Tokina AT-X 124 PRO DX II 12-24mm F4 (IF) ASPHERICAL

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

Tokinaのラインナップの中で広角の2倍ズームというと、フルサイズに対応した17～35mmF4というレンズがありますが、それとほぼ同じ画角域をもつ本レンズ（と言うとこちらの方が後発に聞こえますが、発売はフルサイズ用の方が後になります）。フルサイズ用に比べて、APS-C用の本レンズの方が柔らかい描写をし、一回りコンパクトで取り回しがよく、しかもリーズナブル。キヤノンのカメラにマウントするとフルサイズ換算で約19.2～38.4mm相当という画角は、街中でのスナップから、雄大な自然の風景まで幅広い領域に対応できます。歪曲もほとんどなく、またハイライトからシャドウまで、しっかりと描き切ってくれる十分な実力を秘めたレンズです。

( Photography : A.Inden / Text : Y.Moriki )

フルサイズ換算で約28mm相当の画角、開放で撮影。古くから構えている店の前に置かれた遊具。数えきれないくらい多くの子供たちを笑顔にしてきた証とも言える塗装の剥がれ具合を、なだらかなフォーカスの移ろいとともにキッチリと捉えています。

空に向かって真っすぐに伸びる直線を歪むこと無く捉えています。ガラス面の映り込みや影の描写など、ハイライトからシャドウまで確実に描写してくれます。

狭い路地でのワンシーン。こういうときに、一歩、二歩と下がるのか、それともワイド端を生かして寄ってみるのか、などと考える余地があるのもズームレンズの楽しさの一つですね。