PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

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Behind the scene of GAPPURI ZEISS
Vol.07

傑作揃い「CONTAX Gシリーズレンズ」

超個人的見解ですが、とりあえずツァイスのレンズは身近な135用だけに絞ると3つの時代に括られると思っています。まず、小文字で表記するContax時代まで。その次が大文字CONTAX時代まで。そして現在のツァイスレンズの時代です。私個人としては大文字CONTAX時代の最後に出てきた、CONTAX Gシリーズ用レンズ、CONTAX645用レンズが大好物です。現在のツァイスレンズに比べると(仔細に見れば)粗もありますが、一つのピークを迎えたレンズ達だったのではないかと密かに思っています。GAPPURI ZEISSではCONTAX Gシリーズ用のレンズを特集していますが、相変わらずのファンな写り。現在のツァイスレンズに連なる写りでありながら、伝統的なレンズ構成を取っていることもあり、Hologon、Biogon、Planar、Sonnar、それぞれ「らしい」写りなのです。マウントアダプタ経由で楽しまれている方も多いと思いますが、もしこの遊びをご存じでないとすると、かな〜りもったいない!そんなわけで、いくつかカットを掲載してみたいと思います。

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Biogon 21mm。往年の玉より明るくて、繊細な写りが印象的。アダプタ経由で撮影すると、周辺はかなり落ち込んで流れますが、これが逆に美味しい(変態的で申し訳ございません)。

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Biogon 28mm。CONTAX Gシリーズにおいて最高傑作でないだろうかと思えるレンズです。この色気ある写り!クラクラします!

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Planar 45mm。このレンズをマウントして、ぜひEVFを覗いて見てください。その解像力にのけぞると思います。とにかく曖昧さのない、キレのある写りと美しいボケ味がセットに。

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Sonnar 90mm。Sonnarらしい、実に。しっかりと力強く、かといって硬すぎることもない。旅先ではこのレンズが一番活躍するような気がします。

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デジタルで使うか、それとも引力のあるポジフィルムで使うか。

CONTAX Gシリーズ用レンズは、少々不当な価格で中古相場が形作られている気がします。実力から考えると、明らかに不当。我々レンズ沼の住人としてはありがたい限り。もし未体験なら冒頭にも記したとおり、もったいない!ぜひ一度使ってみてください。この頃のツァイスレンズはどのレンズも猛烈に色が載る印象です。デジタルの画を見慣れた目でみると、ポジフィルムと組み合わせれば鮮烈と言うべき画が上がってきます。デジタルで使うには、特に後ろ玉の出たBiogonは要注意。クラシカルな構成のレンズがマウントされることが想定された、ライカM型あたりにマウントするのが描写的によいかもしれません。ただ、CONTAX Gシリーズ自体が、先を走ってるつもりがボロボロと忘れ物をしたようなシステムで、レンズも中途半端に電子制御のため、アダプタ経由だとMFもしづらく、ちょっと使い勝手が悪いのです。かといってフィルムボディを使うにしてもピントが中抜けしたりと、いろいろと使いこなすのが面倒なボディでもあります。そんなわけで、まずはデジタルで。できれば、フィルムボディも手に入れてフィルムでも楽しんで頂きたい。いずれにせよ、めちゃめちゃにコストパフォーマンスのよいレンズ達で、使うと虜になりますよ!!(K)


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( 2019.05.17 )

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決してコピーを作らず、コツコツと真面目に光学製品を作り出してきたツァイス。お作法はあれど、一度その写りに魅了されてしまったら、二度とツァイスレンズを手放せなくなります。そんな魅力を一冊で見渡すことのできる『GAPPURI ZEISS』。ページをめくるごとに新しい発見がある……かもしれません。

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印刷された写真を見るのとは趣きが違うものの、いつでもどこでも好きな時間に見る、読むことができる電子書籍は、ある意味ではいまや物理的な本よりも身近で本らしい存在なのかもしれません。気軽に携行できるというよさもありますから、まずは電子書籍版でツァイスの扉を開けてみるのもいいのでは?

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