Nikon AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

デジタル一眼レフカメラ用交換レンズとして、世界に先駆けてズーム倍率16.7倍を手に入れた驚異的なレンズ。たった1本であらかたの撮影をこなせてしまう入門用高倍率ズームの延長かと思いきや、EDレンズ3枚、非球面レンズ3枚を採用し、テレ端300mmでの開放値がF5.6という気合の入ったスペックです。APS-Cフォーマット用ですので、フルサイズ換算で450mmまで引き寄せる際には、手ぶれ補正機構の存在はありがたいです。テレ端で寄り切って（最短撮影距離45cm）マクロ風な撮影を楽しむ際にも重宝します。フルタイムMF対応なので、フォーカシングの追い込みもスムーズ。絞り開放では若干の甘さを感じますが、そんな時には絞ればいいこと。この万能レンズの存在により、各社から高性能な高倍率ズームのリリースが相次ぐとなれば、ユーザにとっては歓迎するところです。

( Photography : Z II / Text : KIMURAX )

朝日に照らし出される、爽快なスカイツリーを期待していたのですが、日の出の時刻から15分ほど過ぎてもスッキリしそうにもなかったのでとりあえず。水分の粒子越しという条件の中、僅かな光を捉えながら、しっかりとシャープに被写体を描き込んでいます。こういったシチュエーションには手ぶれ補正機構の存在は欠かせません。

ゆっくりと歩を進める家路、お互いに顔を見ながら、ずっと何かを話しているようでした。周りの空間をたっぷりと入れたことで、一歩一歩進んできた道のりと、二人だけのゆったりとした時の流れが伝わってきます。

夕日に照らし出された、細やかなしべを105mmにて。華やぐ色の諧調が丁寧に描き込まれています。高画素化が進むデジタル撮影に即したレンズだけあって、クリアでメリハリ感があります。ボケ味も前後共に自然な柔らかさがあり、ピント面をより際立たせています。

シャドーを引き裂くような木漏れ日が印象的です。朝の清々しい空気までも捉えているようです。