PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

Nikon Ai AF DC-Nikkor 105mm f/2D

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

DC Nikkorの「DC」とは、Defocus Image Controlの略で、被写体の前後のボケ味をコントロールできるレンズ。レンズ前側の群を5ステップに刻まれたリングで移動させるのですが、これにより球面収差のみをコントロール可能にしています。結果として、前ボケ優先・後ボケ優先といったボケ味そのものを可変することができます。一般的に前後とも滑らかな理想的なボケ味を実現することは難しく、たとえば後ろが滑らかなら、前は二線ボケやリングボケといったものが出やすくなります。どちらかをある程度犠牲にするか、または中間的な性格とするかを設計時に決めるわけですが、このレンズは「撮影者に委ねよう」といった第三の道を行くレンズかもしれませんね。上の作例では後ろがごちゃごちゃとしていますので、後ろボケ優先にして撮影しています。ちなみに、後ろがごちゃごちゃしているところで前ボケ優先にしてしまえば、意図的にいわゆる「ダメなレンズ」にしてしまうことも可能です。しかしこれが実に面白いのです。二線ボケやリングボケが一様に画作りを阻害するわけでも無く、かえって効果的に働くシーンだってあります。このレンズを使えば「ボケ味とはなんぞや?」ということを考えさせられてしまいますね。

( Photography : M.ISHIZUKA & K / Text : K )

意図的に前ボケ優先としてみました。何だか不思議な描写で、これはこれで面白い。いろいろなトライができそうですね。

こちらはきちんと(?)後ろボケ優先。ボケ味コントロールというギミックはともかく、そもそも丸くて柔らかいボケ味を持つレンズであり、また大変にシャープなレンズでもあります。

105mmという焦点距離は、望遠レンズの圧縮効果がはっきりと出始めるあたり。ポートレートなどでドラマティックな画作りにきっと役立ってくれるでしょう。

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いろいろなレンズを使って、どんなレンズを用いれば何が撮れる・・・なんてことがわかってくると、いわゆる”クセ玉”みたいなものに手を伸ばしたくなるもの。しかし現代のレンズにそんなものはありません。こちらのレンズはクセをコントロールするという究極の遊び道具!? レンズに遊ばれずに、うまく使いこなせれば、きっと素晴らしい画を約束してくれるでしょう。

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しっかり保護しましょう。

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