PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

キヤノンEOS Rシステム特集
Chapter 2:とことんRFレンズで撮ってみる
Vol.1 EOS R + RF50mm F1.2 L USM

キヤノンが次の30年を見据えて登場させたEOS Rシステムはショートバックフォーカスによりレンズの設計に自由度が増し、高画質化、ハイスペック化、小型化のどれかに振った設計が可能になりました。RF50mm F1.2 L USMはこのうちの高画質化に振った設計です。つまりキヤノンが目指した「さらなる高画質化」を実現させた渾身のレンズというわけですから写りが良いことはある程度予想できます。しかし使ってみないとどこがどう良いかは、わかりませんよね?というわけで、とことんRFレンズで撮ってまいりました。

( Photography & Text : Z II )


Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

都会の休日

3月、風は少し肌寒いですが日差しは春そのもの。キヤノンEOSの新システムRF50mm F1.2 L USM とEOS Rで都会に暮らす人の休日を撮ってみました。50mmは少し引けば歪みのないワイドレンズのようにも使えます。絞りは開放F1.2、背景との距離はありますが、これだけ引いても背景は十分なボケで同系色の背景でも浮き立つように描写してくれました。

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

少し被写体に寄ってみると、背景は更にボケますがクセがなく自然で美しく、ピント面の猛烈なキレがさらに際立ちます。絞り開放を積極的に使えるのは本当にありがたいです。

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

歩きながらのスナップでもAFは速く、EOS Rシステムの持ち味が発揮できます。それにしても何気ないシーンですが、大きなボケと相まってどことなく異国を感じさせる雰囲気に撮れました。

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

ピントは店内の商品に合わせて人物をあえてぼかしてみました。こういう使い方は通常ならしないのですがそこはやはりF1.2ですからね、被写体の視線の先にピント置くことで印象的で面白いカットになりました。

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

店内など光量が足りないシチュエーションではF1.2が強みを発揮します。ほぼ最短40cmでの撮影です。テーブルフォトでも独特の色乗りと深みのある写りを見せてくれました。

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

都会は人が多い分、美味しいお店もたくさんあります。味もさることながら盛り付けや彩りが映る料理に出会えるのは撮り手としてうれしいことです。写真のパエリアは、はじめに絞り開放で撮ってみましたがピント面があまりにも薄く、食材の質感が出せないためこのカットだけ少し絞ってあります。最短撮影では盛大なボケとピント面の猛烈なキレのおかげで、まるでマクロレンズのような写りです。料理のシーンカットなどでも重宝しそうですね。

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

質感の描写というべきか豊かで滑らかな階調表現は、今まで味わったことないほどに素晴らしく、RFレンズと裏面照射型CMOSセンサー、映像エンジンDIGIC8のバランスが絶妙なのでしょう。どう撮っても味わいがあって印象的に写りますね。

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

都会の川はどこもビルに挟まれて決して美しい流れではありませんが、それでも穏やかな流れは都会に住む人の心を癒してくれます。春の柔らかい光と淡い色の服をしっかり描き切り、白飛びせずに質感と色合いを再現できています。まさにふわっと輝いているようです。

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II

通勤、仕事、人間関係と都会では何かと疲れる事も多く、そこに住む人は時々寂しくなったりもしますが、その中で自分の立ち位置を見つけ、自分らしく生きるために前を向いて突き進む強さがあります。己のやるべきことや、その先を考え行動する姿は人も企業も同じでは無いでしょうか。キヤノンが生み出したRF50mm F1.2 L USMはさらなる高画質化という目指すべき到達点を決めてたどり着いた一つの答えのように感じました。

Canon EOS R, RF50mm F1.2 L USM, Photo by Z II


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こちらは日没後、RF50mm F1.2 L USM(左)とEF50mm F1.2L USM(右)をEOS Rで撮り比べてみました。同じ50mm F1.2でも並べてみるとRF50mm F1.2 L USMは線の細さや枝先と空との分離が際立っていて、まさに薄皮を一枚剥がしたようなクリアな写りです。特に周辺の描写はRFの方が明らかに鮮明です。絞り開放の描写がここまで良いと、このレンズの特徴であるF1.2で積極的に撮っていけますね。


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キヤノンの新時代を象徴する爽快な写り

キヤノンが目指したさらなる高画質化を真っ先に実現させたRF50mm F1.2 L USMのキレ、ボケ、逆光耐性はまさに圧巻でした。キヤノン開発者インタビューの中で特に印象的だった、「開発者がこれまでできなかったことがついにできるようになった」というお話が、撮影の途中から妙に腑に落ち、撮りながら自然と笑顔になるほどでした。人を笑顔にさせるカメラやレンズ、これこそがモノづくりの目指すところではないでしょうか。このレンズからはそんな想いが伝わってくるようでした。

実は私が約30年前にお小遣いを貯めて初めて購入したカメラがEOS 1000QD。思い起せばなんと平成2年のことでした。それから時を経て平成最後の年にEOS Rを購入して、令和元年にキヤノンの特集記事を書くことになるとは不思議なめぐり合わせです。新しい時代に是非とも新しいキヤノンのRFレンズとEOS Rシステムを使ってみてください。そしてこの爽快な写りを是非とも実際に感じてほしいです。

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( 2019.04.10 )

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レンズに惚れてボディを購入という方もいます。

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軽量コンパクトが売りのEOS Rに装着すればプロ仕様に早変わり。

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キヤノン史上最高の50mmレンズと言ってよい写り。間違いなく長く愛用できるレンズです。

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最高級のレンズですので前玉はプロテクトすることをお勧めします。

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