実写インプレッション [X-E2]

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FUJIFILM X-E2 SHOOTING REPORT

その目指す世界を体現する XFマウント渾身のボディ

レンズも着々と充実を重ねるフジフイルムXFマウントのボディに最新モデルが登場しました。その名は「X-E2」。XFマウントボディのラインナップ中でミドルクラスにあたるX-E1をアップグレードしたモデルであり、前モデルからは1年程という期間でのリリースとなります。最大の違いは像面位相差AFを可能にする最新センサー "X-Trans CMOS II" の搭載で、AF速度や画質の向上が目玉のひとつ。ただしスペック表ではわかりにくいながらも、起動も含めたあらゆる動作のスピードアップや操作性の向上など実に60項目に及ぶ変更を行っているということですから、ユーザのフィードバックを真摯に受け止めて改良を行った充実のボディと言うべきでしょう。今回はキットとなる標準ズームレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」を装着して外に連れ出し、その画や操作感などを確かめて参りました。現時点(2013年10月時点)のXFマウント決定版と呼べる本ボディ、見逃せない1台であることは間違いありません。

( 写真:A.Inden / 文:48 )

高速AFを実現し、解像力を増したセンサー。動作も一層軽快に。

X100Sで採用された "X-Trans CMOS II" センサーが本機にも搭載されました。画素数こそ1630万画素と従来機と同様ながら、解像感が向上しAFもスピードアップしています。元々極めてシャープな画を結ぶセンサーでしたが、この点は安定の仕上がり。細かな線の重なるビル群など、気持ちよく解像してくれました。背面液晶は大きく・精細になり、現場で確認する写真の印象も随分と変わります。いい写真が撮れたかどうかとは別の話なのですが、手応えを得るには良い背面液晶が欠かせませんよね。画像再生やコマ送りのスピードも向上し、細かなことですがこのレスポンスだけでも使い勝手が良くなったという実感があります。

まさにポジフイルムで撮ったかのような、ヌケのよいブルーの描写。銀塩の時代から写真の"色"を担ってきたフイルムメーカーの矜持と言いましょうか、フジフイルムの色作りには独特の世界がありますよね。さざ波の揺らぐ水面も大変濃密な描写です。

像面位相差AFとコントラストAFによるハイブリッドで、AF速度は向上。スペックによれば秒間7枚と連射にも強くなりましたが、実際こういった瞬間を抑えるのはお手の物です。電源オンからAFを合焦させ、シャッターを切るに至るプロセスがもたつくと、そもそも瞬間を狙おうという気にはなりませんよね。

というわけでAFのスピードを試すべく、イルカが水面から顔を出すところを狙ってみます。カメラにはなかなか手厳しい被写体ではないかと思いますが、潮吹く瞬間を収めることができました。低輝度・低コントラストでもAF精度が向上しているということですが、たいしたものです。

写真を撮る道具としてのカタチを突き詰めたボディ。

EVFを覗いて撮影をしていると、X-E2の魅力は何よりもこの操作感にあることがわかります。軍艦部に配置されるのはシャッタースピードと露出補正のダイヤル。絞りはレンズ側に配置され、慣れてくればファインダーを覗いたままで、すなわち手触りだけでコントロールが可能になります。昔ながらのマニュアルカメラを経験している方なら違和感なく使えるはずですし、はじめての方でもきっと"使い込むに従ってカメラが身体の一部となっていくような感覚"を覚え、練りこまれたインターフェイスの使いやすさを実感できるはず。このような設計であれば、PやAやSといった撮影モードの選択は必要ないわけです。シャッタースピードを決めたかったらダイヤルを回せばよく、シャッタースピードにこだわらないならオートにしておけばいい。左手を回せば絞りのコントロールができ、露出をいじりたければ右親指でダイヤルを回すだけ。EVFではその絞り・露出補正を反映した画を確認できるようになりましたから、ひとつひとつのカットを思うままにコントロールしてシャッターが切れるのです。XFマウントのレンズに絞り環がついているのは、この操作性をもたらすために他なりません。

使っているうちにすぐ操作に慣れ、いつしかEVFに集中して撮影できることに気が付きました。一眼レフやレンジファインダーカメラのようにファインダーに目をあてて構えるスタイルは、被写体への集中を増すことはもちろん、脇をしっかりと締めた正しい姿勢で撮影することができ、自然と手ぶれを軽減します。そんな至極当たり前のことに気付かされるのは、X-E2がカメラとしてあるべき姿を持っているからでしょう。

ドラマティックな光を思った通りに写すのは意外と難しいもの。露出補正ダイヤルでコントロールしつつその結果を確認できるEVFは、こんなシーンで大変重宝します。周囲の明るさに影響されないということもポイントですよね。

X-E1をお持ちの方なら軍艦部の写真でお気付きかと思いますが、露出補正は±3.0EVまで拡張されました。このシーンは-2.0EVでは目で見た露出にならず、ぐっと落として-2.7EVに。ダイヤルの手応えも以前よりしっかりとしたものになり、不意に触って動いてしまうこともなくなりました。このあたりは電源ボタンなども同様で、スペックに表れない操作感の部分までキッチリ手を入れていることがわかります。

スナップしていて実に楽しいカメラです。目的もなく路地裏に迷い込めば、普段は気が付かなかった風景に出会えることもしばしば。カメラをぶら下げて歩けば自分自身の目線も変わり、新しい発見があるものです。写真の面白さって、こんなところにあるのかもしれません。

高感度でもノイズ感はなく、安心して使える画質です。こちらはISO1600での撮影ですが、ペイントのトーンやテールライトのクリアな描写など、申し分のない描写ですよね。明るくないレンズでも、昼から夜まで存分にスナップできると思います。

ISO6400も"使える"感度です。多少カラーノイズなどは出てきますが、いかがでしょう、悪くない描写ですよね。撮れないよりは撮れた方がいいのですから、暗いシーンでは積極的に高感度を使ってみるのもよいと思います。

写真を撮る楽しみを、存分に味わいたい方へ。

X-E2を手に取って撮影に出かけてみると、細かなところまで丹念に手を入れてきたボディであることが実感できました。わかりやすく言えば「撮影に集中できる」ということに尽きます。撮影に集中できるというのは当たり前のようでいて難しいことで、意識しない程の些細な問題でもひとつずつ改良したことが、結果としてスムースな操作・撮影体験を生んでいるのだと思います。EVFを覗いて被写体に向かいながら、指先ひとつで絞りや露出をコントロールし、シャッターを押す。ボタンをカチカチと押すのではなくダイヤルであることのスムースさ、クリック感から伝わる手応え。人間の身体というのは大したもので、いつしかその動きと結果は記憶され、頭を使うことなく身体が適切に動くようになります。こうなればしめたもの、撮りたい瞬間に出会った時、反射的に身体が動いてシャッターを切れるようになるのです。そのように習熟した時にこそ活きてくるのは、高速起動とクイックレスポンス、世界最速を謳うAFのスピードでしょう。欲を言えば少しシャッターボタンが深く、コンマ何秒かタイミングが遅れてしまうことがありました。しかしこんなことに気が行くというのは他の部分が良く出来ている証でもありますし、レリーズのタイミングを身体が覚えれば問題のない事項と言えるはずです。

ユーザのフィードバックを隅々まで反映させ、熟成を重ねたX-E2。写真を撮るための道具として、ひとつの理想的な形がここにあります。直感的に使えて、使い込むほどに撮り手を成長させる、そんな1台と言ってもいいでしょう。写真が面白くなってきて、次のステージに上がりたい方へ。クラシックカメラの操作フィールを愛する生粋のスナップシューターへ。あなたにぴったりの道具は、このX-E2かもしれません。




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標準ズームレンズとのキットで、これさえあればXFマウントの世界をスタートできます。はじめての方ならこちらからどうぞ。

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こちらはブラックのレンズキット。いかにもカメラらしいシルバーと、密やかなブラック。おおいに悩んでください。

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買い替えならボディ単品もございます。X-Pro1からの買い替えもいいかも!?

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こちらはブラックのボディ単品。精悍な印象ですよね。単焦点レンズもよく似合います。

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