PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5 (IF)

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

ワイド端で対角180度という画角が得られる魚眼レンズをズームしちゃおうという特徴的いや個性的なレンズです。ズーム域はフルサイズ換算で15mm~28mm相当の画角になります。確かに単焦点で対角魚眼となるとフレーミングは大変難しいもの。しかも、対角魚眼という性格上、ハマるのはピンポイントで、アングルを含め自分が動いてフレームするのはなかなか根気の要る作業となります。 そう考えれば、特定の用途だけでアプローチされることの多い対角魚眼も、画角の制約が取り払われるとなれば、とたんに表現手法の幅を拡げられる1本として積極的に用いたくなるものです。開放付近では描写に甘さが見受けられるものの、絞り込めばキリっとします。コンパクトなAPS-Cボディとこのレンズを セットに機材のラインナップに加えると、新たな絵筆の一つとなってくれるのではないでしょうか。

( Photography : M.Ito / Text : KIMURAX )

対角魚眼となるワイド端にて、都庁の渡り廊下の下から庁舎をあおってみました。ひと工夫加えて歪曲するビル群を呑み込めば、一見、円周魚眼のような仕上がりです。広々とした風景か限られた空間での撮影という選択になりがちですが、その合わせ技的なアプローチといったところでしょうか。

絵筆となってくれる魚眼レンズには、被写体探しの面白さがあります。近接ではよく解像してくれるという印象です。

ワイド端10mmの対角魚眼らしいデフォルメが効いています。画面中央部から周辺に向かうにつれ、現実から非現実へと姿を変えていく様子がよくわかります。ハイライトでの滲みは許容範囲でしょう。

絞り込めばしっかりシャープ。テレ端では歪曲が弱められ、一般的な広角レンズのような像になります。焦点距離を変えるズーミングで、歪曲の度合いまで調整できるとはユニーク。最短撮影距離14cmまで思い切って近づいてみると一味違った写真をものにすることができます。

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魚眼というのはなかなか使いこなしが難しいものですが、ズームできる分撮影の幅は広がります。なかなか面白い選択肢ですよ。

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