SIGMA APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM vol.1 vol.2

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

焦点距離と開放F値からすれば全長はコンパクトであり、手ブレ補正機構も搭載されているため、手持ちでこの焦点域ならではの「射抜く」ようなスナップ撮影も面白いです。もちろん風景撮影等にもOK。超音波モーターを搭載しているため、動体撮影などにも向いており守備範囲は広いです。開放F値的に明るいレンズではありませんが、昨今のデジタルカメラの高感度特性のもとでは問題になりません。ボケ味は良好で、APOレンズなのでピントピークもシャープです。このAPOレンズとは、色収差を補正する特殊低分散ガラスを複数枚使用しているレンズの総称で、APO 120-400mmには3枚採用しています。

( Photography : S.Zets & K / Text : KIMURAX )

遠くのものを引き寄せるのはお手のもの。露出をアンダー寄りに、手前ボケを入れたことで、自然な雰囲気で被写体との距離感を出すことができました。

あえて流れをピタリとは止めずに、シャッタースピード1/25秒。自然からの恵みが描きだした、生き生きとした軌跡を捉えました。手のひらを刺激する、気持ちのいい冷たさが伝わってくるようです。

ゆっくりと、ゆっくりと進む歩みが、休んでいる文明の利器を通り過ぎる時、人間の底知れぬパワーを感じずにはいられませんでした。

お連れの方との待ち合わせ、それともただの休息でしょうか。大胆に切り取った佇まいには、なにかその手掛かりが現れているでしょうか？シャープな解像力と奥行き感を出すいいボケ味は確かに現れていますがね。