実写インプレッション [X70]

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FUJIFILM X70, 1/250, F2.8, ISO 400, Photo by Naz

FUJIFILM X70 SHOOTING REPORT

発売から半年ほど経ちましたFUJIFILM X70の実写レビュー第二弾をお届けします。このカメラを簡単におさらいしてみると、兄弟機のX100と同様に単焦点レンズを採用し、画角はフルサイズ換算28mm相当。光学式・電子式のファインダーを省略することで徹底的にコンパクト化を進めました。センサーは定評ある16.3MPのX-Trans CMOS IIを搭載し、映像エンジンはEXR Processor II…というXシリーズではお馴染みのパッケージです。今回のレビューでは週末を使って訪れた香港への短い旅に持ち出してみました。1泊2日、滞在時間はわずか30時間。歩いて・食べて・休んでと、思い返せばそれ以外のことは何もしていません。小さなバッグひとつで訪ねた香港、X70はよき相棒になってくれました。

( 写真 / 文 : Naz )

FUJIFILM X70, 1/2000, F2.8, ISO 400, Photo by Naz

旅に軽快さを、写りに手応えを。

短期・短距離とはいっても海外旅行。写真を撮るなら機材にも拘りたいところです。旅先では風景にスナップに美味しい食事にと被写体に事欠かないわけですが、あれもこれもと欲張れば機材も大きく重くなって、軽快さは損なわれてしまいます。そんな時にレンズ一体型のコンパクトなカメラはいい選択肢となるのですが、実際に小さなカメラひとつで旅に出てみると、どうにも写真を撮った手応えが薄い…なんてことありませんか? X70は、ローパスフィルターを廃したAPS-Cサイズのセンサーと拘りの単焦点レンズを組み合わせ、上級機X-T1やX100Tと同等という画質に妥協はありません。また、AEでもマニュアルでも使いやすい操作体系がカメラと対話しながらの操作を促し、撮影プロセスへの積極的な関わりを作ってくれるようです。このX70の妥協のない画質と操作体系こそが、小さいボディながらも手応えをしっかりと感じさせてくれる要素になっているのだと思います。

FUJIFILM X70, 1/60, F2.8, ISO 200, Photo by Naz

Xシリーズ初となったタッチパネル液晶により、指先で画面を触れるだけで瞬時にそこへフォーカス。実際に使ってみると、ファインダーの中央でフォーカスして、そこからフレーミングをするといった従来の動作よりも直感的かつ素早い印象です。長くカメラを使ってきた方なら一連の操作も無意識のうちにできるでしょうが、指先で触れるだけなら誰にでも難しくありません。カメラを右手でホールドして左手の人差し指でフォーカスポイントに触れるよりも、左手はしっかりとカメラ底部とレンズ鏡胴をホールドして、グリップに添えた右手の親指でフォーカスポイントに触れる方が、個人的にはスムーズに撮影が行えました。

FUJIFILM X70, 1/140, F5.6, ISO 400, Photo by Naz

「踢毽子」という中国の大衆的な娯楽です。バトミントンの羽根が大きくなったようなものを脚で蹴り、バレーボールのように回します。休日の公園などでよく見かけますが、さすが高密度都市、駅のすぐ近くの歩道で始めていました。みなさんたいへん上手、ラリー?は想像以上に続きました。こんな撮影もチルト液晶があるからこそですよね。

FUJIFILM X70, 1/1000, F8, ISO 400, Photo by Naz

FUJIFILM X70, 1/250, F5.6, ISO 200, Photo by Naz

FUJIFILM X70, 1/125, F2.8, ISO 1600, Photo by Naz

FUJIFILM X70, 1/400, F2.8, ISO 1600, Photo by Naz

夜遅くまで賑わうアジアの街。X70は高感度も臆することなく使えるのがいいですね。ISO 1600〜3200ぐらいなら躊躇なく使える高感度性能は、高感度の強さを売りにするハイエンドカメラにも匹敵するレベル。同じカテゴリーのライバル機は圧倒していると言ってもいいのではないでしょうか。

FUJIFILM X70, 1/70, F2.8, ISO 1600, Photo by Naz

FUJIFILM X70, 1/30, F2.8, ISO 1600, Photo by Naz

PHOTO YODOBASHI

レザーストラップにX100T用の純正フード、Voigtländerの28/35ミニファインダーをつけてみました。こんな遊びができるのも、このスタイルだからこそ。液晶をオフにして外部ファインダーをつけてみると、わかりにくい例えかもしれませんが、使用感はバルナックライカにも似た感覚です(注:写真のミニファインダーは残念ながら絶版です。あまり大きな光学ファインダーをつけるとカメラの重心が高くなってしまうので、選ぶ際にはご注意ください)。

Vol.1にも書きましたが、このカメラが持つアナログ主体のインターフェイスは、積極的に露出をコントロールしたい者にとっては他に代えがたいものではないでしょうか。もちろん優秀な自動露出がある時代に、わざわざマニュアル露出で撮るなんて必要はありません。でも複雑な光線状況の時や突然訪れたシャッターチャンスには、シャッター速度と絞り値を直接合わせてしまった方が早い…なんてシーンは写真経験の長い方なら意外とあることもおわかりですよね。X70ではX-T1やX100Tと同様に、シャッターダイヤルや絞りリングにある"A"マークから切り替えることで、複数の露出モードを自在に行き来できます。これは使い込むほどに沁み沁みよいと思わせてくれるものでした。もうひとつ改めてよいと筆者が感じたのが、フィルムメーカーらしい高い色再現性。より拘りたい方にはフィルムシミュレーションやカメラ内RAW現像も備えてはいますが、JPEG撮って出しのクオリティが高いということは、Wi-Fiを使ったスマートフォン連携にも威力を発揮するのです。これは使うシーンが日常に近いコンパクトなカメラほどありがたいものですよね。このあたり、ひとつひとつの機能の完成度が高く、組み合わせたときに相乗効果を発揮する好例ではないでしょうか。Xシリーズ伝統の操作体系を身に纏い、使い込むほどにつくりのよさを感じさせてくれたX70。私にとってはいつでもメインを張れるスーパーサブという頼もしいポジションを任せたいカメラです。

( 2016.08.10 )




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大型のAPS-Cセンサーをミニマムなボディに詰め込んだ、ハイスペックコンパクト。さあ、カメラを持って旅に出ましょう。

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こちらはネオ・クラシカルな印象のシルバーボディ。様々なアクセサリーとの相性もよさそうです。

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