smc PENTAX-DA★200mmF2.8ED[IF] SDM

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

200mmでF2.8というスペックの本レンズ。35ミリ判換算で307mm相当の画角ですので、いわゆる「サンニッパ」的位置づけの存在とも言えるでしょう。サンニッパと聞けば大きくて重くて、といった印象を持つ方が多いとは思いますが、本レンズは相当にコンパクトな設計です。レンズに三脚座が着いていないことからもさほど大きくないことが想像していただけるのではないでしょうか。ズームレンズ全盛の昨今、あえて単焦点をセレクトするにはそれなりの理由が必要となるわけですが、キレ味、ボケ味、立体感まで、単焦点としての存在感を存分に発揮してくれました。これはズームレンズにプラスしてでも、欲しくなるレンズといえるでしょう。

( Photography & Text : T.Nakanishi )

自然の中でレンズの味をテストする際に、まずは開放絞りでこういった被写体を狙ってみます。さすが単焦点レンズという感じで、立体感があり、前後のボケも美しいですね。

こちらは思い切り絞り込んでのカット。幾何学模様に畝が描かれた麦畑に半逆光で光が入っている状態での撮影です。文句の無いキレ味で、納得の描写です。

雑然とした林での撮影でしたが、見事なまでに白い幹の存在感を際立たせてくれました。今にも動き出しそうなほどリアリティのある描写です。