XF Lenses: 14mm F2.8 | 18mm F2 | 23mm F1.4 | 23mm F2 | 35mm F1.4 | 35mm F2 | 56mm F1.2 | 56mm F1.2 APD
60mm F2.4 | 90mm F2 | 16-55mm | 18-55mm | 18-135mm | 50-140mm | 55-200mm | 100-400mm

FUJIFILM X-Pro1, XF23mm F1.4 R, 1/1200, F1.4, ISO200, Photo by M.Ito

XF23mm F1.4 R

富士フイルム・Xシリーズユーザーの多くの皆さんが、首を長くして待っていたのではないでしょうか。フルサイズ換算で35mm相当の画角になるレンズ、FUJINON XF23mmF1.4 R がリリースされました。使用頻度が高い割に、今までズームレンズでしかカバーされていなかった35mm相当の画角に、開放値F1.4の単焦点というスペックでの登場は嬉しい限りですね。富士フイルムのレンズらしい適度な色乗りとたっぷりのダイナミックレンジ。開放時の解像感と柔らかさの両立具合や、絞り込んだときのキリリとした緻密な描写など、楽しめる要素が盛りだくさんといった印象を受けました。せっかくのF1.4ですから、今回の作例は「絞り開放」を多めにお届け致します!

( 写真 : M.Ito / 文:4 Beats )

FUJIFILM X-Pro1, XF23mm F1.4 R, 1/90, F1.8, ISO200, Photo by M.Ito

「絞り開放を」と言っておきながら、いきなり半段絞ったF1.8の画を。グラスのクリアさやワインのしっとりとした描写、いかがでしょう。手入れの行き届いたモノをそのままに、丁寧に写し撮ってくれました。ピントの合っていないところのブレたようなボケは、レンズのせいではなくグラス自身の屈折によるものです、念のため。

FUJIFILM X-Pro1, XF23mm F1.4 R, 1/90, F1.8, ISO200, Photo by M.Ito

もう一枚、F1.8です。車のウィンドウ越しですが、ドアの内張りのシボ、スピーカーやドアノブなどのディテールをしっかりと描写。そして反射した景色は、ハイライトからシャドウまでトーンたっぷりに描いてくれていて、このときの気温や湿度、周りの様子までが想像できそうです。

FUJIFILM X-Pro1, XF23mm F1.4 R, 1/800, F1.4, ISO200, Photo by M.Ito

お待たせしました、絞り開放での撮影です。自ら移動して被写体との距離を調節するのが単焦点レンズの基本であり、醍醐味でもあります。35mm相当の画角ですから下がれば広角のように、寄れば標準レンズのように。大胆に寄ればマクロレンズの様な使い方も可能です。ピントピークでのしっかりとした描写と前後の柔らかなボケは、撮影の楽しさが何倍にもなります。

FUJIFILM X-E1, XF23mm F1.4 R, 1/70, F1.4, ISO200, Photo by M.Ito

開放で撮ると、条件次第では解像感がありつつも若干柔らかい描写になるようです。カップの細やかな模様を緻密に捉えていながら、ほんの僅かにベールを纏ったかのように優しく描いてくれました。1段絞るだけでも解像感が増すので、被写体に応じて描写を選択するという楽しみ方もできるレンズです。

FUJIFILM X-Pro1, XF23mm F1.4 R, 1/4000, F3.6, ISO200, Photo by M.Ito

こちらはF3.5まで絞ってみました。これだけ寄っているので、さすがに背景のグラスは大きくボケていますが、とても優しくなだらかに表現されています。グラスに差した光がつくるグラデーションも美しいですね。一方、使い込まれたフォークの柄に刻まれた模様や細かな傷、質感に至るまで、とても緻密でしっかりとした解像感で描かれています。一枚の画の中でどちらも抜かりない描写、とても見事ですね。

FUJIFILM X-Pro1, XF23mm F1.4 R, 1/125, F4.5, ISO200, Photo by M.Ito

遠景の撮影でもその描写は変わりありません。一つ一つの窓枠をしっかりと解像していながら、反射した空模様のトーンまで表情豊かに捉えています。

FUJIFILM X-Pro1, XF23mm F1.4 R, 1/500, F1.4, ISO200, Photo by M.Ito

窓の外は白く飛んでしまい、建物の中は暗く落ち込む、「白か黒」にしか写らないようなシチュエーション。しかし現像ソフトで露出を上げてみると真っ黒に見える通路がハッキリと浮かび上がってきます。この辺りはカメラのダイナミックレンジの良さというのがもちろんあるのですが、そのセンサーに僅かな光をしっかりと届けられるレンズの性能もあってのことですよね。

FUJIFILM X-Pro1, XF23mm F1.4 R, 1/2000, F1.4, ISO200, Photo by M.Ito

これまた極端なシチュエーションです。中心付近にかなり強い光が直接入り込んでいて、さすがに画面右半分は被ったような描写に。しかし、周辺部などでは空のトーンを感じさせてくれ、葉も一枚ずつ浮かび上がるように描いており、その場で見た雰囲気をよく捉えてくれました。もっと激しくゴーストや収差が出てもおかしくない状況で、よくここまで抑え込んだものです。しかもこの写真と一つ前の逆光の通路の写真、どちらも絞りは開放という意地の悪い?撮影。本当にハイライトからシャドウまでとても豊かに捉えてくれるレンズです。

FUJIFILM X-Pro1, XF23mm F1.4 R, 1/3000, F1.4, ISO200, Photo by M.Ito

子供たちが使うカラフルでかわいらしい積み木。こういう被写体には、開放での柔らかな描写がマッチしますね。

FUJIFILM X-Pro1, XF23mm F1.4 R, 1/400, F1.4, ISO200, Photo by M.Ito

PHOTO YODOBASHI

APS-C用の単焦点のレンズとしてはやや存在感のある大きさですが、F1.4という開放値と見事な描写性能を考えれば、むしろ小さく軽いと言えるでしょう。前後にスライドさせることでAF/MFを切り替えられるお馴染みの機能を搭載したピントリングは、スムーズでストレス無く回転します。一見すると絞りの回転角が少し大きいですが、1/3段ずつ設けられたクリックにはむしろ丁度良い角度です。約300gの重量もカメラとのバランスが良く、23mm(フルサイズ換算35mmの画角)の画角も相まって、着けっぱなしで持ち歩くにもうってつけのレンズと言えます。

さて描写性能はどうかと言うと、先ほどから申し上げているとおり開放から見事な解像感と幅広いダイナミックレンジがあり、いつも以上に撮影が楽しくなる、撮っていてワクワクするような写りでした。解放時には条件によってやや柔らかな描写を見せるといったクセもありますが、決してネガティブな要素ではありません。芯がありながら少し優しく描いてくれるような柔らかさは、むしろ積極的に用いるべきでしょう。開放から一段絞っただけで柔らかなベールも取り除かれるので、ボケ味と解像感の両立も楽しめ、一本で幾通りもの味わいがあるレンズと言えます。信頼の置ける描写と使い出のあるクセまであり、長く使い込んでも十分に楽しませてくれる、価格に見合うどころかお釣りが来るくらいの深みのあるレンズと言えるのではないでしょうか。




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スナップにも、接写にも。長い付き合いになりそうです。

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一番使うレンズだからこそ、保護フィルターもよいものをおすすめします。

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