PHOTO YODOBASHI

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Canon EOS R3, RF100-400mm F5.6-8 IS USM, Photo by K

Canon RF100-400mm F5.6-8 IS USM

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

かつてお求めやすい望遠ズームといえば70−300mmあたりでしたが、昨今は100-400mmあたりもそこに入り込んできた印象です。この焦点域は大変使いでに富むもので、風景撮影はこの焦点距離をカバーできれば大半事足り、飛行機、スポーツ、電車、野鳥、運動会、車やバイク、まさになんでもござれ。一本持っておくと重宝することでしょう。お求めやすいといっても、レンズの構成はなかなかに贅沢。「UD レンズ」1枚、「非球面レンズ」1枚を含む9群12枚の光学設計となっており、色収差などを効果的に抑え込み先鋭な像を結んでくれることが予想されます。レンズそのものにIS(手ぶれ補正機構)を搭載し、ボディ側に同様に備わっている場合には協調しての補正となり、極めて高い精度での手ぶれ補正が得られるようです。何より軽くてコンパクトなのが嬉しい一本。早速テストしてみましょう。

( Photography & Text : K )

Canon EOS R3, RF100-400mm F5.6-8 IS USM, Photo by K

並みの解像力にあらず

日頃あまり動物を撮る機会はありませんが、何を撮ろうかなと動物園に出掛けてみました。ファインダーを覗いた時点で、恐ろしいまでの解像力が伝わります。最初にイメージしていた画は動物達の可愛らしい姿だったのですが、あまりに写るので、「生きるのがツライ」的な画になってしまいました。肌の質感をモノの見事に再現、真っ黒に落ちたシャドーから浮き上がる様は体温まで感じさせてくれるかのようです。

Canon EOS R3, RF100-400mm F5.6-8 IS USM, Photo by K

「L」のRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMに、全く引けを取らない描写性能だと感じられます。いや、凄い。単に凄いと記すは何も評してないに等しいのですが、本当に大した写りです。レンズを最初手にしたときは、入門編ズームでしょう?といった印象だったのですが、見えない角度からパンチを貰うようなインパクト。

Canon EOS R3, RF100-400mm F5.6-8 IS USM, Photo by K

実に緻密な描写です。いやあ、これは撮っていて楽しい。

Canon EOS R3, RF100-400mm F5.6-8 IS USM, Photo by K

ミーアキャットは、レンズを向けると立ち上がり「そんなに寄っちゃ撮れないよ」と思いつつシャッターボタンを半押しすると、望外にこのレンズ寄れてしまうのです。ボケ味は自然なものです。

Canon EOS R3, RF100-400mm F5.6-8 IS USM, Photo by K

引いたらどうかな?と撮ってみると、なかなかな立体感。


Canon EOS R3, RF100-400mm F5.6-8 IS USM, Photo by K

軽くてコンパクトなので、カメラバッグに入れておくと重宝することが多いと思います。望遠スナップもなかなか楽しいですよ。シャープだからこそ開放で写せば、被写体がグッと浮き上がってくれます。

Canon EOS R3, RF100-400mm F5.6-8 IS USM, Photo by K

開放で既にF8、ただし手ぶれ補正がかなり強力で、ブレて困るなんてことが撮影中一度もありませんでした。開放でも画面の端まで実にキレある描写です。

Canon EOS R3, RF100-400mm F5.6-8 IS USM, Photo by K

400mmともなれば、かなりの圧縮効果も楽しめます。街中ではちょっと長すぎる感もありますが、自分だけのフレームを見つける楽しさもあります。トライしてみると面白いと思います。

Canon EOS R3, RF100-400mm F5.6-8 IS USM, Photo by K

瞬間的に300mm近辺の画角まで凝視することは多々あり、写真行為の大半は画面整理に費やされるためフレームを切り詰めるのに望遠ズームは重宝することが多いのです。

Canon EOS R3, RF100-400mm F5.6-8 IS USM, Photo by K

ハーフマクロ的な使い方もできるのが、このレンズの魅力でしょう。また、近接時の描写も素晴らしいの一言。ネック部分のボケ具合などは、素材感も感じられる自然なボケ味です。


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プラス100mmが必要なければ、迷わずチョイスするのがおすすめ

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM も大変素晴らしい描写のレンズですが、プラス100mmに明確な理由がなければ、本レンズをチョイスされることをおすすめしたいと思います。両者に描写の優劣をつけるのが難しく、どちらも本当によく写ります。むしろ、サイズ・重量・価格もコンパクトなため、一般的には本レンズで十二分、そんな印象です。たとえば標準ズームを持ち合わせていて、望遠側が無いなんて場合には、まずこのレンズを手にするのがおすすめ。RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM はちょっと手が届かないけれど、という方にも不満はないと思います。編集員という立場上、さまざまなレンズを手にしますが、記憶にきっちり残る1本が本レンズだと思います。

( 2022.03.04 )

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UDレンズ、非球面レンズを効果的に配置し、収差を効果的に抑えた写りは「非Lレンズ」とは思えないほど高いレベルに纏められています。中望遠から超望遠までカバーできますから、1本持っておくと安心です。

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専用のフードは付属しません。こちらのご購入もお忘れなく!

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ケースも必要ですよね。一緒に揃えてしまいましょう。

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純正のプロテクトフィルター。前玉を傷や汚れから保護してくれます。

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