PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Panasonic LUMIX DMC-GF7 / SHOOTING REPORT
GFシリーズもいよいよ6代目となり、ここにきてデザインをガラッと変えての登場。同社のGM-5やGM-1シリーズに採用されている上質なデザインテイストが取り入れられています。また、3.0型 約104万ドットのチルト式タッチパネル液晶モニターを搭載。今回のモデルチェンジでは自分撮りに対応すべく、上方向のみに約180度まで回転できる方式へと変更されました。それに伴い、ボディの厚さは5mm以上もスリムに（38.4→33.3mm）。高さや幅においても若干のコンパクト化が図られており、ボディデザインの変化とも相まって、先代よりもひと回り小さくなったように感じます。マイクロフォーサーズマウントのレンズを装着するとその分だけ出っ張りはするものの、一般的なコンパクトデジカメ並みのサイズといっても過言ではありません。用意されているキットレンズは、35mm判換算で24-64mm相当の標準ズームと70-200mm相当になる望遠ズーム。いずれも沈胴機構を採用しておりコンパクトなサイズですから、GF7とのマッチングも上々。持ち運びや取り回しも大変楽にできるシステムとなっています。というわけで、日常をちょっと気軽に切り取る感覚で出かけてみました。
( Photography : T.Takahashi / Text : KIMURAX )
まずは標準ズーム、テレ端での撮影。大人しそうにしているワンちゃんでも、いざカメラを向けると微妙に動いちゃうんですよね。室内での撮影ではブレブレのカットを連発、なんてこともしばしば。そこで、シャッタースピードを稼ぐべくISO感度をアップしての撮影。ISO3200です。鼻の先っちょにフォーカスして、しっかり写し止めることができました。かなり高感度での撮影ですが、ノイズが目立つようなことはないですね。鼻のしっとり感も損なわれておらず、通常の鑑賞サイズで見る分には高感度撮影ということをほとんど意識させない写りです。本機の撮影モードダイヤルには「キッズモード 」があり、被写体の動きに応じてシャッタースピードが速まり、それと同時に連写設定へと切り替わるという便利なモード。こちらも活用しない手はないでしょう。
ズームレンズに交換し、200mm相当の画角での望遠スナップ撮影。センサーサイズの関係もあり大きなボケは期待できないものの、主要被写体を浮き上がらせるには十分なボケ量ではないでしょうか。解像感もしっかりしており、なかなかの立体感が得られていると思います。
なんてことはない風景ですが少し距離はあるものの、化繊シートの軒や自転車の錆具合など、経年劣化の風合いがよく出ています。
テーブルに運ばれてきたときのいい香りを思い出させるような鮮やかな色合い。トーンもいいですね。Wi-Fiを介してスマートフォンへの撮影画像の転送もOK。今回のモデルチェンジに伴い、パスワード無しで「SSID」を選ぶだけの簡易認証や、「QRコード」による初期認証にも対応し、Wi-Fi接続が簡単かつスムーズに行えるようになりました。
ワイド端70mm相当の画角での撮影です。明暗バランスよく、微妙な色合いも忠実に再現しています。ISO640あたりなら常用感度としても十分使っていけそうですね。あとWi-Fi絡みでもう一点。本機にてシャッタースピードを「T（タイム）」に設定すると、夜景撮影などに重宝する長秒露光（最長約60秒まで）ができます。撮影開始と終了時に、シャッターを押す際に生じる手ブレを防ぐためにも、Wi-Fiによるスマートフォンからのリモート撮影はおすすめです。
液晶モニターをチルトさせての自分撮りは、こんなスタイルになります。ご覧のボディ写真、向かって右側に見えるのがWi-Fiボタンで、液晶モニターをチルトした時にシャッターボタンとして機能するようになっています。カメラを自分に向けた状態でも、右手でシャッターボタンが押せるので安心ですね。さらには「顔認識機能」を活用した、シャッターボタンを押さなくても自分撮りができる機能もあるので、シチュエーションに応じて使い分けるとよいでしょう。
フォーカスした砂浜の表情や堤防にある工作物をキリッと描写しています。磯の香りを含んだ冷たい空気が伝わってくるようです。光量の少ないシーンでは、露出を調整してアンダー気味に撮影すると、より雰囲気が出ます。
デザインを一新。愛着のわくミラーレスで自分撮りも。
上品なレザータッチに仕立てられたカラーバリエーションは、コンパクトミラーレスにおけるパナソニックのトレンドと言ってもいいでしょう。チルト式の液晶モニターを備えたミニマムなボディは3色展開。男女問わず幅広いニーズに応えてくれそうなラインナップとなっています。撮る道具というだけにとどまらず、いつでも持ち歩きたくなるようなデザインって大事なポイントですからね。また、先代よりもコンパクトかつ軽量化された上に、連写性能の向上やWi-Fi接続が簡易になったりと、使い勝手においてもかなり磨きこんできたという印象でした。趣味性を感じさせるおしゃれなカメラを探している人はもちろんのこと、コンパクトカメラの代わりをと考えている人にもかなり気になる存在となることでしょう。なにせ、これだけの画質ですからね。本機を手にして写真を撮る楽しみが深まっていったら、レンズを買い足してみることもできますし。ちょっと気が早いかもしれませんが、そんなところまでちょっぴり夢想できるところもレンズ交換式カメラのいいところです。
( 2015.04.06 )
12-32mmと35-100mmの2本がセットになったダブルズームレンズキット。こちらはシルバーベースのボディにブラックの貼り革を組み合わせた、シックかつクールなボディカラー。
セットのレンズはコンパクトなボディに合わせたデザイン。こちらはブラウンのレザーでクラシカルな印象です。
自分撮りができる大型背面液晶を供えた本格的なミラーレスカメラ。コンパクトなので、どこへでも持ち出してあげられます。こちらはピンクのボディ。
旅行の際などにスペアバッテリーがあれば安心です。ひとつバッグに供えておきましょう。
高品位のボディケースとストラップがセットになりました。こちらはブラウン。
こちらはホワイトのボディーケースとストラップ。どのボディに組み合わせますか。
こちらは海外仕様のボディ。ヨドバシカメラでの店頭販売のみとなります。
こちらは海外仕様のボディ。ヨドバシカメラでの店頭販売のみとなります。