PHOTO YODOBASHI

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Nikon D850, AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED, 1/2000, F5.6, ISO 100, Photo by NB

Nikon D850 / SHOOTING REPORT vol.1 vol.2

「鳴り物入りで登場する」とは、まさにこういうことを言うのでしょう。すべてのニコンユーザー待望のD850が9月8日、いよいよ発売されます。

まずパッと見のアウトラインから。D810ユーザーの同僚は、手にした瞬間「あ、ちょっと薄くなった」と言っていましたが、その通り。タテヨコの大きさはほぼ同じながら、厚みが3mm薄くなっています。わずか3mmとは言え、実際に持つとその違いをちゃんと感じ取るんですから、人間の手ってすごいですね。言い換えればその違いは大きいということ。実はD750から採用していたモノコックボディをD850ではやめているんですね。そうすると逆にボディは厚くなるのですが、逆に3mm薄くしてきたのはさすが。もちろんモノコックをやめたのはボディ剛性を高めるため。特に大口径の重いレンズをつけたり、さらに三脚に固定するとこれがもろに影響するので、より信頼性が高まっている、という言い方は出来そうです。

その他にもD810との比較で言うと、まず内蔵のストロボが廃止されたのでペンタ周りの造形が変わっています。特に「Nikon」のロゴが入っているオデコのあたりの感じは、D850の方がかっこいいですね。よりプロっぽいというか。あとは、とうとうチルト式の背面液晶が採用されました。やっぱりこれは便利です。しゃがみこんでローアングルで構えるという時、せっかくライブビューにしても、結局なんも見えないじゃん!というジレンマもこれで解消です。重さが35g増加しているのはボディ構造とこの機構の影響でしょう。では、さっそく実写したものをご覧いただきましょう。すべてJPEG撮って出しです。

( Photography & Text : NB )

Nikon D850, AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED, 1/50, F8, ISO 100, Photo by NB

Nikon D850, AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED, 1/100, F2.8, ISO 100, Photo by NB

D850の外から見える部分については上でお話しした通りですが、では中身はどうでしょう。まずは裏面照射型のCMOSセンサーを採用したことが今回のトピックスの一つ。今回は時間がなかったので見送りましたが、このボディについては第2弾のレポートを計画しており、そこではD810との比較検証をする予定です。あとでお話しする画素数の違いもさることながら、それ以上に違いが分かるのはこの裏面照射型センサーの部分ではないかと予想しています。とにかく光量がじゅうぶんな時でも少ない時でも、画に濁りがない。「ヌケ」の良さを実感します。


Nikon D850, AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G, 1/160, F6.3, ISO 100, Photo by NB

Nikon D850, AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR, 1/1250, F5.6, ISO 1600, Photo by NB

そしてもう一つの大きなトピックスは、4575万画素という途方も無い画素数。D810の3635万画素からイッキに940万画素もアップしています。正直、3635万画素でもじゅうぶんでした。ですよね?そこにトドメを刺すかのような4575万画素。使う側としてはもう、ひれ伏して「ごめんなさい」と言うしかありません。ここまで高画素になると、それによって発生する諸問題の処理が気になりますが、それを解決した一番の要因が裏面照射という「効率の良さ」であることに疑いの余地はありません。まあそこはニコン。そんな心配、当然のように杞憂に終わりました。
※この上にある2点のカットはクリックすると原寸で表示されます。


Nikon D850, AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR, 1/640, F5.6, ISO 100, Photo by NB

Nikon D850, AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED, 1/2500, F2.8, ISO 100, Photo by NB

Nikon D850, AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G, 1/800, F2.2, ISO 100, Photo by NB

画素数が増えると起きる問題のもう一つが、大きくなるデータサイズ。いや、データが大きくなるのは避けようがないので、正確にはその書き込みスピードと言うべきですが、実はここ、かなりびっくりしたのです。早い!書き込みランプの点滅が消えるのを「待つ」という感覚は皆無。ちょっと一呼吸おく、ぐらいの感じ。このデータサイズでですよ?もちろんこれは使用するメモリーカードにも左右されますが、今回使ったのは「上の下」ぐらいのSDカード。それでも早いと感じるのですから、これがXQDカードや、もっと性能のよいSDカードだったら、誰が使ってもまず不満は出ませんね。断言します。D5と同じ処理エンジン(EXPEED 5)が採用されていますが、画処理と相まって処理スピードの方でもいい仕事をしています。

Nikon D850, AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR, 1/100, F5.6, ISO 100, Photo by NB


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カンペキ!

というわけで、D850をわずか2日間でしたが使うことができました。本当はISO 25600の画とか、サイレントモードとか、連写性能も試したかったのですが、残念ながら時間切れ。さっき、私と入れ替わりでZ IIがロケに出て行きましたので、そちらの第2弾に期待しましょう。私なりにD850をひとことで言い表すと「完璧」。正直に言いますが、今回使った限り、かなり辛口な目で眺めても欠点や不満は見当たりませんでした。今年100周年のニコン、かなり気合を入れて作ったことがひしひしと伝わるカメラでした。時にはあまり嬉しくないニュースもありましたが、まんまとニコンの底力を見せつけられた。それが今の感想です。

( 2017.09.02 )

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待望の高画素機D800シリーズに最新モデルが登場しました。「D850」は、新開発の裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサー、画像処理エンジン「EXPEED 5」を搭載し、前モデルから1000万画素以上アップした有効画素数4575万画素という高画素モデルです。ISO 64~25600の幅広い常用感度域を実現し、最大約9コマ/秒の高速連続撮影も可能。AFはD5と同等の153点のフォーカスポイントを持ち、動体もより正確に捕捉できます。

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専用のバッテリーチャージャーを使用し、繰り返し充電して使用できます。Nikonの一眼レフカメラはバッテリーの持ちがよいのですが、スペアのバッテリーはいくつあっても安心です。1回フル充電してしまえばかなり長時間の使用が可能です。

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最高約9コマ/秒の高速連続撮影を可能にする、D850対応のマルチパワーバッテリーパックです。マグネシウム合金ボディで、防塵防滴性能を有しています。縦位置にカメラを構える際の操作性の高さはもちろん、カメラ本体の連続撮影速度を向上させてくれますので、動体を撮影される方はぜひどうぞ。

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D850では、SDカードだけでなく、XQDカードを使用することが可能です。バッファメモリ解放までの待ち時間が非常に短く、高速な書き込みによってカメラの連写能力を最大限に引き出してくれますから、ストレスなくシャッターを切り続けることができます。お値段は張りますがその価値はありますよ。

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開放F値は全ズーム域でF2.8。VR機構を搭載した標準ズームレンズです。ED非球面レンズをNIKKORレンズとして初めて採用し、もちろんナノクリスタルコートですから、解像力、柔らかいぼけの両方を十分に堪能することができます。一度は手にしたい、いわゆる大三元の一本です。

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こちらもF2.8通し。70-200mmの望遠ズームレンズです。防塵防滴構造で、フッ素コートを採用し、さまざまな天候に対応します。よりハードな撮影現場に臨むプロフェッショナルにも大きな信頼得ている一本。手ブレ補正効果は4.0段で、動く被写体を追いやすいスポーツモードも搭載されています。

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歴史あるニコンらしいアクセサリーがこちら。35mm判のフィルムを固定して、手軽にフィルムをデジタルデータ化できるアダプターです。ストリップ状のフィルムに対応するホルダー(FH-4)と、マウントフィルムに対応するホルダー(FH-5)がセットになっています。

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三脚での撮影時や、長時間露光、タイムラプス撮影時などに重宝するインターバルタイマー付きのリモートシャッターです。シャッターボタンは半押し、全押しの両方に対応し、遠隔操作が可能です。ひとつ持っておくと、意外と活躍の場が多いことがわかりますよ。

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