PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

Panasonic LUMIX DMC-LX100 / SHOOTING REPORT

全部入り、と言ったらいいでしょうか。コンパクトカメラに求められるものをすべて詰め込んだ、あるいは求められている以上のものを搭載してきた、期待のモデルが登場しました。何よりの特長は4/3型という大型センサー。同社のデジタル一眼・マイクロフォーサーズ機そのままのクオリティが得られるとなれば、ハイエンドコンパクトの最右翼となるのは間違いありません。組み合わせられるレンズも35mm判換算24-75mm F1.7-2.8という明るい標準ズームレンズ。4K動画撮影にも対応し、大抵のシーンをこれひとつでこなせてしまうスペックを持っています。わくわくする一方で「サブカメラとして手に入れたらメインのシステムを使わなくなってしまうのではないか」なんていう余計な心配も浮かんできてしまうのですが、よい道具に巡り会えるに越したことはありません。このカメラが実現してくれる世界を、存分に味わってみることにしましょう。

( Photography & Text : 48 )

写真を撮るということに徹した、手抜きのないボディ

まずはその外観から。無駄のないフォルムに必要なインターフェイスを過不足なく配置した、凝縮感のあるボディです。露出補正がダイヤルで操作できるのは便利ですし、軍艦部のシャッタースピードダイヤルとレンズ鏡胴の絞りリングも直感的な撮影を可能にしてくれます。通常はオートに合わせておけばOKで、シャッタースピードを変えれば「シャッタースピード優先オート」に、絞りを変えれば「絞り優先オート」に、両方を変えれば「マニュアル露出」になるという仕組み。コンパクトカメラにありがちな「モードを変える」必要がなく、上級者ほどスムースな撮影ができると思います。また、いずれのダイヤルも確かなクリック感があって手触りが良いというのが好印象ですね。レンズ鏡胴のコントロールリングも良い具合にトルクを感じる仕上がりです。手応えがキッチリしていると道具としての安心感は増しますし、何より撮っていて楽しくなるものです。

AF/AFマクロ/MFを切り替えるスイッチや、アスペクト比を変えるスイッチもレンズ鏡胴に配置されています。カスタマイズ可能なボタンも豊富で、撮り手の好みに合わせて使いやすくしていけるのは嬉しいところ。EVFも搭載されていますから、撮影時には背面液晶と都合のよい方を使っていくことができます。欲を言えば背面液晶がチルトしてくれると撮れるシーンが増すのですが、ボディの厚みが増してしまうとすればこれでよいのかもしれません。フラッシュは外付けになりますが、高感度に強く明るいレンズを搭載していますから、基本的にはアベイラブルライトで撮影できると思います。電源を入れてレンズが伸びてくると美しくまとまったボディバランスが崩れて少し残念なのですが、撮影者からは見えないのであまり気にならなくなります。

いかがでしょう、このサイズです。いつものバッグに詰め込めるかどうか、イメージしてみてください。


このカメラなら、どこにだって連れて行ける

さあ、早速撮影に出かけましょう。ぶら下げても鞄に入れてもポケットに入れても負担のないサイズ・重さで、装備は軽快に済みます。実写レビューの撮影地に決まりはないのですが、あまり大きな荷物では踏み込めない場所でもこのカメラなら持っていけると思い、ちょっとした山奥を訪ねてみました。ひと気のない集落を抜け、くねくねとした山道を通り、手掘りのトンネルを抜けると穏やかに流れる川に辿り着きます。朝の光が差し込みはじめる、静かな時間帯です。

水深は浅く、ちょっとしたブーツを履いていれば沢登り気分を味わうことができました。足元はこんな様子。開放付近の描写ですが色乗りもコントラストも良好で、透明な水の流れをうまく写しとれたと思います。木々に覆われて薄暗い場所ですから、露出はマイナスにしてちょうど良い塩梅に。このあたりの操作はダイヤル一つですから直感的で使いやすいですね。

面白い形の岩を見つけたので、この場所に連れてきてくれたオートバイと共に記念撮影。35mm相当(15.9mm)での撮影ですが、これだけの描写ならばあまり絞ることを考えずに使えそうです。こういった場所では自由な撮影ポイントに移動できないこともありますから、ズームレンズが活躍します。レンズ鏡胴のコントロールリングで24mm・28mm・35mm・50mm・70mm・75mmと段階的にズームし、シャッターボタン側のレバーでは連続的にズームを調整が可能。電動ズームなのでスピーディにズームできるわけではありませんが、焦点距離の違う6本のレンズを切り替えられると考えれば贅沢なカメラですよね。

人里に戻って、山間の風景を1枚。ワイド端で少し絞ったカットです。センサーそのものは1600万画素ですが、選んだアスペクト比によって有効画素数は異なります。4:3のアスペクト比では1280万画素ということで、解像力には限界がありますが実用としては十分。24mm相当というワイド端の設定も、旅の撮影にはぴったりだと思います。伸び伸びとした風景は、ワイドに撮りたいものです。

そう、こんな風に。天気も良くなってきて、暖かい日差しの中で山羊たちも気持ちよさそうでした。こういった明るい日中ではEVFが大活躍。これがあるのとないのとでは大違いです。約276万ドット相当で見え具合も良く、個人的にはほとんどの撮影をEVFで行ってしまいました。液晶モニタを見ながら撮影すると腕を前に伸ばしたスタイルになるのですが、脇を絞めてファインダーを覗くスタイルのほうが安定しますし、被写体にも没入できる気がするのですよね。

被写体との距離によってレンズの描写も変わりますが、このレンズ、近距離でグッと良さが現れてくる印象があります。上の写真はテレ端75mm相当での撮影ですが、この絞り値でも適度なボケと立体感のある写りを見せてくれます。十分にシャープなのですが、カリカリではなく柔らか。ちょっとピントを合わせたい位置とはズレてしまったのですが、山羊の毛並みや草の一本一本に注目してみてください。

もっと寄ってみました。目で見た印象そのままに、バラの質感をしっとりと描いてくれたと思います。最短撮影距離がワイド端で3cm・テレ端で30cmですから、寄れずに困るということはありません。マクロへの移行はレンズ鏡胴のスイッチひとつですし、AFを合わせてからコントロールリングでフォーカス微調整という方法もありますから、ピントを追い込んでいくのも思いのまま。このあたりの使い勝手はなかなかのものです。


日常のシャッターチャンスを逃さない

写真を撮ろうと思って日常を眺めれば、小さな感動はどこにでも転がっているものです。この小さなカメラを懐に忍ばせておくと、ふと出会ったシーンを漏れなく写し撮れる気がします。ちょっと差し込んだ光の具合がいいとか、雲がきれいな模様を描いているとか、雨上がりの町並みが輝いているとか。そんな光景に出会えると宝物を発見したような気分になりますし、いつもそんな光景に気がついて立ち止まれる自分でありたいと思います。写真を趣味にしている方には魅力的な方が多いと感じるのですが、そんな風にして世の中を見つめる目線を持っているからかもしれません。

気がつけば町は秋の装い、光にも季節の移り変わりを感じます。なだらかにボケていく石畳のディテールが良い具合ですね。センサーや画像処理エンジンの力でしょうか、昨今のパナソニック製品のJPEGは出来がよく、撮ってそのまま使える仕上がりだと思います。

近づいて撮りたい被写体を、思うように切り取れるのもうれしいですね。最近の携帯電話でもきれいな写真が撮れるのですが、どうしても広角で寄ることになりますから、こんな切り取り方はできません。コルクの質感が伝わりますでしょうか。

日々の食事もエンターテインメントです。少し絞ったほうがいいと思いつつ、テレ端開放で1枚。距離の取れないテーブルの上などでも活躍しますし、ボケのコントロールも楽しめるスペックです。カメラ内RAW現像なんていう機能が搭載されているのも面白いところ。露出の難しいシーンなどはRAWで撮影し、カメラ内で現像してWi-Fi/NFCでスマートフォンに転送、SNSへのシェア、なんていう動きがその場でできてしまうわけです。

高感度もなかなかのもので、ISO3200やISO6400も積極的に使えるのではないかと思います。もちろん被写体によってはノイズが目立ってディテールが失われていきますので、夜はISO1600くらいを基本にしていくと丁度よいでしょう。ISO1600あればテレ端の開放F2.8でも、1/30〜1/60のシャッタースピードで夜を夜らしく撮影できます。朝から晩まで手持ちで撮影できるということですね。

まだ辺りは暗く、日が昇る前の時間帯。市場ではこんな明るさのなかで、人々の活動がはじまっています。これからの季節はどんどんと冷え込んでくるわけですが、毎日こうやって人の営みが続いていくわけです。カメラを手にしたら、いつもの日常を少しだけ拡大してみるのも良いですね。例えば1時間早く家を出てみるとか、1本隣の道を通ってみるとか、1つ前の駅で降りるとか。

仕事も一段落したのか、仲間と語らいのひととき。夜があけるのはもう少し先です。


旅に、毎日に、これ一台があればいい。

このサイズに収まるカメラの中では、頭ひとつ抜けた操作性と画質。軽快で上質な道具がいかに撮影を自由にしてくれるか、強く感じたひとときでした。旅カメラとしては言うことのない良質なパッケージですし、操作性が良く本体がしっかりした作りをしていますから、上級者にとってもメインシステムを補うスーパーサブ、あるいはそれ以上の存在として頼りにできる1台になると思います。敢えて苦手なシーンをあげるなら、スピードを求められる場面でしょうか。電源オンにしてレンズが繰り出すという構造上どうしても撮影までには一定の時間が必要ですし、ズームの繰り出しにも時間がかかります。そんなこともあって、街を歩きながらテンポ良くスナップしたい時など、筆者は電源オンのままぶら下げて使うようにしました。スポーツなど動きの多いシーンなら、メーカーが提唱するように4K動画として撮影してしまい、写真に切り出すという使いかたが有効でしょう。とはいえ撮影場面の多くは立ち止まってじっくりと取り組むものですから、実はそれほど気にする必要もないと思います。

重い荷物を背負うことなく、これだけのクオリティの写真が撮れる。本当にいい時代になりました。身軽になれる分フットワークを軽くして、どこへでも出かけたいものです。このカメラと合わせたいオプションは、地図やガイドブック、パスポート。次の旅の計画は、もうお決まりですか?

( 2014.10.31 )

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小さくてもすごい一台が登場。ブラックボディで、どんな場面にも似合います。パナソニックの本気を信じて、おひとつどうぞ。

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ツートンカラーがお洒落なシルバーモデル。ご自身のファッションや身の回りのアイテムに合わせて、お似合いの色を選んでください。

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開け閉めを考えなくていい、便利なレンズキャップ。電源をオンオフすればレンズの繰り出しと共に開閉し、レンズ保護や防塵に効果を発揮します。

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こちらはシルバーの自動開閉キャップ。最初から持っていると安心ですね。

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より使いこなしたい方には専用のフラッシュライトもぜひ。ボディの小ささを損ねない、コンパクトな専用フラッシュです。

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こちらはシルバー。ボディカラーに合わせてご選択ください。

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本革ケースは、ボディの保護以上に「愛着がわく」という効果があります。使い込むほどに手に馴染んでいくというのも革の良さ。ぜひ最初から揃えてあげてください。

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ボディに合わせてメモリーも必要ですよね。このぐらいのサイズがお買い得ではないかと思います。

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旅先での電池切れほど悲しいものはありません。大きなものではありませんから、スペアも用意しておきましょう。

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ドライブやツーリングに役立つ一冊。地図を眺めながら計画を練る一時が楽しいのですよね。ライダーの方なら必携です。

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