのある描写です。今にも動き出しそうな気配すら感じます。直線も曲線もしっかり描きつつ、周辺光量も十分満足出来るレベルですね。

建造物が描き出す人工的な細やかなラインを描写しようとすれば、相当の解像力が試されますが、どうでしょう。曖昧になることなく、細部まできちんと描き込まれているのが見てとれます。

太陽が沈み、もうすぐ夜になる時間帯は一番フォトジェニックです。明るい空と暗いアスファルト。輝度差のある条件ですが、しっかりと写し出してくれています。