ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
日の動きを追うように花が回ることから花言葉は「あなただけ見つめてる」。目に鮮やかな黄色も強い印象をもたらしますが、花言葉も情熱的です。さすが夏が一番似合う花ですね。
どうやって自宅に飾ろうかと考えた時、最初に浮かんだのは一面に咲くひまわり畑を大きく引き伸ばして壁紙みたいに貼ってみるイメージでした。しかし、自分の生活スタイルを考えると「合うわけないじゃん」と瞬殺。無理をしないでいつも自宅で花を愛でる感覚で、小さくプリントして好きな空間に飾ってみることにしました。
Photograph & Text by A.Inden
今回はスマートフォンから手軽にプリントできる、インスタントフィルム用のプリンター FUJIFILM instax を使ってみました。小さな写真でも映えるように、写真編集アプリで雰囲気を変えています。編集・・・といってもiPadのアプリケーションで雰囲気を見ながら、その時の自分の気分に合った一枚を選ぶだけですが。みなさんもお好みのソフトがあると思います。
写真を編集するアプリケーションをフォルダーにまとめて入れてあります。今回は簡単に様々な雰囲気の写真が選べる「Camera+」を使ってみました。
まずiPadの写真から編集したい写真を選び、フィルタ/ハリウッドを選ぶと9種類の画像が表示されます。次に好きな画を選びiPadの写真に保存します。派手な雰囲気の「エンタープライズ」を選んでみました。
FUJIFILM instaxはWi-Fiでスマートフォンやタブレットと繋がり、アプリケーション画面の指示通りに操作するとサクサクとプリントできます。画がジワっと浮かんできて色が安定するのに少々時間がかかりますが、コーヒーでも飲みながらゆっくり待つのも楽しい時間です。
マグネット式のフレームで冷蔵庫に飾ってみました。インスタントフィルムの余白には、撮ったときのメモも。
もう少し編集方法を細かく設定できるパソコン用のソフト「Analog Efex Pro 2」を使ってみます。このソフトはフォトショップのプラグインという位置付けでフィルターとして使うことができ、元画像を残したまま処理することができます。様々な編集ができるのですが、その中の経年変化でダメージを受けたフィルムのような味付けが面白く最近ハマっています。
ソフトにプリセットされた「湿板2」を選び全体の雰囲気を選んだあと、フィルムの汚し具合を細かく決めます。アイテムが豊富にあるので、だんだんと何が正解か分からなくなってしまうのが困ったところです。
自分のイメージで仕上げた小さなプリントを好きなところに好きな方法で飾ってみる。家の中に飾ると、そこに春夏秋冬が入り込んできた気がして、日々の日常に季節感が添えられるようです。野に咲いている花にふと魅せられ手折って持ち帰り花瓶に生けていたのは自分のわがままだったのかもしれない。そんなことを、企画「花を飾る」を通じて改めて感じさせられました。
プリントされた写真は天気、時間帯によって見え方が変わりその時々の違った表情を見せてくれます。この生活との一体感がプリントされた写真の良さのような気がします。プリントは大変と思わないで、こんな方法で簡単にプリントをして空きスペースに飾ってみる。そんな楽しみ方も素敵だと思いませんか。
( 2020.10.21 )
動画の中からベストショットを切り取ってプリントできる機能もついた最新式
インスタントフィルムの購入もお忘れなく
写真ギャラリーで見つけたサイン用の鉛筆。使うと作家気分が味わえるかも
自家製ジャムなどを詰める保存容器に、思い出も詰めてみましょう