PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SONY HDR-AS15 / SHOOTING REPORT

アクションカムという、小型・軽量・フルHD・ヘビーデューティー仕様といった一見特殊なビデオカメラのジャンルにソニーが参入しました。スキーやスノーボード、マリンスポーツ、自転車やモータースポーツでの撮影といったイメージが強いアクションカム。まだまだエントリーしているメーカー数の少ないジャンルながら、ソニーの参戦で早くも黎明期のピークを迎えた感がなきにしもあらず。そんなソニーの第一弾となる本機種、HDR-AS15はどんな実力を秘めているのでしょうか。また、特殊なカメラと思われがちなこのジャンルにどうアプローチしたのでしょうか。発売から少し時間が経過してしまいましたが、その使用感などを実写を交えてご紹介したいと思います。

( Photography : Y.Moriki & M.Ishizuka / Text : Y.Moriki )

様々なシチュエーションの映像をザクザクと切って繋いだものをご覧いただきましたが、いかがでしょうか。使ってみて、まず声を大にしてお伝えしなければと感じたのは「本体の小ささと軽さ」です。映像にあるように、楽器、ラジコンカー、果てはソフトボールのピッチャーの腕に巻き付けての撮影などということもできてしまいました。防水のハウジング(ウォータープルーフケース)が本体と別になっているのは一長一短あるのですが、ハウジングを使わず本体のみで撮影できるシチュエーションならば圧倒的にこの「小ささ」「軽さ」が利点となります。今まで撮影の難しかった様々なシチュエーションにも、果敢に攻め込んでいけるでしょう。…攻め込みすぎて、映像の最後の方のバンジージャンプではカメラを落下させるというアクシデントもありましたが、ハウジングに入っていたのと下が川だったおかげで、数メートルの落下にも関わらずカメラ本体は無傷でした。

また、ハンディカムをとことん小さくしていったようなこのボディ形状には感心しました。持ち易く、そして操作し易いのです。ただ小さければ良いというものではなく、使っていく中で如何に手に馴染み、考えずに操作できるか。そんなところにもよく配慮されたボディであると思います。オプションでヘッドマウント用、ハンドルバー用、ヘルメットやボード用といった各種のバンド/マウントの他、便利なアクセサリーが多数用意されているのもありがたいですね。

※本稿掲載の映像に関しては細心の注意を以ってカメラの固定および撮影を行なっております。同様の撮影をお試しになる場合には法令遵守のうえ、自己責任において実施ください。


HDR-AS15に搭載のハイスピードモードは、60pと120p(つまり2倍/4倍スロー撮影、ただし画素数は1280×720)を搭載。ラジコンカーや、シャボン玉を撮ってみましたが、もちろんスポーツなどでサーフボードやスキーの板などの道具にカメラを装着したり、「自分撮り」でフォームの確認、なんて使い方も十分に楽しめます。

この映像では実際に4倍速のままのスローな映像と、人が見る通常のスピード(つまり4倍スローで撮影したものを、4倍速く再生)に編集したものを交互に並べてあります。スローならではの人の目では捉えきれない瞬間を手軽に撮影できるのも、このカメラの楽しみ方の一つでしょう。


機能面や特徴について少々説明しておきましょう。見ての通りファインダーや液晶モニタは搭載されておらず、別売りのLCDユニットが2013年1月に発売予定。ではどうやって写りを確認したらよいかと言うと、Wi-Fi経由でスマートフォンをモニタにしてしまうアプリが提供されているのです。たまに接続が途切れたり、画面が動きに追いつかなかったりするといったご愛嬌?もありますが、スマートフォンでちょっとした設定の変更や録画のスタート/ストップができるなど、使い勝手は良好。ハウジングに入れてしまうと本体側面にあるボタンを操作できないのですが、ちょっとしたモードの変更はこのアプリから操作可能ですから、ぜひダウンロードして使い慣れてください。

ムービーのほかにもスチルでのインターバル撮影の機能があったり、レンズが Carl Zeiss だったり、画角を170°と120°の2種類から選べるのもうれしいポイント。画角が120°のときには手ぶれ補正をオンにすることができますが、この手振れ補正がかなり強力で、ヘッドマウントでの使用時や乗り物への搭載などでもかなり効果的でした。

画質については作例をご覧いただくことにしましょう。回線に余裕があれば、ぜひHDの設定でご確認ください。この小さなボディが記録するフルHDの画質、なかなか目を見張るものがあります。さすがに撮影の難しいシチュエーションもありますが、色々な場面を撮ってみたくなるのはこの小さなボディであればこそ。この大きさにまとめるために泣く泣く削ぎ落とした機能/性能もあるのではないかと思いますが、アクションカムの世界では後発にあたるソニーが提示したのは、このコンパクトでシンプルなパッケージなのです。あらゆる場面にフィットする、最小限のカタチと言えるのではないでしょうか。

これを使ってどんな視点で何を撮ろうか。考えるだけでワクワクしてきませんか?
ソニーのアクションカム、その使い方に固定観念は必要ありません。

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標準でウォータープルーフケースが同梱されています。さて、何を撮ってみましょう。

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あれば便利なのはお解りですよね。

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ほぼ視線のままに。スポーツに限らず使ってみてください。

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こちらはウォータープルーフケースのまま、頭に装着できます。

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