実写インプレッション [X-E1]

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FUJIFILM X-E1 SHOOTING REPORT

X-Pro1の廉価版なんかじゃない、スナップシューターにおすすめの1台

X-Pro1から光学ファインダーを取り除いてEVFのみとし、サイズダウンを図った「X-E1」。独創のセンサー等はX-Pro1からのキャリーで、画を追求する方にとって大変魅力的な1台と言えるでしょう。X100と殆ど変わらない手のひらサイズでありながら、交換レンズ式であり、各種のマニュアル操作を重んじたインターフェイス。APS-Cという大判サイズのローパスレスのセンサーが極めてシャープな像を結び、フイルムメーカーならではの画作り、高品位なレンズラインアップ、フランジバックの短さを活かした多種多様なレンズが活用できる・・・。色々と魅力が詰まったボディですが、今回テストして一番感じたことはスナップシューターとしての能力の高さです。画のよさを大前提として、まずサイズ感が重要です。コンパクトでありつつ、操作系が徹底的に練り込まれていないと、実際の撮影現場で足を引っ張られるのです。今回のテストでそのサイズ感と、実際の撮影において使い心地のよさを本当に練り込まれたカメラだと感じました。このバランスの佳さだけで欲しくなる。画については既にX-Pro1でご周知の通りですから、この点についてレポートしたいと思います。

( 写真 ・ 文: K )

仕上がりをライブで見ることができるEVFは、本当に現場でありがたい

X-E1は、フレーミングを背面液晶モニタとEVFの両方で行うことができます。様々なアングルでの撮影を試みたり、厳密にラインを出したりするような撮影では背面液晶モニタが便利だったりするのですが、一般的な撮影であれば、やはりファインダーを覗いた方が光景への没入度は高く、特にカメラと身体を一体化しやすいと感じます。ガリガリと撮られている方だと、この「一体化」というのが何より重要だと感じられているのではないかと思います。そして接眼窓から覗き込みます。EVFには素通しの光学ファインダーのようなリニアさは無いかもしれませんが、露出、WB、ピントなどがライブで確認できるわけです。つまり、仕上がりがそのまま見える。これは一度味わうと本当にありがたいものです。たとえば、上のカットのようなシーンの場合、ズドンと光が落ちているわけではありません。わずかに雲でディフューズされた光であり、ある程度まで露出を切り詰め、かといってあまりに切り詰めすぎると、この光の穏やかさが再現できません。ハイライトのポイントを決め、どの領域から黒に潰してしまうか、補正具合を結構悩んでしまうシーンです。やっぱりこれを覗きながら選択できる便利さといったら無いですよね。しかも、露出補正ダイヤルが軍艦部に鎮座しています。ファインダーを覗いたままカリカリとダイヤルを回せば仕上がりが見てとれる。これが2アクション以上の操作を強いられるとなかなか厄介。何が言いたいかというと、自動と手動、そして先進と不易、これがよくバランスされたカメラ、ということですね。

ビルの谷間、営業時間外のカフェ。少し不思議なことを一つ。露出補正は+-2EVをダイヤルで補正できるのですが、上のカットは見たままの状況に露出を落とし込むのに、出た目から-3段ほどでした。それならばと、絞り優先オートからシャッターダイヤルを回してマニュアル露出に。すると、EVFに表示されている映像は途端にゲインアップして一定の明るさに。そして映像の左端に露出の適性度を表すバーが表示されるのみ(+-2EVの範囲で選択した露出値が、カメラから見てどのあたりにあるかを表示)。EVFの最大の魅力は、実際の仕上がりの画をライブかつリアルに見ることができることですが、この制御には個人的にちょっと「?」が。ファインダーがブラックアウトして戸惑う方が多いのではないかという懸念からの処置でしょうか。実際にブラックアウトするような露出を選択した場合、画面上に点滅で何かアラートを表示するとか、カスタムメニューでリニアに表示するモードを用意するといったことはできないのでしょうか。しかし、仮にブラックアウトした状態でアラートが表示されたとしても、実際にその状況を経験してみないと何とも言えませんが。。。メーカーが行うことには必ず何かしらの意味があると思います。従って、一つの解なのでしょう。しかし、せっかく光学ファインダーで出来ないことを実現できるのですから、リニアに表示されるといいなあと思うのですが、いかがでしょうかフジフイルムさん。ちなみに、私が試せた範囲では各社ともに背面液晶モニタも含めて似たような制御を行っていると思います。従って本機に限った話ではありませんし、一般的な撮影では+-2EVの補正範囲でおおよそ問題になることは無いと思います。

なお、EVFの完成度についてですが、PCに画を映して、EVFと背面液晶モニタとの画の一致度の高さなど、かなり練り込んで作られている印象を受けます。ファインダーを覗いて歪曲の少なさにも感心しました。意思を持って作り込まないとこうはならないはずです。そして、このファインダーの仕上がりと、マニュアルでの操作性の高さとシンクロして・・・以下をご覧ください。

手のひらに載って、この画、このマニュアル操作性の良さ

まずX-Pro1譲りの画を叩き出すセンサー&映像エンジン、これが一つの魅力ですが、手のひらに載ってしまうこのサイズ。しかも、シャッターダイヤルと露出補正ダイヤルを軍艦部に配置し、ファインダーを覗きつつAEから即座にマニュアル露出に移行できる、これが大きな特長の一つです。

各種のダイヤル、ボタン類の配置は絶妙で、またボディサイズもこれより小さくなると、マニュアル操作に影響を及ぼすと思うのです。実によく練り込まれている印象です。

さらに、今回同時にリリースされたズームレンズの操作性も素晴らしいです。フォーカスリングはAFレンズとしては望外のトルク感のよさに加え、ズームリングのトルク感も適切であり、絞りリングもきちんとクリック感があります。手ブレ補正機構もかなりよく効く印象です。このズームレンズひとつとっても、たとえばフォーカスやズーム操作をレバーで行うものであれば、その操作を手の内に入れるのも結構大変です。フォーカス・ズーミング・絞りの操作をレンズを支える手だけで行え、ここからが大事なのですが、ファインダーを覗きながら操作できるわけです。このように手のひらサイズでありながら、しっかりとマニュアル操作ができるミラーレスカメラは見渡しても希有な存在だと思います。さらに、実際の仕上がりをファインダー上で確かめながら撮影できます。これが、スナップシューターの方々におすすめしたい理由なのですね。もうひとつ。カメラを持って街撮りなんかに出かけるなら、ズームレンズ、本当にありがたいです。いわゆる標準ズームと呼ばれる焦点域をカバーするわけで、使いでのあるレンズです。

写りはX-Pro1の持つ「説得力」そのもの

ローパスレスのキレの良さ、フイルムメーカーらしい色と画作り。このあたりの特長はX-Pro1そのままであり、ともかく撮影が終わってPCで画を見るのが楽しみになります。全てフイルムシミュレーションは「スタンダード(PROVIA)」で撮影を行ったのですが、PROVIA自体が大変オールマイティなフイルムでした。それと同様、個人的にはこのモードだけで十分といった印象です。何にレンズを向けても、実に深みのある色再現で嬉しくなってしまいます。ざっと作例を並べてみますね。

X-Pro1のテストの際にも同じ事を感じたのですが、青そして緑、このあたりの色再現に特長を感じます。

この季節特有の抜けのよい光。これが狭い通りの中に差し込み反射するのですが、東京というところはカメラを持って出歩くと、レンズの向け先に事欠かない街ですよね。

筆者は日頃レンジファインダーカメラ(フイルム/デジタル)を主に使っているのですが、必然的に単焦点レンズが中心となります。街を歩いていて撮りたい場面に遭遇してからが一苦労。ズームレンズというのは便利だなあと今更ながら痛感いたしました。かといって一眼レフとなると少々大袈裟ですし、コンパクトデジタルよりも大きなセンサーで捉えたい。というわけでレンジファインダーのようなカメラの出番となるのですが、なかなか画角の調整に苦労します。パララックス(視差)もなければ、100%の視野率で光景を捉えることができて、なおかつ、仕上がりがファインダーの中で見える本機は・・・便利です。

レンズは近接から無限まで大変よく写る印象です。ワイド端(27mm相当)で約30cm、テレ端(84mm相当)で約40cmと十分に寄れるため、まさにこれ1本であらゆる撮影をこなせてしまいます。ぜひ、レンズキットで購入をおすすめします。

地下への入口ですが、背後がビルで露出を切り詰めると真っ黒に。いや、このメタルとガラスの質感。脱帽です。

フィールドを問わず、活躍してくれるカメラ

画素数も1630万画素と十分で、遠景で細かな被写体も解像してくれます。街撮りから旅先でのスナップ、大きな風景まで手元にあれば大活躍してくれることでしょう。光学ファインダーの気持ちよさを考えると、X-Pro1もなかなか捨てがたい存在です。しかし、光学ファインダー上でピントの確認を二重像合致方式などで「合わせた実感」を得にくいと、絞り開放付近で撮影することの多い筆者は、メリットの多さからEVFで撮影してしまいます。どうしても光学ファインダーが欲しければX-Pro1、不要であればX-E1がおすすめでしょう。カメラをコントロール下に置いて、自分でピントを置き、自分で光を御して撮影したい人には、手に余らず、撮り手とシンクロする、よき相棒になってくれると思います。




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シルバーのレンズキット。このズーム、かなりの写りです。

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ブラックのレンズキット。ライカに憧れるような方にもおすすめですが、単焦点のみのライカユーザさんにぜひおすすめです。とっても楽です。

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シルバーのボディのみ。

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ブラックのボディのみ。

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