XF Lenses: 14mm F2.8 | 18mm F2 | 23mm F1.4 | 23mm F2 | 35mm F1.4 | 35mm F2 | 56mm F1.2 | 56mm F1.2 APD
60mm F2.4 | 90mm F2 | 16-55mm | 18-55mm | 18-135mm | 50-140mm | 55-200mm | 100-400mm

FUJIFILM X-T10, Film mode : Velvia, FUJINON XF90mmF2 R LM WR, 1/160, F2.0, ISO 200, Photo by Z II

XF90mmF2 R LM WR

35mm判換算で137mm相当の画角、開放値F2となれば、真っ先に思い浮かぶ用途はポートレート。「XF90mmF2 R LM WR」は、口径食を最小限に抑えた豊かなボケと、まつ毛の先までしっかり解像する描写で被写体を浮き上がらせてくれる、まさにポートレイトに打って付けの一本です。その実力は、カメラの背面液晶でさえ次元の違うものだと認識できるほど。ズームレンズでは到達し得ない領域がここにあるのです。もちろん風景や乗り物、スナップ等々、被写体を選ぶことはありません。そしてFUJIFILM Xマウントの"単焦点レンズ"の中では、現時点では最長となる本レンズ、気になりますよね。ハードルを上げるようですが、その写りはおそらく想像以上かと。じっくりとご覧ください。

( 写真 : Z II / 文:4beats )

FUJIFILM X-T10, FUJINON XF90mmF2 R LM WR, 1/250, F2.0, ISO 400, Photo by Z II

一枚目の紅葉のカットでも同様ですが、本当にボケが美しいですね。前後ともにとてもなだらか。絞りを開放にして積極的にボケを入れたくなります。ふっくらした羽毛の再現も見事です。

FUJIFILM X-T10, FUJINON XF90mmF2 R LM WR, 1/640, F2.0, ISO 200, Photo by Z II

被写体との距離のとり方で前後に大きなボケができる焦点距離ですので、こういったローアングルなどはとても効果があります。光の乏しいシーンですが、落ち葉の一枚一枚やベンチを描き切るに十分なトーンを出せるところも頼もしさを感じさせてくれます。

FUJIFILM X-T10, FUJINON XF90mmF2 R LM WR, 1/180, F2.0, ISO 200, Photo by Z II

この距離でも像に乱れがないどころか、見事な描写に関心するばかりです。この画角で最短撮影距離は60cmですから小さな被写体でもなかなかの大きさに。近距離の浅い被写界深度で、この描写力をたっぷりと味わうのも本レンズの使い方の一つと言っていいでしょう。

FUJIFILM X-T10, FUJINON XF90mmF2 R LM WR, 1/250, F2.8, ISO 200, Photo by Z II

重なり合う鉄骨の一本一本にもきちんと立体感がある描写に驚いてしまいました。絞りはF2.8、僅か1段絞っただけです。開放でもキレがあるのですから当然といえば当然なのですが。こちらの作例は原寸画像をご用意しました。(3264×4896px・約7MB)

FUJIFILM X-T10, FUJINON XF90mmF2 R LM WR, 1/2000, F5.6, ISO 200, Photo by Z II

こちらはF5.6までしっかりと絞り込んでいます。ここまで絞ればもう言わずもがな。画面右下、建築用ネットの描き方などは、富士フイルムのX-Trans CMOSセンサーの性能と相まって、さすが!と膝を打つほどです。

FUJIFILM X-T10, FUJINON XF90mmF2 R LM WR, 1/250, F2.8, ISO 200, Photo by Z II

写りの良さを楽しんでいるうちに、ついつい、少々やりすぎな前ボケの入れ方に・・・。でもしっかりレンズが応えてくれますから、何度でもやってしまうのです。ハイライトからシャドウまでのトーンの出方も見事なもの。Xシリーズのボディとの相性もバッチリですね。

FUJIFILM X-T10, FUJINON XF90mmF2 R LM WR, 1/250, F2.0, ISO 200, Photo by Z II

FUJIFILM X-E2, XF56mmF1.2 R APD, 1/3500, F1.2, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

PHOTO YODOBASHI

いかがでしょうか、この隙のない描写力は。もともと性能面での評価も高い富士フイルムのレンズの中でも、さらに傑出している印象です。中望遠で明るい開放値の単焦点レンズというだけでも十分に魅力的なのに、この写りを一度見てしまったら忘れ難いくらいに惹きつけられてしまいますよね。 そして本レンズをさらに魅力的なものにしてくれているのが、その造りです。内部には、大口径のレンズを駆動するために四つのリニアモーターを配置。正確かつ速やかに、とても静かにフォーカシングをこなしてくれるので僅かなチャンスを逃すこともありません。また外装は防塵・防滴・耐低温-10度という堅牢な構造に。この描写力を携えて、撮影場所を選ぶことなくどこにでも切り込んでいけるのです。本レンズによって富士フイルムのXシリーズのボディが、また一つ面白くなったと言えるでしょう。

被写体から付かず離れずの距離を保ちながらも適度に切り取る楽しさを味わえるのが137mm相当の画角です。前後の被写体との分離もほどよく、望遠の楽しさと無理なく振り回せる手軽さをバランス良く維持できる画角とも言えます。本レンズの単焦点レンズにしかない描写力と明るさ、そしてズームリングに頼らない潔さを堪能する喜びは、シャッターを切るたびに身に沁みてゆくのではないでしょうか。本レビューで期待以上の結果で応えてくれた「XF90mmF2 R LM WR」。中望遠レンズの魅力を最大限に発揮してくれるレンズです。

( 2016.01.19 )




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Xマウントのボディをお持ちなら、本レンズを使わない手はありません。傑出した一本ですから。

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