PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SIGMA 50-200mm F4-5.6 DC OS HSM

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

飛行機へ持ち込む手荷物サイズのチェックも最近は随分シビアになりました。かといって、精密機器であるカメラやレンズを預けてしまうのも不安ですよね。撮影旅行の際にはいかに手荷物をコンパクトにまとめるかが頭の痛い問題で、できればレンズもかさばらず軽い物をチョイスしたいところ。そんなときにうってつけなレンズです。今回D800Eで撮影を行っていますが、本レンズはAPS-C用のレンズであるため、いわゆる「クロップモード」で撮影を行っています。D800Eぐらいの画素数があれば、結構有効な手で、実にコンパクトなレンズを「75mm-300mm相当」と結構なテレズームとして使うことができます。しかも手ブレ補正機構まで搭載し、価格も「本当に??」というぐらいリーズナブル。旅に出る際には、なかなかのチョイスだと思うのです。絞り開放からまずまずのシャープに端正なボケ味、階調特性も下の作例でご覧いただけますが納得の1本です。APS-Cサイズのカメラをお持ちの方はもとより、フルサイズセンサー搭載のカメラをお持ちの方も、単にAPS-C用だからと整理してしまわず、こんな使い方もあるんだなあと感じて貰えれば幸いです。

( Photography : T.Nakanishi / Text : K )

見渡してもダントツに高画素機、当然1ピクセル当たりのピッチは極小。そんな状況で、デジタルではいわゆる「絞りボケ(回折現象)」を嫌ってあまり使わない、厳し目のF値で撮影する意地悪なカメラマン。こんな絞り値を無意識に選択しているのは、フイルム時代から風景撮影にのめり込んでいたせいでしょうけれど。そんな話はともかく、レンズに元々の解像力があるからこそ、等倍で見ても納得の描写です。枝、そして葉まで、きっちり解像しています。しかしこの高解像度機相手に大したものです。値段を見て本当にびっくりするのですが。。。

一面に潤いを与えるかのように濡らす雨。風景撮影を行っていると、この世界の大いなる根幹のプロセスを感じずにいられません。この世の中の誰一人とて、広大な大地に一斉に潤いを与えることなんてできないのですから。傘を差し、三脚にカメラを据えて、しばし雨のノートに耳を澄まします。緑のグラデーションがまさに育みの連なりを感じさせてくれます。肉眼で見えたとおりに露出を決定し、ヌルくもない硬くもない、絶妙なトーンを見せてくれました。

もう少し上と下でトーンの作例を。レンズのよさもありますが、一昔前のカメラならハイライトを如何に入れないかと四苦八苦してたような気がします。不自然に飽和してしまったり。そう考えるとここ数年デジタルカメラの画は飛躍的によくなりましたよね。コントラストもつきすぎず、実に塩梅のよい階調特性だと感じます。高画素機=ハイエンドレンズと直結しそうですが、デジタル時代に突入してこのかた、どの層のレンズも地の力が増してるなあと感じさせられるレンズでした。

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新品のうちにプロテクターをつけておけば、傷を気にせず使えます。

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